本記事を作成するにあたり、未来ゆうき氏より、ディスコード(Unimotionの公式サイトに記載)でお伺いしております。ご対応いただきありがとうございます。当サイトでまとめましたが、間違っている点もあるかと思いますので、ディスコードをご参照ください。
OpsensとOpsens+の違い
どちらも「光学(QRコードマーカー)×9軸IMUセンサー方式」のハイブリッド型フルトラデバイス。
センサー数の差により、Opsens+ は、単独でのIMU動作が可能。旧Unimotionのような、単独起動を求めるなら、Opsens は選択肢にならず、Opsens+ が選択肢となる。
| 項目 | Opsens | Opsens+ |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 約 32,780円 | 約 54,780円 |
| センサー数 | 3個 | 6個 |
| トラッキング可能なポイント | 腰、両足 | 胸、腰、両太もも、両足(上半身含む全身に近い) |
| IMU モード単独起動の可否 | 不可 — センサー数 3 個では IMU 単独起動には不足。 | 可 — 6 個センサーにより IMU 単独での起動が可能。 |
| 主な用途・特徴 | コストを抑えて「光学 + IMU」での下半身トラッキングを実現。入門用や腰〜足中心のトラッキングに向く。 | 本格的な全身トラッキング対応。IMU 単体/光学併用どちらでも使える。再現性・トラッキング精度を重視する人向け。 |
OpsensとOpsens+でできること
未来ゆうき氏のディスコードによると、下表にある
①②に記載のIMU(による慣性航法)
②③に記載の光学(QRコード)
②③④に記載のIMUによるFK(フォワードキネマティクスによる推定 旧Unimotion)
は全部意味が違っているとのこと。
そして、いまのところ②にあるFKと光学が併用される機能はないが、今後搭載されるIMUモード実装時に、③のFKと光学のカバーはする予定とのことだ。つまり、Opsensシリーズでは、現状、②が実現できていない。
| # | 方法 | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|
| ① 光学 + 慣性航法 (OpsensStudio) | カメラ等の光学でマーカーやマーカー代替マーカーを撮影 + IMU (加速度/角速度/地磁気など) センサーで補助。 | 絶対位置 (光学) + 慣性データによる姿勢/動き | ・光学による位置の正確さ + IMUによる自由さ・可動性 ・光学単体の死角やマーカーの見えづらさを補える | ・光学が見えないときに精度低下の可能性 ・光学の環境に依存 (スペース確保、障害物、照明など) |
| ② 光学 + 慣性航法 + フォワードキネマティクス (FK/関節モデルによる推定) | 上記の光学+IMUに加え、体 (骨格) モデルと FK を使って関節角度や関節位置を推定。 | 光学による位置 + IMUによる姿勢 + FKで関節レベルの再構成 | ・光学と IMU だけでは難しい “関節の自然な動き” の再現性の向上 ・複雑な動きでも比較的安定したトラッキングが可能 | ・FK による推定はモデル依存 (体格やセンサー位置によって誤差が出やすい) ・計算負荷や補正処理が必要になる |
| ③ フォワードキネマティクス (FK) + 光学による向き補正 | 主に FK(関節モデル)で動きを再構成し、必要に応じて光学データで向き (回転/姿勢) を補正。 | FK による骨格推定 + 光学による姿勢補正 | ・関節モデルで滑らかな動きが可能 ・軽量なシステム構成が可能 | ・位置の絶対値はあまり正確ではない可能性 ・光学の補正がないと drift/誤差が蓄積しやすい |
| ④ フォワードキネマティクスのみ (例: Uni-motion 相当) | IMU などの慣性センサーだけで「関節モデル (FK)」を使って体の動きを推定 — 外部カメラやマーカーなどを使わない。 | センサー (加速度・角速度・磁気など) → FK による骨格姿勢再構成 | ・ベースステーションやカメラ不要、セットアップが簡単 ・自由な環境で使える (狭い部屋、移動時など) ・コストや装置数を抑えやすい | ・絶対位置 (床上での移動距離など) の追跡は苦手 ・慣性センサーの誤差 (ドリフト) の影響を受けやすい ・継続使用でズレが蓄積する可能性あり |
Opsensができるのが、①と③、Opsens+ができるのは①と③と④である。これをOpsens、Opsens+で分けると以下のようになる。
| 方法 | 内容 | Opsens | Opsens+ |
|---|
| ① 光学 + 慣性航法(OpsensStudio) | カメラ(QRコード等マーカー)による光学トラッキング + IMU (加速度/角速度など慣性センサー) による補正/姿勢・動き取得 | 〇:対応 | 〇:対応 |
| ③ フォワードキネマティクス (FK) + 光学による向き補正 | FK による骨格(関節)モデルでの動き推定 + 必要に応じて光学で向き等を補正 | ?:IMUモードが実装されていないため、現状よくわからない。 | 〇:対応予定というより、すでに動いている模様(Opsens+ のトラッキングはより多点・自由なので、FK+光学補正も可能) |
| ④ フォワードキネマティクスのみ (IMU 単独 & FK 再構成/外部光学なし) | 外部カメラやマーカーに依存せず、IMU センサー+ FK によって全身の動きを推定/再構成 | ✖️ 基本的に対応していない — Opsens はセンサー3個構成のため、IMU 単体(FKのみ)での安定起動が不可とされる。 | 〇:Unistudioで現状は対応— Opsens+ はセンサー数 6 個で、IMU 単体 (外部光学なし) で起動できるとの説明あり。今後は、Opsensstudioで対応 |
つまり、一般的な人が想定する「光学とUnimotionが同時に動いて」という②のような「僕が考えた最強の万能フルトラ」のようなデバイスではない点に注意だ。ライトハウス方式等にある吹っ飛び時は、①のVRCの設定で止まる等のカバーできるが、ViveTracker同様に吹っ飛びに気を付けないといけないし、④の時は、ドリフトに気を付けなければいけない。さらに言うと、①③はQRコードが認識している場合のみだ。QRコードのシビアさについては後程記載する
Opsens-studioとUni-studioの違い
現状、Opsens+での単独IMU起動は、旧ソフトを利用しないと不可
| 項目/観点 | Opsens + Opsens-Studio | Uni-motion + Uni-studio |
|---|
| 製品世代 | 最新世代、後継機 | 旧世代(過去の製品) |
| トラッキング方式 | 光学(QR) とIMU(9軸)のハイブリッド方式。IMUは最新型。 | IMU(9軸)方式(外部カメラやマーカーなし) |
| センサー数/トラッキング可能点数 | 現状6~9点:装着構成に応じたセンサー数で、複数トラッキング点に対応(例えば「胸/腰/脚など」) | 通常は 6 個センサー構成で、胸・腰・両太もも・両すねあたりをトラッキング。8個まで拡張可能 |
| 絶対位置/空間位置の取得 | 光学マーカーによる「絶対位置」の取得が可能 | 慣性センサーのみなので、原則「相対的な関節角度・姿勢」の追跡が中心。絶対的な空間上の“正確な位置”の取得は苦手。 |
| トラッキング安定性・精度 | 光学 + IMU の併用で、従来のIMU単体よりもズレやドリフトが抑えられ、より安定。 | 環境に依存せず使いやすく、セットアップも手軽。ただし、ドリフトや姿勢の不安定さ、空間のズレに注意。 |
| ソフトウェア | Opsens 専用ソフト: Opsens-Studio 現在 IMU モード(光学なし・IMU単独モード)の実装予定。 Unistudio | Unistudio/旧 Uni-motion 用の公式ソフト。今回、OpsensのIMUモード実装前に、Opsensでも使えるように機能追加した |
| 主な用途/メリット | ・ドリフトしない。 ・400時間駆動 ・カメラ必要 | – コストを抑えて気軽にモーションキャプチャを始めたい場合に向く – 外部カメラ不要で取り回しが楽/簡易的なセットアップ – 持ち運びや環境を選ばない手軽さ |
| 現状/販売状況 | 現行販売中。 | 終売扱い。後継機である Opsens に移行済み。 |
QRコードのシビアさとポイントについて
今回QRコードのシビアさについて書いていきます。以下、未来ゆうき氏のコメントをベースにまとめると4つになります。
1.大きくすると、遮蔽に弱くなるので、実は有利ではない。
当サイトでも検証しましたが、ゴムひもがQRコードの中に入っただけでも、NGでした。
2.QRの一部でも遮られると、位置補足できなくなるので、小さい方がいい。
上記同様、できませんでした。
3.二次元コードが小さくて高い解像度のカメラで見る方が有利。
有利でした。詳細は以下に書きます
4.解像度上げるとマシン負荷が何倍にもなる
負荷は上がります。当サイトでは、今回RadeonRTX7900XTXのRadeon機で実施しています。
このため、解像度が激しく高くても対応可能でした。解像度の調整は各自のPCに最適なものでお願いします

当サイトでも検証しました。以下は、古いverで申し訳ないのですが
当サイトで用意したカメラ、Ankerの2種類では以下の解像度設定があります。

当サイトは結局、最終的には、C20を選びました。理由は、解像度が最も高かったからです。

QRコードの認識率はかなり高くなりました。
640の時が3つとすると、13個ほど認識しました。(Opsens+検証時)
質問(QRコードについて)
二次元バーコードの番号と体に取り付ける位置を教えてください
現バージョンでは3以降はどこにつけても同じです。(コメントより)
3以降は、おなかだったら、PVのように横腹のような位置にQRを置く認識で合っていますか?
決まった位置はないのですが、なるべくカメラから見える位置が良いです。(コメントより)
質問(キャリブレーションについて)
当サイトでは、自動キャリブレーションではなく、最終的に手動キャリブレーションを選択した。
キャリブレーション開始時点から、カメラに対して、後退していく形をとることで、距離を確保した
画像のように数字を入れていいか?
NGです。手動キャリブレーションでもNGです

カメラIndexが非表示になってカメラが選べないときどうすればいい??

VirtualDesktopの設定はどうすればいい?
Foward tracking data to PC
Emulate SteamVR Vive trackers
Emulate Index controllers
の3つは必ずOFFにして、再起動をすること
