【フルトラッキング】キャリブレーションと設定方法について

「【フルトラッキング】キャリブレーションと設定方法について」のアイキャッチ画像

検索

ヒロヒロ
こんにちは!フルトラ研究所所長のヒロです。当記事はスクショ転載NGです。詳しくはサイト内のルールをご確認ください。長文のため、PCで見ることをお勧めします。
初心者さん初心者さん
僕もフルトラやりたいけど、そもそもフルトラってどういった設定が事前に必要なのかやり方がわからない!なんか大変そうだけど、どうやっているか教えて
わかったよ〜。リアルアバター側も写しているので、気持ち悪い以外はとっても安心!
リアルの動きも確認しながら、フルトラしましょー!
テトラちゃんテトラちゃん
目次
  1. そもそもフルトラって何?って人は
    1. アイトラ、顔をトラッキングするフェイシャルトラッキングも追加されたい方はこちら
  2. フルトラってどう設定すればいいの?
    1. キャリブレーションをリアル側の映像を含めて紹介します
    2. 【フルトラ以前の問題】HMDの設定
  3. フルトラの設定方法 前半(デバイス編)
    1. 1.ユニモーション、ハリトラワイヤレス、mocopiの場合
    2. 2.mocopiの場合
    3. 3.Vive tracker+HMDがQuestシリーズの場合
    4. 4.Vive tracker+VALVEやVIVE等ベースステーションが必要なHMDを使う場合
    5. 5.Vive tracker (Ultimate)の場合
    6. 6.カメラを使ったフルトラの場合
    7. 7.pico motion trackerの場合
    8. どのデバイスが一番フルトラになるのが楽ですか?
    9. (ViveトラッカーもしくはUltimateトラッカー対象)胸にトラッカーを着ける場合
  4. フルトラの設定方法 後半(VRchatに入った後編)
    1. キャリブレーションの設定をログイン時から解説​
    2. FBTのロック位置(FBT:Lock~)について解説​
    3. Avatar Measurementについて解説​
    4. そのほかオプションについて解説​(上級者向けで原則いじる必要全くなし)
  5. トラブルが発生した場合
    1. 【トラブル1】身体がぐにゃぐにゃになっている、ねじれている
    2. 【トラブル2】viveトラッカーの白い玉がキャリブレーション時にのみ、変な位置に移動して、対応できない場合
    3. 【トラブル3】身体がぐにゃぐにゃになっている、体の位置がねじれている、体に合わず、足の白い球が床に埋もれている、
    4. 【トラブル4】頭が押さえつけられている、腰の動きが鈍い、膝が曲がっている
    5. 【トラブル5】床につぶされているようなポーズになる
    6. 【トラブル6】ViveTrackerでOpenVR-Space Calibratorを導入したQuestなどの場合で、そもそも体から離れている、なんかずれている、ねじれている場合。
  6. 指トラ(ハンドトラッキング)の設定はどう設定すればいいの?【人前NG・非推奨】
    1. シェア&RTお願いします!

そもそもフルトラって何?って人は

フルトラはフルボディトラッキングの略称で、体全体を操作する技術の略称。体全体が条件のため、足が動かない等はフルトラではありません。上半身トラッキングのことをたまにフルトラという方がいますが、誤解を与えます。VRchatでのフルトラは、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)と両手に持つコントローラーの3点に加えて、腰、両足の3点をはじめとしたトラッキングのポイントを追加することでフルトラになることができます。
テトラちゃんテトラちゃん

フルトラという言葉がイメージできない方、フルトラで動いている様子はこちらを参照ください。

フルトラについて把握するには、HMDやデバイスの知識も必要です。詳細は、こちらをご覧ください。

VRChatでよく使われるHMD(ヘッドマウントディスプレイ)と両手に持つコントローラーの詳細はこちら

アイトラ、顔をトラッキングするフェイシャルトラッキングも追加されたい方はこちら

目をトラッキングするアイトラッキング、顔の動きをトラッキングするフェイシャルトラッキング等を追加されたい方は、PCのスペックアップだけでなく、ヘッドマウントディスプレイも別の限られた機材も必要になるので、こちらも参照ください

フルトラってどう設定すればいいの?

初心者さん初心者さん
すみません、いきなりですが、フルトラの設定を教えてください

テトラちゃんテトラちゃん

いきなりですね~、フルトラの設定といっても、デバイスやソフトを購入後にそれぞれ必要な設定があります。大きく分けると4つ
1.「デバイス本体の設定」(ハードの設定、充電、体への取り付け、ベルトの設定等)
2.「デバイスやHMD用のソフトウェア」の設定 
3.「VRChat側での設定」(フルトラになるとFBT調整用のメニューが出るようになります)
4.「VRChat側で毎回行う調整(以下キャリブレーション)」

あり、1~3はデバイス毎に大きく変わります。VRchat上で、鏡の前などでTポーズをしている人がいたら、4のキャリブレーション(動画参照)中と思ってください。また、HMDの組み合わせにより、違ったりします。
初心者さん初心者さん
なるほど~。機材やHMDによって、フルトラになる方法が違ってくるわけですね~
そうなのです。なので、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)とフルトラデバイスを決めていただくことからが大事なポイントです。デバイスによってキャリブレーションの難易度も変わってくるのがフルトラの特徴です。ここではリアルアバター含めて、VRchatに入った時のキャリブレーションの仕方を紹介します。
テトラちゃんテトラちゃん
初心者さん初心者さん
もし、Clusterやvirtualcast等の他VRSNSの場合はどうすればいいですか?
基本的には他フルトラデバイスメーカーかVRSNS公式に載っています。VRSNSの設定だけでなく、4も異なっている可能性があるため、その点ご注意ください。1~3の設定はデバイス毎に違うので、今回は、フルトラをする人が、VRchatに入る前にやっている 4.「VRchat側で毎回行う調整(以下キャリブレーション)」から紹介します。
テトラちゃんテトラちゃん

 

キャリブレーションをリアル側の映像を含めて紹介します

初心者さん初心者さん
まずは共通の方法である4.「VRchat側で毎回行う調整(以下キャリブレーション)」からか~
フルトラをやっている人は、毎回この調整をインする前にしているよ!これができないとフルトラは難しいので絶対見てね
テトラちゃんテトラちゃん

VRchatアバターと体を同期させるやり方

  • 【やり方】(この操作を一般的にキャリブレーションといいます。)
  • ①インする前に白タイツさん側のVIVEトラッカー3.0の電源を付け、緑色になっているのを確認
  • ②メニューでFBTをクリックしてTポーズ。白タイツが身につけている箇所とアバターの身体が合っているか
    確認する。
  • ③Tポーズ時に白い球が3つ(トラッカーつけた数だけ)アバターと合ったら
    人差し指トリガーを引くになります。
  • ちなみに、QuestでもVIVEでもフルトラの種類が異なっても、このキャリブレーション
    のやり方はVRchat側の調整になるため、ほとんど変わりません。

【フルトラ以前の問題】HMDの設定

フルトラ以前に、HMDが使える状態にして下さい
ライトハウス方式のHTC製品(SteamVR)の場合:ルームセットアップ
Questシリーズ:ガーディアンの設定といったHMDのセットアップ を完了。
特にQuestのガーディアンの設定は、再度設定しなおしたら、改善したってケースはよくありますので、設定を済ませておいてください。ここがうまくいっていないと、床に埋もれたり、白い球が床から出てこない等発生します
テトラちゃんテトラちゃん

VRChatでよく使われるHMDについてはこちらをご確認ください。

以降は、デバイス本体の設定などになります。それぞれ、各専用ページのリンク先をご覧ください
テトラちゃんテトラちゃん

フルトラの設定方法 前半(デバイス編)

テトラちゃんテトラちゃん

デバイスによって異なりますが、まずは
1.「デバイス本体の設定」(ハードの設定、充電、体への取り付け、ベルトの設定等)
2.「デバイスやHMD用のソフトウェア」の設定
をやりましょう!各ページに実際やってみた様子をかきましたので、どうぞ

 

1.ユニモーション、ハリトラワイヤレス、mocopiの場合

ハリトラワイヤレス、ユニモーション、モコピは、こちらで自分が設定しているときの全てを公開しています。
テトラちゃんテトラちゃん
ハリトラワイヤレスとユニモーションは同時期に記事を書いたものを分割しています。2つ行き来して初めて分かる点もありますので、ご了承ください。
ハリトラワイヤレスの場合
ユニモーションの場合
ハリトラ、ユニモーションmocopiの問い合わせは当サイト結構多いので、問い合わせする前に公式とディスコードを必ず確認してください。当サイトにたまに問い合わせきますが、ディスコードに入っていない方非常に多いです。ネット検索だけでなく、ディスコードでサポートしているところが多いので、必ずインストールしてください。ディスコードでないと入手できない情報がいくつかあります

IMU方式のフルトラデバイス(HaritoraXシリーズ、Unimotion)のトラブルが発生した場合の問い合わせ先

2.mocopiの場合

mocopiのVRChat利用は、SlimeVRでの利用を推奨していますモコピはSlimeVR版もありますので、自分が設定しているときの全てを公開しています。SlimeVRの設定についてもこちらをご確認ください。SlimeVRの場合、IMU方式のデバイスであれば、デバイス情報をSlimeVRに送る手段以外は、基本的にはほぼ共通です。
テトラちゃんテトラちゃん

OSC版はこちら

mocopiもディスコードありますので、まずは登録してください。

IMU方式のフルトラデバイス(HaritoraXシリーズ、Unimotion)のトラブルが発生した場合の問い合わせ先

3.Vive tracker+HMDがQuestシリーズの場合

HMDがQuest+VD等で実施の場合は、そもそも公式非対応なのをご理解した上で下記を確認してください。

顔も体もトラッキングしたい!! 究極の無線HMD+指トラ+11点フルトラ+フェイシャル+アイトラッキングになるまでの流れを紹介!【無線フルトラ+アイトラ+顔トラ】【2024年8月版】

4.Vive tracker+VALVEやVIVE等ベースステーションが必要なHMDを使う場合

ベースステーションの設置などが必要です。延長コードなどが別途必要になってきます。

【フルトラ VRChat】VIVEトラッカーとベースステーションってどうセッティングするの?どういったトラブルが発生しているの?ドングルの設置方法等を紹介!【後編】

 

5.Vive tracker (Ultimate)の場合

こちらになります。

 

6.カメラを使ったフルトラの場合

毎日ベストな動きができるようにキャリブレーションする毎日でしたが、動かす程度だったらそこそこ簡単にできます

【MocapForAll】実際にカメラを使ったフルトラをやってわかったメリットと課題

7.pico motion trackerの場合

こちらの記事をご参照ください。PICO4Ultraの場合でやっています

どのデバイスが一番フルトラになるのが楽ですか?

pico motion tracker 2個とりつけるのが一番楽です。各デバイスに、7秒間ペアリングをしたのち、真っすぐみて、足元をみるだけでフルトラになれます。全て込みで3分ぐらいです。毎回のキャリブレーションは長くて20秒くらいです。

初期設定は時間がかかりますが、ViveTrackerは、トラッカーの電源を入れるだけなので、毎回のセッティングが楽です。3個取り付ける必要があるため、pico motion trackerよりは大変です。

 

(ViveトラッカーもしくはUltimateトラッカー対象)胸にトラッカーを着ける場合

胸にトラッカーどうやってつけているのか、わからない人も多いと思いますので、付け方を説明します。

方法は二つあります。

(ViveトラッカーもしくはUltimateトラッカー対象)胸トラッカーベルトの作り方

①Eozで発売されている胸トラッキングベルトを使う
腰トラッキングベルトガーターベルトでブラジャーのような形状にして自作  *amazonアフィリエイトリンクになります。

です。ほかにも、Gopro用の固定機器とかいろいろあるのですが、肘トラッカーとガーターベルトで連結できない 、ジャンプなどの時に動く、普通に危ないため、自分は上記の方法を採用しています。この方法で固定すると、肘トラッカー等もガーターベルトで連結して固定することができそれぞれのトラッカーがズレることなく、ベルトの再調整が不要になります。より没入感が強くなりますが、外見上の変態度が圧倒的に増します。(最後重要)

【②胸トラッカーベルトの作り方】

  • ①EoZ VRトラッカー用ストラップ3点セット (Medium)
    [MIKA&MAYA] ガーターベルト シンプル サスペンダー セット 幅2cm レディースを購入
  • ②ブラジャーの肩紐みたいにガーターベルトを腰用ストラップに取り付ける
  • ③ブラジャーをつけるかのように、つける。胸に着用するトラッカーとストラップのねじ固定が甘いとトラッカーが回転しやすくなります。回転すると、映像のようにアバターがぐにゃっとしてしまいます。結果、ほかの関節の推定も甘くなります。

Eozのトラッカーベルトとガーターベルトで固定しています。

アマゾンだとこちら *amazonアフィリエイトリンクになります。

腰トラ用トラッカーベルト
足トラ用トラッカーベルト

肘・膝トラ用トラッカーベルト

公式ショップだとこちら(アマゾンでも販売しているのが公式【株式会社IntoFree様】かどうか確認しましょう)

 

フルトラの設定方法 後半(VRchatに入った後編)

テトラちゃんテトラちゃん

・ヘッドセットをつけ、VRChatを起動。
・VRChat のWorldで、全身が映し出せる鏡の前に立つ。
・コントローラーのYボタンを押して、クイックメニューを開く。
・パッドの起動タブで、「Calibrate FBT」(FBTのキャリブレーション)を選択。
・アバターがT字ポーズをとり、アバターの体に白いボールがついているのがある。この白いボールが身体に装着されたトラッカー。
・身体を動かして、トラッカーをアバターの対応する身体の部位に合わせる。白球がアバターの足首に重なっていることを確認します。
・自分の手とアバターの手を合わせ、左右のコントローラーのトリガーを同時に引きます。

キャリブレーションの設定をログイン時から解説​

全体的な手順

①VRChatを起動&アバターを選択。
1.SteamVRからVRChatを起動し、ログインします。
2.利用するアバターを選択します。この際、アバターはフルボディトラッキング対応のアバターを選択する。

②User Real Heightをリアル身長の値に設定​ *一部IMU方式のフルトラデバイスでは変更するように記載されています

1.メニュー画面>設定で、User Real Heightの項目を表示。
2.両足の白球が”足首“あたりに重なるように調整。(デフォルトのホームワールドの場合、ワールド中央に設置。)
3.メニュー欄>設定>Tracking and IKで、Hip Lockを選択。

③キャリブレーション(アバターにより、適切なUser Real Heightが違う)​
1.白球が表示させるために、​「Calibrate FBT」を選択。この選択項目がない場合は、そもそもデバイスを認識しておらず、各デバイスからVRchatにデータが飛んでいない可能性が大きいので、そちらの設定を再確認する。

*基本的にSteamVRで認識している場合は、HMD+コントローラー以外のデバイスの表示がある。これがない場合は、認識していない。写真はVive Ultimate Trackerの場合の表示で緑色のアイコンがVive Ultimate Tracker。(アイコンは他各デバイスによって違う。ハリトラ系だと虎のマークになる。詳細は各デバイスの公式を確認すること)

2.しっかりと正面を向き、内またや外またにならないようにし、適度に足を開く。
3.白球がアバターの足首付近に重なることを確認。
4.左右のコントローラーのトリガーを同時に引く。完成

FBTのロック位置(FBT:Lock~)について解説​


公式ドキュメントより:https://docs.vrchat.com/docs/ik-20-features-and-options 引用

メニュー欄>設定>Tracking and IKにあるFBT:Lockで固定する基準を選べます。ここの調整も重要です。メニュー欄>設定>IK:2.0の設定になりますので、IK:Legacyになっていないか確認ください。

・Hip Lock:デフォルト。腰の位置基準にする。立ち姿を綺麗にしやすい。最初のフルトラ時はこちらを推奨します。
・Head Lock:頭の位置を基準にする。アバター同士近距離でお互いの目線を合わせる時や寝転がってなでられる時等に適してる。頭中心なので、身長が合わないと、頭より下、特に膝が曲がることが多い
・All Lock:頭の位置他トラッキングの点数分基準にする。トラッキング点数が多いほど難しい。アバターと近い身体構造が必要で一番難しい。どこかが一致しないことも多く、難しい選択肢で最初のときは、非推奨。

Avatar Measurementについて解説​

・Avatar Measurement:腕が伸び切らない場合は、腕にする。

User Real Heightは原則リアル身長です。公式では必ずリアル身長にするようにアナウンスされています。フルトラデバイスメーカー(vivetrackerやUltimate trackerはリアル身長。IMU方式やカメラフルトラ等の場合が多い)によっては変更するように記載しているところもあるので、デバイスメーカーの公式をご確認ください。Unimotionさんでは、変更する旨記載されております。(なお、記事の身長は171センチに設定していますが、記事記載用に適当に設定した身長で公式から引用した画像なので、私の身長は171センチではありませんのでご注意ください。)

下記の上級者向け仕様の初期設定にさらっとかいてありますが、デフォルト値の60センチ以上離れた場合、トラッカーとして認識しません。逆に、足のトラッキングポイントが、床よりちょっと下でデフォ値60センチ範囲内になっている場合は、アバターの足は上がりません。

そのほかオプションについて解説​(上級者向けで原則いじる必要全くなし)

上記の問題でほとんど解決しますが、補足で追加します。

オプションについての解説

–custom-arm-ratio=”0.4537″ アバターを拡大縮小する比率を調整します。「0.4537 」がデフォルトで、「0.415 」付近の小さい値ではフィット感が向上する場合があります。Avatar Measurementで腕に設定しても、腕が伸び切らない場合は、ここの初期設定値をいじることで改善する場合があります。smaller values around “0.415” may give improved fit とあるので、0.415と下げる方向に修正すると改善することもあるようです。

–disable-shoulder-tracking - :IMU方式のいくつかのタイプに使われる肘トラの調整 IMUのみをベースとしたアームトラッカーの種類によっては、この方法で問題を回避できる。【追記:とあるが初心者はいじる必要ありません。IMU公式のマニュアル参照してください】

–enable-ik-debug-logging : IKに関する追加出力をログに追加します。IKのバグや問題を報告するときに使用する。

–calibration-range=”0.6″ – :キャリブレーションをするときに、検索する、予測されたサポート結合点からの距離(メートル単位)を決定します。デフォルト値は0.6メートル(60cm)の球のエリアで定義している。足、大腿、股関節、上腕、および胸トラッカーに適用。

–freeze-tracking-on-disconnect -これを有効にすると、トラッカーが切断されたときに、プレーヤーに対してその場でフリーズします。フリーズしたトラッカーを削除するには、再度キャリブレーションを行います。すべてのトラッカーが切断され、キャリブレーションオプションが表示されなくなった場合、アバター測定オプションを循環させると、トラッカーのフリーズも解除されます。

https://docs.vrchat.com/docs/ik-20-features-and-options#new-launch-options
より和訳

ミントミント

2022年7月時点のIK2.0では、アバターと白い球の位置があまりにずれていると、同期しなかったりするよ!
この場合、ほとんど機材側の設定に問題があるから、このキャリブレーションで治ることはありませんのでご注意!

公式ドキュメント
https://docs.vrchat.com/docs/ik-20-features-and-options

トラブルが発生した場合

【トラブル1】身体がぐにゃぐにゃになっている、ねじれている

Viveトラッカーの場合、体と密着していない状態でキャリブレーションしていないケースがほとんどです。
また、基本的にVRchat上でのキャリブレーションした後に各デバイスやトラッカーを動かしたりすると、追従してぐにゃぐにゃになります。VRchat上でのキャリブレーションを再びしましょう。

特に多いのが、QuestやPicoシリーズでVivetrackerでしたら、「②無線フルトラ(OpenVR-Space Calibratorの導入)の設定をする。」のキャリブレーションをやっていないか、キャリブレーションがうまくいっていません。

トラッカーベルトとねじを固定したあと、キャリブレーションをやり直してください。

ViveTrackerとトラッカーベルトの固定が緩い時は、回転してこのようにぐにゃぐにゃになります。
回転して落としてしまうまでの様子がこちら

 

【トラブル2】viveトラッカーの白い玉がキャリブレーション時にのみ、変な位置に移動して、対応できない場合

 

トラッカーが変な位置に移動して、対応できない場合

  • トラッカーがアバターの近くに行かない場合の対応①②③でうまく行かない場合は、④をやって再調整しましょう。
    VRchat側の新しい調整でできます。
  • ①白い球が飛んで行ってしまい、T字でうまくできないときがあります。
    今回は、右肘がアバターから離れてしまっています
  • ②体の向きや位置を変えて、飛ばないようにしましょう
  • ③ただ、少し変な位置にあっても、IKアップデートの影響で、動作がましなものになっています。
    適当なところでトリガーを引いて またミラーのあるところで再調整するのもありです。

 

【トラブル3】身体がぐにゃぐにゃになっている、体の位置がねじれている、体に合わず、足の白い球が床に埋もれている、

ルームセットアップとガーディアンの設定を再確認【床に白い球が埋もれる問題は特に】

ライトハウス方式のHTC製品(SteamVR)の場合でしたら、ルームセットアップ、Questシリーズでしたら、ガーディアンの設定といったHMDのセットアップは完了させてください。特に特に足の白い球が埋まる問題については、Questのガーディアンの設定を、再度設定しなおしたら、改善したってケースはよくあります。

本来不要なOpenVR-Space CalibratorのアドオンがONになっている【IMU方式で不要な場合】

QuestやPicoシリーズでVivetrackerのフルトラ機材も使っている人の場合、「②無線フルトラ(OpenVR-Space Calibratorの導入)の設定をする。」のOpenVR-Space CalibratorをONにしたままという問題です。IMU方式で特にHaritoraXワイヤレスは、切っておくように公式にも書いてあります。原則切った方がうまくいきます。

OpenVR-Space Calibratorのキャリブレーションを実施していない【QuestやPicoシリーズでVivetrackerを使う場合】

実施しないと、初期の時はぐちゃぐちゃです。くわしくは、こちらを参照ください

顔も体もトラッキングしたい!! 究極の無線HMD+指トラ+11点フルトラ+フェイシャル+アイトラッキングになるまでの流れを紹介!【無線フルトラ+アイトラ+顔トラ】【2024年8月版】

デバイスメーカー各社のソフトにHMDが認識しない【IMU方式】

他によくあるのがHMD起動を忘れて、デバイスメーカー各社のソフト(Unistudio等)を先に起動してしまい、デバイスメーカー各社のソフトにHMDが認識しない状態になっていることです。先にHMDを起動させて、各社ソフトに認識させることが重要です。再起動が有効です。

その他床に白い球が埋もれる場合【IMU方式】

mocopiやハリトラワイヤレス、ユニモーションの場合は、こちらの記事をご覧ください。キャリブレーション以前のデバイスでの設定の問題がほとんどです。足の白い球が床に埋もれている問題は、フルトラ機材側の設定の初期問題の方が大きいです。Questなどの場合は、位置がしっかり取得できていない可能性も多く、steamVRか各フルトラデバイスのソフトの再起動で治ることもあります。詳細は下記リンクを両方確認してください。

市販IMU方式のデバイスとアルトラとViveトラッカーを比較!VRChatではどのフルトラデバイスがいいのか?全て自腹で買って実際にやってみた【2024年9月21日版】

 

【トラブル4】頭が押さえつけられている、腰の動きが鈍い、膝が曲がっている

上記のFBTのロック位置(FBT:Lock~)について解説​にある記載を参照。VRchat側の設定でHead中心と腰中心でトラッキングするところを選択できます。ほとんどこれで治ります。そもそも白い球が体から離れている場合は、トラブル3を参考にしてください。

【トラブル5】床につぶされているようなポーズになる

ハリトラワイヤレス等で床を設定するデバイスで発生します。ハリトラ側の床を認識しているチェックを外しましょう。
そもそも白い球が体から離れている場合やIMU方式の場合は、トラブル3と同じ記事を参照ください。

【トラブル6】ViveTrackerでOpenVR-Space Calibratorを導入したQuestなどの場合で、そもそも体から離れている、なんかずれている、ねじれている場合。

Questシリーズ+ViveTrackerなどの場合は、OpenVR-Space Calibratorでのキャリブレーションがしっかりできていない可能性が高いです。頭にトラッカーをつけたか、つけていないかでも変わりますが、基本キャリブレーションのし直しでうまくいけばいくはずです。下記記事のOpenVR-Space Calibratorに関する項目のキャリブレーションをご確認ください。
毎回これがめんどくさいって場合は、頭トラッカーの検討をお勧めします

顔も体もトラッキングしたい!! 究極の無線HMD+指トラ+11点フルトラ+フェイシャル+アイトラッキングになるまでの流れを紹介!【無線フルトラ+アイトラ+顔トラ】【2024年8月版】

指トラ(ハンドトラッキング)の設定はどう設定すればいいの?【人前NG・非推奨】

指を自由に操作できる指トラ/ハンドトラッキングについての詳細やトラブル解決方法は、こちらに載せています。

指トラとコントローラーを徹底比較!VRChatでハンドトラッキングできる6つのデバイスやコントローラーをまとめてみた【2024年9月3日版】

Indexコントローラをお持ちの方のみ
指トラッキングがちゃんと動作しているか確認する中指を立てます。Indexコントローラは、専用のソフト不要でセッティングすることができます。中指は最大級の侮辱となるため、人に対して見せないでください。(Questコントローラ等は、各コントローラのボタン等で指が動かすので確認方法どおりにやっても、確認できません)

Questコントローラ等、指トラッキングができないデバイスの場合
通常、中指のみ立てることはできません。しかし、後付けタイプのものを取り付けれあハンドトラッキングが可能です。詳細はこちら

当然ながら、中指を立てるのは侮辱行為だからです。しかし、指トラッキングが正確かどうか、しっかり動作しているかどうかを試すには、この中指を立てることが一番わかりやすく、楽です。

中指を立てる方法

  • Indexコントローラは、5本の指を操作できます。
    *Quest2などのコントローラは決まった指のポーズしかできません。なのでこの方法は、Indexコントローラのみの操作方法になります。
  • 【Indexコントローラでの操作方法】
    ①Indexコントローラが手の甲にしっかりささっているか確認
  • ②指を動かして、すべて反応しているか確認
  • ③中指を立てるが、その際親指をボタンにつけておく つけておかないと、映像のように親指が出てしまう
  • ④中指を立てれます

以上です。