QuestProで、11点無線HMDフルトラ+Indexコン+フェイシャル+アイトラッキングの完全体フルトラになるまでの流れを紹介!【完全体フルトラ(無線フルトラ+アイトラ+顔トラ)】【前編】

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ヒロヒロ
こんにちは!フルトラ研究所所長のヒロです。当記事はスクショ転載NGです。詳しくはサイト内のルールをご確認ください。長文のため、PCで見ることをお勧めします。
ひろひろ
今回は、ボクがQuestProに変更した際に、IndexからQuestProを導入するときつまづいた点やフェイシャルトラッキングとアイトラッキングを導入したときに必要になったもの、やった設定などを書いていきます。

そもそも完全体フルトラって何?

フルトラはフルボディトラッキングの略称で、一般的な用途としては、体全身のトラッキングのことを言います。VRchatでは一般的に体のトラッキングのことをフルトラと呼びます。目や顔の表情はコントローラーで操作するのが一般的です。市販のアバターもフルボディトラッキングには対応していますが、アイトラッキングとフェイシャルトラッキングに対応しているのは少ないです。

今回「完全体フルトラ」と言っているのは、「顔のトラッキング」(フェイシャルトラッキング)と「目のトラッキング」(アイトラッキング)をアバターに追加することで、フェイシャルトラッキングとアイトラッキングに対応したアバターを作りつつも

有線のHMD(ヘッドセット)+フルボディトラッキング→無線のHMD+フルボディトラッキング+アイトラッキング+フェイシャルトラッキング

を追加するための記事になります。つまり、顔の動きや目の動きにも追従したフルトラを目指す内容になります。

事前準備編

【事前準備①】PC環境・通信環境を整備しておく。

無線LAN環境の整備はフルトラでも重要です。ヒロさんは、これを使っています。基本これで困ったことありません。今回、無線でフルトラするために、まずはHMDを無線化しないといけないのですが、そこで遅延を発生しては元も子もありません。HMDからルーター~PCの間はつよつよ回線にする必要があります。HMDからルーターはネットギア、ルーターからPC間は有線LANで接続しています。外から家までの回線速度よりも家からHMDまでの無線LAN環境のほうがはるかに重要なので、その点ご注意ください。

また、設置場所にも気をつけてください。電子レンジの近く等に置くと、電子レンジの電波が干渉して、作動しなくなります。電子レンジは、マイクロ波が漏れないように穴を設けているのですが、それでもWiFiの電波より強いため、このような現象が起きてしまいます。

お勧めwifi

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他もフルトラ用に整備したのがたくさんありますが、ヒロさんの環境はかなりきついので、普通のフルトラやる分には不要です。あきらめてください。ただPCは、普通に集会やイベントを最低限楽しむには、RTX3060位はほしいです。自分は、RTX3060ですが、正直フルトラ用途(一部カメラフルトラをのぞく)なら問題ありませんが、集会やイベントの時はもっと高いスペックが欲しいと思っています。

自分はフルトラ全振りなので、このくらいのスペックでまだまだいいかなと思っています。いきなり高いのを買ってしまっても、VR機器のほうがお金がかかるし、VRchat止めてしまう人のほうが多いのでという印象はあります。お金に不自由でない、VRChatを長時間やるよって方なら、もっと高いスペックで行くといいと思います。例として、下記のメーカを添付しておきます。自分が別メーカーで二年前に買った時と1/2の価格で驚いています

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【事前準備②】ベースステーション、VIVEトラッカーを購入し、設置する

VIVEトラッカーとベースステーションってどうセッティングするの?どういったトラブルが発生しているの?ドングルの設置方法等を紹介!【後編】

【事前準備③】QuestProを購入する

QuestProは、Metaが出したHMD(ヘッドマウントディスプレイ)です。最近普及価格帯のQuest3が登場したことより、QuestProの値段が異様に下がっており、海外のネタコメントでも「5か月待って半額になるのを待つよ」というギャグが通用する位値下がりが激しいHMDになります。

QuestPro
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出来が異様に悪いとかそういったわけではないのですが、Quest3の出来が非常によいため、当初は25万円位だったのですが、一ドル145円まで円安が進んでいるにも関わらず、2023年12月現在だと11万円台で売っているところが多数あります。そんな中、当ブログでは、そんなQuestProを11万円台で入手したので、無線フルトラ化を目指すことにしました。

そもそもなんで、QuestProを購入したかというと、単純にフェイシャルトラッキングとアイトラッキングをやりたかったからです。これらの機能は、Quest3には付属していません。

【事前準備④】Indexの電源をOFFにする。

下記に始まる前に、まず、IndexHMDの電源もしくはUSBを抜いてください。IndexHMDとQuestProHMDの共存はできません。
そうしないと、VirtualDesktopでSteamVRに入ることができません

①Virtual desktopを導入する。

トナさんのブログに記載してあります。

virtual desktopは全部英語なので意味が分からないと思います。そんな時は、かわいいテトラチャーン、きくじんさんのサイトで英語の意味含めて、解説見ましょう。

https://note.com/kikjin/n/nd81d2097a849

このきくじんさんページの中で【Audio(オーディオ)Background music when disconnected(接続が切れた時にBGMを流す)】
は絶対OFFにしておきましょう。切れた時に爆音が流れて、VRchat中で寝ているときなどにアラームをかけたかのように起こされます。もう一つ、Use optimal resolution(最適な解像度を使用)もオフをお勧めします。解像度切り替えに伴う画面切り替えが起こり、PCの画面サイズが変わったりします。

②無線フルトラの設定をする。

こちらもトナさんのブログに記載してあります。

注意点として、ValveIndexの時に登録したトラッカーでも、もう一度登録しないとNGです。
また、実際くるくるとキャリブレーションさせるのはコントローラと各トラッカーです。
つまりトラッカーが8個あったら、8個やる必要があります。25分位かかりますので、注意してください

③キャリブレーションをする

大体トータルで1.5H位の作業で簡単なのですが、(特に自分のようなQuest2持っていた人にとっては)
色々めんどくさいので、時間置いてしまいました。実際やってみると非常に簡単で、大きなトラブルなく移行できました。
(ところどころつまずいてはいますが、簡単です。)

無線フルトラ(QuestPro)の感想

なんといっても頭が軽くて色々使えるのがいいです。無線フルトラは、VRダンスとかされる方がよく使うイメージでしたが、VR睡眠にも向いているように思えます。対して、バッテリー駆動のため、起動時間が短くなるのがどうしてもデメリットです。途中充電しながらの起動になるため、その際は、有線同様の対応が必要になります。また、Indexコントローラーが使えないのが痛いです。手首~指の表現ができていないため、一体感がどうしても失われてしまいます。

Quest2との比較

まず、Quest2と比べると圧倒的にQuestProコントローラのトラッキングロストが減りました。ボクがQuest2→VIVEに切り替えた理由がいくつかあるのですが主な理由として
①プレイ時間の長さ(バッテリー起動時間が短すぎる、3時間以上フルトラプレイする狂人のため)
②没入感を味わいたい(トラッキングロスト、境界線再度引き直し等)
③本体の軽さ(最初の切り替えは、初代VIVEだった)
を求めて、切り替えています。結果としては大正解でした。今回、IndexからQuestProに切り替えていますが、③は特にIndexと比べるとかなり軽いです。

QuestProはとにかく軽く、コントローラーのトラッキングロストや境界線の再設定などがQuest2よりは減っています。ただ、Indexコントローラーよりトラブルはおおいのですが、コントローラーのトラッキング範囲もProコントローラのおかげで大幅に減っています。

2時間以内のプレイだったら問題なく、QuestPro移行でも問題ないでしょう。
また、2時間以上のプレイでも基本充電しながらプレイできます。

やはり課題と言ったら、圧倒的に②でしょう。コントローラーのロストや熱暴走も1時間に1回は必ずどちらかが起きていて、そのたびに没入感を損なわれるような体験がいくつかありました。トラッキングロストもそうなのですが、熱暴走が悩みの種です。

QuestProでの無線フルトラの様子

11点トラッキング+QuestProコントローラでやっていますが、腕周辺は滑らかではなく、ところどころ追従できていないように思えます

INDEXでのフルトラの様子

8点トラッキングですが、既にこちらのほうがなめらかで、Indexコントローラーのおかげで指周辺までなめらかに動いていることが
わかります

もし、無線フルトラでより精度を高めたいのなら、トラッカーをもう一台購入して、HMDも絶対座標に組み込んだ方がいいでしょう。

QuestProでの無線フルトラの様子 キャリブレし直し編

無線フルトラトライ。前よりもはるかに滑らかになりました。1からOpenVRのキャリブレーター8個やり直しました。(トラッカー1個につき2~3分×8で 所要時間26分)

つまりトラッカーが8個あったら、8個やる必要があります。25分位かかりますので、注意してください

【問題点】コントローラのトラッキングロスト/熱暴走多すぎ

Indexはそもそもコントローラー分の2台の受信機を備えているため、QuestProにした場合、IndexHMDから切り替えたコントローラー2台分の受信機を別途購入する必要があります。無線フルトラと没入感を高めるため、別途以下の対策をしました。

また、付属の充電ドッグがあるのですが、接点になかなかうまく乗らずに充電できなかったということが何回かありました。個人的には非常にめんどくさいので何とかしてほしいです。

④IndexコントローラーをQuestProに組み込む

これまたトナさんのブログに記載されています。もう四六時中見まくりましょう。
ヒロさんとの約束だよ!!!

シフトール X2ドングルはIndexからQuestProへの乗り換え時に超お勧め!

Indexはそもそもコントローラー分の2台の受信機を備えているため、QuestProにした場合、IndexHMDに内蔵されているコントローラー2台分の受信機を別途購入する必要があります。受信機は海外などでも販売されていますが、このトナさんの記事と今回自分が実施したのと違うのは、今回は、シフトールから販売しているX2ドングルを利用した点。最近販売されたものになります。SteamVR対応のコントローラーやトラッカーをPCと接続するためのドングルで、このドングルは2つのデバイスと接続が可能です。X2ドングルは税抜き価格3980円と、税込みでも5000円以内で買えるため、安くできます!

シフトール公式 X2 ドングル(SteamVRデバイス2個接続可能)
https://shop.shiftall.net/products/x2-dongle

こちらがX2トングルで実施した結果で、さしただけで成功しました。

⑤ブレ防止のVRデバイスの揺れ防止ツール「OVR-SmoothTracking」を導入する

QuestProでの無線フルトラだとどうしてもブレが発生しているので、OVRSmoothTrackingを導入します。

https://booth.pm/ja/items/4018006

⑥アイトラッキング、フェイシャルトラッキングを導入する

フェイシャルトラッキングとアイトラッキングの設定方法については、下記記事の後半を参照ください。

【VRchat】フェイシャルトラッキング/フェイストラッキング(顔トラ)/アイトラッキングってどうやるの?Unityで着せ替え位しかできないボクがフェイシャルトラッカーorQuestProでやった簡単な方法を紹介します【2023年12月31日現在】

⑦公式の完全遮光ブロッカー、赤外線ライトを導入する

フェイシャルトラッキングとアイトラッキングの設定方法については、下記記事の後半を参照ください。

しかし、ここで問題点発生!写真撮影時にメモリ不足で落ちてしまうことが判明。

フェイシャルトラッキングとアイトラッキングはカメラの画像解析を使ったトラッキングのため
ものすごく画像処理能力を必要とします。作動中は写真撮影することもままならず
FPSも大幅に落ちる、写真を撮るとゲーム再起動となってしまうため、今回対策をすることにしました。
2024年1月1日本日時点で4070Superは発売していないため、別途購入することにしました。

⑧メモリ16GBから32GB、RTX3060からRTX3080Tiに変更する

メモリとセットでお値段は12万円(ポイント別でついてきます)。上新電機の株を2000円買うとなんと優待で5000円の割引券がついてきます。期限が3月末と短いですが、利用するとトータル1万円位割り引いてくれました。

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⑨電源を1200Wに変更する

電源を1200Wにしました。購入したのはこちら

20000円以内で買えました。

⑧⑨の続き記事は引き続き別記事で更新していきます。

市販のBTOのPCからアップグレードしました。二時間ぐらいかかりました。

BTOといっても、全部市販品だったので、できるだろうと確認してはいましたが
出来てよかったです。

フェイシャルトラッキングの使い心地

おまけ

QuestPro本体について

分解した様子を見たい方はこちら

https://jp.ifixit.com/News/68861/meta-quest-pro%E3%81%8C%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%81%A0%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%9F%E3%82%89%E3%80%81%E6%B1%BA%E3%81%97%E3%81%A6

おわり