PCでVRChat始めたけど、やっぱりヘッドマウントディスプレイ(HMD)をつけて遊びたい!
そんな人に向けて、今回、MetaQuestのヘッドマウントディスプレイを各種紹介します。
そもそもVRChat用のHMDってなに?という人へ
ヘッドマウントディスプレイの仕組みやVRChat用は何が違うのか知りたい、他のHMDはどのようなものがあるのか?知りたい方は、こちら
VRChatでよく使われるヘッドマウントディスプレイ(VRゴーグル)のおススメを一挙紹介!!
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Meta Questシリーズって何?
VRChat上でみんなが使っているMeta社が発売しているMetaQuestシリーズは、主に4種類あります。
①前世代主流だった安価なQuest2
②フェイシャルやアイトラッキングに対応しているQuestPro
③10月に新しく発売されたQuest3廉価版のQuest3S
④Quest2の後継機で性能が向上したQuest3
です。特にメジャーなのが、販売終了したQuest2とQuest3です。Quest3Sは発売してまだ1か月程度たったばかりですが、発売されている中では最も安いため、普及していくでしょう!
Meta Questシリーズの共通点
共通点1:インサイトアウト方式のSteamVR対応のHMDでベースステーションが不要
私の様な一部の熱狂的なフルトラユーザー以外だったら、値段も考慮すると始めやすくお勧めです。
共通点2:外出先でも利用ができるが、弱点あり
共通点3:VirtualDesktop等で無線でプレイできる
共通点4:PCとつなげてVRすることもできるし、Quest単機でも可能
共通点5:PICO Motion Trackerは利用不可
Pico motion Trackerは、PICOの一部シリーズのみ対応のため、使用できません。また、利用するときは、PICOにある専用アプリを使うため、Meta Questシリーズでは使えません。詳細はこちら
PICO Motion Trackerを自腹で4個買ってVRChatで他のデバイスとフルトラ比較してみた【2024年11月12日ピコモーショントラッカーレビュー記事】
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共通点6:VIVE Trackerのフルトラには、公式では非対応
VIVE Trackerでのフルトラの設定の仕方はこちら
【フルトラ VRChat】VIVEトラッカーとベースステーションでフルトラになる方法をヘッドマウント別に紹介。ベースステーションの仕組みや台数、違いなどを紹介!!【1/4】
VIVEトラッカーはどういった原理でフルトラできるのか?ベースステーション(1.0)について解説します【比較動画】ベースステーション1.0×2とベースステーション2.0×2とベースステーション2.0×...
ココがいい(外部センサーがあるライトハウス方式との比較)
・ベースステーションが不要
・外出先でも、キャリブレーションすることで動作可能
・無線LAN経由でプレイ可能
ココがダメ(外部センサーがあるライトハウス方式との比較)
・主にカメラで認識するため、赤外線が強すぎるところ、明るすぎ、暗すぎなところに弱い
・バッテリー内蔵型が多く、比較すると重くなりがち
・各社デバイスの出来によって、トラッキング精度の差が激しい
・トラッキングが基本的に飛びやすい
・無線でプレイする際は、無線環境次第で大幅に変わる
・ライトハウス方式と比べると、トラッキングの精度が低い。
Meta Questシリーズのそれぞれの違いは何?
単純に性能比較するとQuest2<Quest3S<Quest3<QuestProといった感じです。
Quest3は、Quest2と比べ、画質、大きさ、薄さ、CPUの性能、表示能力などが大幅に進化しています。
Quest3Sは、廉価版Quest3のため、コストを抑えるために、レンズや表示機能の周りはQuest2にしており、サイズ感はQuest3に近く、CPUはQuest3と同じです。
違い1:発売時期がQuest2➡QuestPro➡Quest3➡Quest3S
発売時期は、Quest2➡QuestPro➡Quest3➡Quest3Sで、3はProにあったプロユース特有の機能(フェイシャルトラッキングやアイトラッキング)をそぎ落として、MRモードの表示などに力を入れています。対して、コスト低減のためいくつか削っています。さらに3Sは、3の廉価版のため、共通点が多いですがさらにコストを削って作っているのが特徴です。
違い2:画質や視野角はQuest2<Quest3S<<Quest3<QuestPro
写真は、Quest3のみナイトモード状態で参考になりませんが、スマホで撮影したものです。
注目していただきたいレンズ外周部がにじんでおり、QuestProのほうがくっきりしているように見えます。
同じパンケーキレンズでも、違いはあります。
違い3:顔に接触するフェイスカバーの材質に違いあり!実機で試して!!
Questシリーズは、各種フェイスカバーの材質及び形状が違います。
Quest2:目の周辺と後頭部のどちらもシリコンゴムみたいなつるつるした形状です。汗などを吸収しないので、かぶれたりするリスクがあります。
QuestPro:開放型のため接触しない、おでこと後頭部が接触する、どちらもシリコン
Quest3や3S;差がないです。目の周辺はクッション、後頭部はゴム、シリコン。(Questシリーズではないですが、PICO4Ultraも同じ)
目の周辺が特に重要で、自分はクッションタイプがいいと思います。家電量販店などで展示されていますので、装着感を試してみてください。店頭で置き場が小さいと、複数置くことができず、3の見本もなくなる可能性もあるので、ご注意ください。
違い4:重量バランスの違いあり!実機で試して!!
違い6:VR睡眠を考えると、Quest3や3S
VR睡眠の様子は別記事で作成しています。動画はこちら
VRChatでは、VRChatに没入しつつ睡眠をするVR睡眠をされる方がいらっしゃいます。VR睡眠をするにはどのVRゴーグル(以下ヘッドマウントディスプレイ HMD)が最適なのか?7種類のヘッドマウン...
違い7:Quest3Sが4万8400円で最安。Quest3は512GB 8万1400円と高額
Quest3sが2024年10月15日に発売し、128GB版が4万8400円と発表されました。Soc等は3と同等ですが、PCVRとして使う場合、表示能力は、実質Quest2位と同じです。(ディスプレイ解像度:片目あたり1832×1920ピクセル PPD:20 フレネルレンズ,視野角は水平および垂直ともに90度、対応リフレッシュレート90Hzと120Hz)表示能力を優先させたい人は、Quest3 512GB 8万1400円をお勧めします。
違い8:QuestProとQuest3 128GBは在庫限りで終売
QuestProとQuest3 128GBは在庫限りで終売です。新品は今後発売されません。
違い9:Quest3Sはイヤホンジャックがない
イヤホンがさせません。なお、PICO4Ultraもないので要注意です。イヤホンつけながらプレイする人は注意してください
まとめ
価格を優先させたい人:Quest3S
コスト優先でQuest2から乗り換えたい人:Quest3S
VR睡眠しない&PICOMotionTrackerで気軽にフルトラしたい人:PICO4Ultra
フェイシャルトラッッキングしたい人:QuestPro一択。
もっと細かい違いは、別記事の詳細編に続きます
後編【詳細編】につづきます
Quest3、Quest3S、Quest2、QuestProのそれぞれのVRゴーグルの詳細をまとめてみた【後編】
前回までは、Questシリーズの共通点やそれぞれの違いをまとめました。今回はQuest3、Quest3S、Quest2、QuestProの詳細を書いていきたいと思います。Quest3、Quest3S、...
スペック比較一覧
より詳細な仕様一覧です。
Quest3 | Quest3S | Quest2 | QuestPro | PICO4Ultra | Valve Index | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
対応ワールド | Quest(Android)/PC | Quest(Android)/PC | Quest(Android)/PC | Quest(Android)/PC | (Android)/PC | PC | |
販売 | 発売中 | 販売予定10/15~ | 終売 | 在庫限りで終売 | 発売中 | 販売中らしいが年単位で売切中 | |
価格 | 最低価格¥74,800 | 最低価格¥48,400 | 終売 | 最低価格 ¥159,500 | 最低価格¥89,800 | 販売していないため不明 | |
アイトラッキングとフェイシャルトラッキング | 非対応(別途非公式で取り付け必要) | 非対応(別途非公式で取り付け必要) | 非対応(別途非公式で取り付け必要) | 対応 赤外線センサー5個(視野角120度) | 非対応 | 非対応(別途非公式で取り付け必要) | |
一般的なトラッキング方式 | インサイドアウト | インサイドアウト | インサイドアウト | インサイドアウト | インサイドアウト | ライトハウス | |
コントローラトラッキング | コンピュータービジョンと 機械学習トラッキングのハイブリッド | コンピュータービジョンと 機械学習トラッキングのハイブリッド | IRベース、ヘッドセット によるトラッキング | 3つのカメラセンサー 無限のトラッキングボリュームによる自己トラッキング | 環境トラッキングカメラ×4 | ライトハウス | |
没入感のレベル | 完全没入 | 完全没入 | 完全没入 | 周辺部が完全に開いたデザイン(同梱品で部分的に遮光するか、別売のアクセサリーで完全に遮光) | 完全没入 | 完全没入 | |
搭載センサー | ワイヤレスインサイドアウトSLAMトラッキング | 6DOF | 6DOF | 6自由度のインサイドアウトSLAMトラッキング | iToF深度センサーカメラ×1 | 現在作成中 | |
接続方式 | 有線、WiFi | 有線、WiFi | 有線、WiFi | 有線、WiFi | 有線 | ||
重量 | 515g | 500g | 500g | 722g | 約580g | 現在作成中 | |
光学系 | パンケーキレンズ、連続IAD調整 | フレネルレンズ、3位置IAD調整 | フレネルレンズ、3位置IAD調整 | パンケーキレンズ、スライダーによる連続IAD調整 | パンケーキレンズ | 現在作成中 | |
リフレッシュレート | 72Hz、80Hz、90Hz、120Hz | 90Hz/120Hz | 90Hz/120Hz | 90Hz | 最大90Hz | 現在作成中 | |
視野⾓ | ⽔平110º × 垂直96º | 96度(水平)/90度(垂直) | 90度(水平および垂直) | 106度(水平)/96度(垂直) | 105° FoV | 現在作成中 | |
色域 | sRGB 100% | sRGB 100% | sRGB 100% | sRGB 129% | 不明 | 現在作成中 | |
ディスプレイ | 2064 x 2208 | 1218 PPI | 25 PPD | 1832 x 1920 | 773 PPI | 20 PPD | 1832 x 1920 | 773 PPI | 20 PPD | 1800 × 1920 | 1058 PPI | 22 PPD | 2160 × 2160 両目4320×2160 PPD 22.5 | 現在作成中 | |
パススルー性能 | カラー(4MP、18 PPD) | カラー(4MP、18 PPD) | グレースケール | カラー(1MP、8 PPD) | 32MPのカラーシースルーカメラ×2 | 現在作成中 | |
パフォーマンス | Snapdragon XR2 Gen 2 | Snapdragon XR2 Gen 2 | Snapdragon XR2 Gen1 | Snapdragon XR2+ Gen1 | Snapdragon XR2 Gen 2 | 現在作成中 | |
DRAM | 8GB | 8GB | 6GB | 12GB | 12GB(LPDDR5 ) | 現在作成中 | |
連続プレイ時間 | バッテリー : 5060 mAh* - 2.2時間駆動* | 4324 mAh / 2.5時間駆動* | 3640 mAh / 2時間駆動* | バッテリー : 5348 mAh* - 2.5時間駆動* | 現在作成中 | ||
Bluetooth | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.3 | 現在作成中 | |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E対応 | Wi-Fi 6E対応 | Wi-Fi 6 | 6GHz帯を使用するWi-Fi 6E*に完全に対応しており、最高1.6Gbpsの超高速通信 | Wi-Fi 7(802.11 a/b/g/n/ac/ax/be) | 現在作成中 | |
イヤホンジャック等端子 | 3Dスペーシャルオーディオ /3.5mmオーディオ端⼦ | 3Dスペーシャルオーディオ | 2つのスピーカー | 2つの3.5mmジャック/4つのスピーカー | デュアルステレオスピーカー/4つのマイク | 現在作成中 | |
サイズ | 160x98x184mm(D×H×W) | 160x98x184mm | 160x98x184mm | 265mm (奥行き) x 127mm (高さ) x 196mm (幅) | 312mm (奥行き) x 84mm (高さ) x 165mm (幅) | 現在作成中 | |
引用 | https://www.meta.com/jp/ quest/compare/ より引用 | https://www.meta.com/jp/ quest/compare/ より引用 | https://www.meta.com/jp/ quest/compare/ より引用 | https://www.meta.com/jp/ quest/compare/ より引用 | https://www.picoxr.com/jp/products/ pico4-ultra/specs | 現在作成中 | |
その他 | 基本容量 : 128GB(在庫限り)、512GB | 基本容量 : 128GB、256GB | 基本容量 :128GB、256GB | 基本容量 : 256GB 調整可能なIPD*範囲:55~75 mm ・高度な3マイクアレイ | 基本容量 : 256GB 瞳孔間距離58mm~72mm | 容量:なし | |
同梱品 | 1 Meta Quest 3ヘッドセット 2 調整可能な接顔部(標準・取り付け済み) 3 Meta Quest Touch Plusコントローラー2機、単3電池 4 手首ストラップ x 2 5 電源アダプター 6 充電ケーブル | 1Meta Quest 3Sヘッドセット 2調節可能な接顔部(標準・取り付け済み) 3Touch Plusコントローラー x 2、単3電池 x 2 4手首ストラップ x 2 5電源アダプター 6充電ケーブル | 1Meta Quest 2ヘッドセット 2Touchコントローラー x 2、単3電池 x 2 3ヘッドセット充電ケーブル 4電源アダプター 5眼鏡スペーサー | Meta Quest Proヘッドセット Meta Quest Touch Proコントローラー x 2 充電ドック USB-C電源アダプター(45W) コントローラー充電ケーブル 充電ケーブル(ヘッドセット) スタイラスペン先 x 2 部分遮光ブロッカー x 2 (左右) ケーブルクリップ 保護カバー クリーニングクロス 手首ストラップ x 2 | PICO 4 Ultra MRヘッドセット コントローラー×2 リストストラップ×2 メガネスペーサー フェイスフォーム 1.5V単3アルカリ乾電池×4 USB-C to USB-Cケーブル クイックガイド ユーザーガイド 安全および保証ガイド |
【フルトラ】Questシリーズでフルトラしたい場合
Viveトラッカーを使った方法は、非公式な方法ですが、以下の方法で実践しています。
顔も体もトラッキングしたい!! 究極の無線HMD+指トラ+11点フルトラ+フェイシャル+アイトラッキングになるまでの流れを紹介!【無線フルトラ+アイトラ+顔トラ】【2024年8月版】
ハリトラシリーズ、Unimotion、mocopiはQuestシリーズで公式対応しています。詳細は、以下キャリブレーションの様子と実際トライした様子を書いていますので、ご覧ください
そもそもフルトラって何?って人はフルトラという言葉がイメージできない方、フルトラで動いている様子はこちらを参照ください。フルトラについて把握するには、HMDやデバイスの知識も必要です。詳細は、こちらを...