IMU方式のフルトラデバイス(mocopi、ハリトラワイヤレス、ユニモーション等)を購入するにあたり、誤解しているなと思った点と、購入してから後悔した人が反省した点や購入して気づいた誤解をまとめました。PICO Motion TrackerはIMU方式も兼ねていますが、今回は対象外です。
よくある誤解
誤解①:IMU方式を選んだ人は、お金を節約したいために選んだ。
違います。まず、VR睡眠のような用途では、現状、IMU方式が遮蔽物に対して有利です。布団をかぶって寝たいといった方は、IMU方式の方がいいと思います。また、ハリトラワイヤレス登場以前に購入されている場合は、フルトラデバイスが不足している時代であり、ViveTrackerなどのフルトラデバイスが全然購入できず、抽選して各種IMUフルトラデバイスがやっと手に入るという状況でしたので、選択肢がそもそもありませんでした。フルトラが選べるようになったのは、2023年後半くらいと割とつい最近の出来事なのです。
誤解②:Viveトラッカー、ベースステーションは購入できない
2024年11月現在、ベースステーションは、普通に購入可能です。ViveTrackerも入手しやすくなっています。2024年10月頃正式版になったUltimate Trackerや同じころに登場したPICO Motion Trackerの登場が大きいと思います。ViveTrackerは、初期設定こそ面倒な点があるものの、毎回使うときは、電源を入れるだけなので、フルトラを簡単に済ませたい層やベースステーション買うほどではない層がそちらを使うようになったと思われます。
誤解③:軽ければ軽い、小さければいい!、乾電池式より充電式、ベースステーションの設置は面倒だから、IMU方式の方が楽
やめる一番の理由は、初期設定やソフトウェアアップデートではなく、VRChatを始めるときに毎回必要なキャリブレーションやセッティングのめんどくささです。毎回のキャリブレーションはVive Trackerの方が圧倒的に楽で、市販IMU方式はかなり面倒臭い傾向にあります。特に有線タイプのハリトラ、mocopiはかなり面倒です。IMU方式のトラッカーのズレ対策としては、プラスチック製のガーターベルトで各ベルトを繋いで固定するのがいいと思います。
重さも非常に重要な要素の一つではあるのですが、やめる一番の理由が圧倒的なため、まずはこれを克服した人の課題です。フルトラは、毎回のキャリブレーションを毎回こなして続けるのが一番難しいのです。
また、アルトラは重いのですが、激しく動かなければ、極端に問題になりません。どちらかというとソフトウェアアップデートでルームスケールが上手くいかない、うまくトラッキングできないなどのトラブルでやらなくなってしまうと思います。
誤解④:俺は全く動かないからキャリブレーション不要だ。だからIMU方式でいい
自分の体験談ですが、キャリブレーションを何回許容できるかが大事だと思います。Vive Trackerを普段使っていますが、普通に使ってキャリブレーションが必要になったのは、多くて大体1回です。IMU方式は長くて1時間に1回は必要、短くて初回のときに5回位だと思います。あと生きている限り、全く動かない人間は世の中にはいません。座っているだけでも20分に1回ぐらいかなぁと思っています。
誤解⑤:部屋が狭いのでIMU方式
ベースステーションの推奨スペースは確かに広いですが、光学式とIMU方式の場合、部屋の広さ狭さは、デバイスを選ぶ段階であんまり関係しません。遮蔽物もベースステーションの増設などで対応できます。むしろ狭いと近くに磁石などがある可能性が高くなるので、IMU方式の方が不利になる場合があります。いずれにせよフルトラは、1畳位はさすがに欲しいです。
誤解⑥:俺はフルトラを長く使うからいい。お前の記事は短くしろ
そういって、購入して1回でフルトラやめた人を知っています。長く続けることは口で言うほど簡単ではないです。
誤解⑦:ベースステーションは寿命が短いので、IMU方式がおススメ
自分がベースステーション7台持っていますが、壊れたのは1台で、大体2年持ちました。2年フルトラやれる人はかなり稀です。
当サイトが高くてもVive Trackerを推奨している理由
ここでは、ViveTrackerのようなライトハウス方式かIMU方式かで悩んでいる人向けに書いています。記載内容が少し古いのと、アルトラやPICO Motion Trackerのような複合式は、まとめることが厳しいので、個別で書いています。
理由①:IMU方式は、没入感は光学式と比べて確実に減ります。あと毎回めんどくさくない
IMU方式は、数十分に1回、キャリブレーション必要なデバイスです。ボタンを押すだけでできる、といっても、没入感はどうしても減ります。逆にキャリブレーションが少ないのが、トラッカーの一番いいところだと思います。30分以内の利用で腰トビを避けたい、たいして動かない!写真撮るときだけ!!といった用途やフルトラにお金を絶対にかけたくない!手間は全然かかってOKだったらお勧めします。
みんなViveトラッカー高い高い言うけど、毎回のキャリブレーションの手間や精度考えたら圧倒的に安いです。キャリブレーションの手間がないのが一番いい。反射しやすい、日当たりが強いところでやるなら別ですが。出先でサブ機として使う用途にはいいって言う人もいるけど、メインで使っているときに、キャリブレーション少ないのが一番いいに決まっています。
理由②:何個も同じ他社製のIMU方式のデバイスを買って、試してはうまくいかず、また試しては・・・と結局トータルコストで損している人が非常に多い
キャリブレーションの大変さやめんどくささを知りたいという意味ではいいかもしれませんが、値段含めて正直言ってViveトラッカーでいいのではないでしょうか。中古で対応する方法なら8万円程度で導入できます。というのも、何故かハリトラがダメだからユニモーションにという人が結構どころか、信じられない位いるからです。片方のIMU方式がダメだったから、同じ仕組みの方式に切り替えるというのは、コストメリットが低いです。しかも、mocopiや有線のハリトラまで買っている人もいます。挙句の果てにSlimeVRにする人までいます
高い高いと言って2台、3台IMU方式のフルトラ機材買う人は、分割払いはできるけど、予算を組むことができず、その場にあるお金だけですぐに対処しようとしている人かもしれません。2台目を別のIMU方式にするお金があるのなら、まずは貯金して、一気に別方式のベースステーションやVive Ultimate Trackerにした方がいいと思います。
理由③:分割して出しても、勉強になったとしても、トータルコストが高ければ、結局高いのは間違いない
何を当たり前のことを・・・と思うかもしれませんが、当サイトで来られる方で、結構多いです。
①お金がないない言って、自作用にデバイスを購入し、自作ができないとわかって、結局あきらめる人
②自分に部材全部買っちゃった・・・でもお金がないと言って、最終的に3Dプリンタまで買ってしまった??人
がいます。当然ながら、3Dプリンタ買う位なら市販のIMU方式を買うことをお勧めします。当サイトはまずフルトラになり、その後活用されていくことを最初の目標としています。安くフルトラになる手法を開発するよりは、市販のIMU方式のフルトラデバイスを購入されることをお勧めします。当サイトは自作を通じてフルトラデバイスの開発者を養成する組織ではありませんので、その点ご了承ください・・・。
IMU方式購入済みもしくはこれから購入予定の方へ
①動きに満足できないのなら、2台目はアルトラやViveTrackerの検討をお勧めします
1台目で再現できないと感じたら、SlimeVRに切り替えれるデバイスなら、いったん切り替えてトライして、それでもだめだったら、2台目以降は別方式にした方がいいと思います。ソフトの変更だけでは対応しきれない位、現状はまだ差があります。ほかのIMU方式のデバイスを購入すれば、キャリブレーション回数が減る!と思い購入したんだと思いますが、同じIMU方式である以上、限界があります。トータルコストで考えましょう。フルトラはIMU方式だけではありません。なのに、IMU方式の話しかしないのは単なるIMU方式が好きな人なんだと思います。
Vive Ultimate Trackerも出ているので、最初のIMU方式で駄目だったら、別方式を検討すべきです。IMU方式に固執する必要は全くないと思います。高い高い言って何台もIMU方式を買う人がいて、トータルで10万以上使っていて再現したい動きができないのは、コストメリットがどうしても低いです。
②肘ユニット追加等は一回フルトラになってから購入がお勧めです
トラッキング点数は最初はHMD+3点の6点だけのフルトラで十分です。IMU方式の場合は、仕組み上、頭、胴体、膝、足にトラッカーをつけて、8点からが多いです。トラッキング点数は確かに動きの再現度を高めますが、ドリフトやずれに関しては、方式の違いによるものの方が圧倒的に大きいですので、IMU方式でも最初からいきなり肘までセットで購入する必要はありません。最低限フルトラになれるセットで始めることをお勧めします。
③PC>ヘッドセット>アバター>フルトラの順位で予算を組みがちなので、相場を知り、情報を得て、目的をはっきりさせてから必要なお金をためてのフルトラ購入をお勧めします。
余った予算でフルトラになろうとしますが、その場合お金が基本足りません。理由は単純で、PCもヘッドセットもアバターも無限にお金をかけられるので、余ったお金でフルトラをしようとするのは基本無理があるからです。フルトラで重要なのは、他人と比べることや余った予算でやろうというものではありません。まずは
注意点
①あなたがどのような動きをしたいのか?
②どのくらい動きたいのか?
③どのくらいキャリブレーションなどの手間をかけたくないのか?
④電子工作を楽しみたいのか?
⑤ViveTrackerになるためには最低8万円台でできる
と必要な条件と知っておくべき情報をはっきりさせることです。特に④の方は自作で頑張ってください。④以外の方で、①~③がはっきりしていれば、自身にとって満足なフルトラ環境を手に入れられるかと思います。②と③がどれだけ妥協できるかでコストは大幅に抑えられます。最初に持っているお金で購入しようとするのではなく、①~③をはっきりさせることが重要になります。そのためには、各種デバイスの詳しい実体験が伴った情報が重要です。PCスペックやHMDを無限に要求するゲームで、アバターは増え続けるので、余ったお金というのが実際、ほとんどなく、結局余ったお金で何個も同じ他社製のIMU方式のデバイスを買うという傾向が本当に強いです
結局、自分の動き次第です。
まぁ、ボクはVIVEトラッカー推しなのですが、そもそもひろさんが動くようなムーブしますか?普通しないと思います。
あとトラッカーは外すためにあるなんて考えているのもひろさんしかいません。なので、IMU方式のフルトラは、めんどくさくないと思う方、Wifi環境が強いか弱いか、充電しやすいかなどで選んでいいと思います。写真撮るようにほしいだけだったら、mocopiでOKだと思います。
・・・・まぁ、何が言いたいかというと
結局どれがいつすぐに買えるのか
わからないので買いたいものを
買いたいときに買えばいいのではないでしょうか・・・・。
動きの再現性ばかり要求するひろさんがカオスなだけなのです。
こんな変な動きしないのなら、買いたいものを選んでいいと思います。マジでそう思っています。
外出先の室内(ホテル)ではどう?やれていないのでベースステーションでやられた方を紹介!
この記事あげた後でも、結構反応見た限りいたのですが、外出先の室内(ホテル)ではどうなんだという問い合わせが来ています。自分は引きこもりなのでまだやれていません。やったよという方はご連絡お待ちしております。リンク貼らせてください。
ちなみに、外出先で使いたいという人は、世の中にはベースステーションを出張先のホテルに持ち込んでいる人もいるということだけお伝えいたします。その時の様子がこちらです。
自分だったらベースステーションを持ち込むか諦めて持っていきません。ホテルそもそも狭いですし。。。
個人的にはホテルに持ち込む人は、どれ位のプレイスペースを想定されているか教えてください。