mocopi、ハリトラワイヤレス(HaritoraX ワイヤレスが正式名称ですが、以下ハリトラワイヤレス)、ユニモーション(Uni-motion)、VIVEトラッカー、Vive Ultimate tracker、Pico Motion Tracker、VRChatではどのフルトラデバイスがいいのか?全て自分で試して、今回レビューしてみました。
*こちらの記事は2024年9月まで、冒頭にハリトラワイヤレスとユニモーションの比較記事を前半に記載していましたが、次回来るpicomotionトラッカーのニーズや他ニーズが増えたことから、あまりに長文だったため、別記事に分割しました。picoユーザーは間違いなく新型トラッカーを最初のステップにすると思うので、ハリトラワイヤレスとユニモーションだけで悩むというのは少し古いと思うようになりました。ユーザーのニーズが細分化しているため、ご了承ください。
■市販IMU方式って何?各デバイスについて
市販IMU方式とは、慣性方式で動作するフルトラデバイスのことです。mocopi、ハリトラワイヤレス、ユニモーション、Pico Motion Tracker(picoは、純粋にはIMUのみではないですが、IMU方式を知らないと原理がわかりません)が該当します。IMU方式の詳細がわからない、各デバイスがよくわからない、フルトラって何??という人はこちらを先にご確認ください。今回、IMU方式とVIVEトラッカー、Vive Ultimate trackerの基本的な情報は、こちらの記事を読んでいただいたことを前提に作成しています。
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■価格とトラブルの少なさや動きの再現度について
実際使った感想は、価格と性能(手間の少なさ等も含む)は、比例している印象です。トラブルの少なさや動きの再現度には、外部センサーで常時距離を測定しているViveTrackerが圧倒的に高く、カメラで位置推定をしているVive Ultimate Trackerが環境次第でそれと同等、ヘッドマウントディスプレイから胸や腰、両ひざと足につけることで動きを推定する国内市販IMU方式と比べると大きな差があると感じました。Pico Motion Trackerは、Picoの一部端末限定かつ2点しかつけないながらも、利便性やトラブルが他のIMU方式比べて圧倒的に少ない点でお勧めです
今回、トラブルの少ない&動きの再現度は、動きの再現度を優先して、Picoは下にしているが、トラブルの少なさは、圧倒的にUnimotion及びハリトラワイヤレスを超えるので、トラブルの少なさを優先させる人には、Pico Motion Trackerがお勧めです
今あるお金の範囲内でとりあえず決めたいという方、値段の詳細を知りたい方は、下記をご確認ください。
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■各デバイスの重量について
各デバイスの重量をこちらにまとめました。IMU方式は基本5点以上装着が必要なため、全体重量が増える点ご注意ください。
今回、SlimeVRの場合は除きます
ハリトラワイヤレス・mocopiの場合:6点
Uni-motion:5点
Vive Tracker&アルトラ:3点
■ヘッドマウントディスプレイ(HMD)による動きの違いについて
下記記事にてValve Indexがフルトラ向きとわかっているので、今回は、mocopi以外はValve Indexで検証しています。
mocopiの際は、断線で使えなくなっており、QuestProを使っています。mocopiはQuestProですが、他のIMU方式も同様に実施した場合でも、他と比べると大きな変化がないため、Indexのトライをしていません
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ヘッドマウントを未購入の方
ヘッドマウントディスプレイ未購入の方は、セット購入含めて、お勧めをこちらに記載しています。
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PICO 4 Ultra、PICO 4、PICO 4 PRO、PICO Neo 3ユーザーの場合で、初めてのフルトラでIMU方式を検討されている方、HMD単機でのフルトラを考えている方はpico motion Tracker をお勧めします
Pico motion Tracker(ピコモーショントラッカー)は、PICO 4 UltraとPICO 4、PICO 4 PRO、PICO Neo 3ユーザーの一部Picoシリーズでのみ使用可能な1個の9軸IMUセンサーと赤外線センサーの組み合わせによりトラッキングするフルトラデバイスです。Questは、他社のため対応していません。最大の特徴は、足首にトラッカーを2つ装着するだけでフルトラになれるという、従来必要だった腰につけなくてもよい点です。価格も11,800円と非常に安いです。ViveTrackerやUltimateトラッカーほど動きの再現性は高くありませんが、キャリブレーション、初期設定にかかる時間がともに、他デバイスの10分の1位の短さで手軽に始めることができ、トラブルも非常に少なくてお勧めです。
一部PICOユーザーの方向けですが、Quest単体でのVRChatのフルトラをされたい方も含め、HMD単機でのフルトラを検討されている方も、他社OSCのデバイスと比べ、Pico motion Trackerの動きが圧倒的に高いので、こちらに切り替えることをお勧めします。
動きの例はこちら。現実の動きとほぼ同じViveトラッカーや市販IMU方式と比べると、ドリフトは少な目ですが、反った時のムーブの動きが反映されていない、速さに追従できていない等あり、実際の動きの再現性は低いです。
動きの再現性は低いのですが、キャリブレーションの手間
PICO Motion Trackerを自腹で4個買ってVRChatで他のデバイスとフルトラ比較してみた【2024年9月25日ピコモーショントラッカーレビュー記事】
PICO Motion Tracker(ピコモーショントラッカー)は、PICO 4 UltraとPICO 4、PICO 4 PRO、PICO Neo 3ユーザーの一部Picoシリーズでのみ使用可能なフ...
■国内市販IMU方式(mocopi、ハリトラワイヤレス、ユニモーション)とViveTrackerの動きの再現度の違いについて
IMU方式で通常利用ならハリトラワイヤレス、ユニモーションをお勧めします
こちらでmocopi、ハリトラワイヤレス、ユニモーション、ViveTrackerでトライした動画です。
音声で周りから見てわからないことや特徴などを解説しています。動きの再現度は、ViveTrackerが現実の動きと
ほぼ同じです。他は同じ動きをしているにもかかわらず、ずれ等が発生しています。
VRChat上では、9軸IMU方式のハリトラワイヤレスやユニモーションがお勧めです。。また、6軸IMU方式のmocopiはトラッカーベルトがひもなので、あまりお勧めできないです。
この比較で、IMU方式の中では、電池交換が苦痛でなければ、Unimotion、面倒だと感じた方はハリトラワイヤレス、出先でよく使う人やモーションキャプチャー用途でしたら、mocopiという結論になりました。動きの再現性や応答性を重視する人は、ユニモーション、毎日フルトラする人は装着性が容易なハリトラワイヤレスをお勧めしています。
IMU方式の比較記事、mocopiの詳細について
IMU方式は注意点が多く、環境による差、モードによる差も非常に大きいです。また、mocopiの詳細は、こちらのIMU方式の比較記事に書いています。
市販IMU方式のフルトラデバイス(国内メーカー)だとどれがよいのか?全部購入して実践してみた
VRChatでフルトラになろうとする際に、まず真っ先に候補として挙がってくるのが、ハリトラワイヤレス(以下、HaritoraX ワイヤレスは、便宜上ハリトラワイヤレスと記載します)とユニモーション、m...
ハリトラワイヤレスの詳細について
ハリトラワイヤレスにはBluetooth版と専用ドングル版がありますので、専用ドングルの有無で動きの差が顕著に出ています。電波環境で自分の場合も大きな差がありました。ハリトラワイヤレスは、専用ドングル版をお勧めしています。その違いや詳細設定の方法から使えるようになるまでの手順をこちらの記事に掲載しています。
ハリトラワイヤレス(HaritoraX ワイヤレス)のBluetooth版と専用ドングルでの9点フルトラで比較してみた
VRChatでフルトラになろうとする際に、まず真っ先に候補として挙がってくるのが、ハリトラワイヤレス(HaritoraX ワイヤレスが正式ですが、以下ハリトラワイヤレス)です。新品で3万円台からフルト...
ユニモーション及びSlimeVRの詳細について
ユニモーションの設定から使えるようになるまでの記事はこちらです。こちらの記事には、開発者である未来ゆうきさんと私との対談についての記事もリンクを掲示しています。開発者から見てユニモーションがどういったデバイスなのかわかる非常に貴重な内容となっていますのでぜひご覧ください。また、Unimotionの場合は非公式でサポートなしですが、UniSlime(SlimeVR対応)したときの記事も掲載しています。
ユニモーションでVRChat上でフルトラして、他デバイスと比較してやってみた 20240928版(Unimotion)【Uni-studio v.1.4.1版】
(写真;ユニモーション一式)Unimotionがアップデートしました。アップデートに伴い、どれ位性能がアップしたのか比較動画を作りました。本記事は、前回のおさらいをのぞいた分について、動画でも紹介して...
フルトラでVR睡眠をする場合を比較
市販IMU方式(ハリトラワイヤレス、ユニモーション、mocopi、PicoMotionTracker)の中ではどれが良いのか比較しました。Vive Ultimate Trackerは毛布を掛けたとたんにかたまり、Vive Trackerもベースステーションからのレーザー光が届かなくなるため、当然追従しなくなります。
VRChatでは、VRChatの世界に没入しつつ睡眠をするVR睡眠をされる方がいらっしゃいます。VR睡眠をするにはどのVRゴーグル(以下ヘッドマウントディスプレイ HMD)が最適なのか?6種類のヘッド...
■Vive Ultimate tracker(以下アルトラ)について
ViveUltimateTrackerは、IMU方式より動きの再現性が高いです。
動きの正確性は、ドリフトのような現象もなく、かなり良いのですが、トラブルや設定するときにドン詰まって何度も再起動すること等がちょくちょく発生しています。普段使いとしては、ViveTrackerよりはめんどくさいので、面倒だと感じたら、ViveTrackerがお勧めです。動きの正確性は、IMU方式よりも遥かによく、ドリフトといった現象もないですが、ViveTrackerより少し遅延が目立つという印象です。特に激しく動かない方でBSを付けたくないという人にはお勧めです。また、アルトラの方が、在庫が多く、家電量販店でも購入可能です。
ViveTracker3.0とViveUltimateTrackerどちらが動きが良いか?動画で比較
ViveTrackerとアルトラは、プレイエリアの環境やベースステーションの数によってどちらがいいのか、大きく変化します。
簡単に言うと、部屋のプレイスペースが小さい場合や遮蔽物が多かったり、反射が強い環境はアルトラのほうがいい可能性が十分あります。IMU方式と比べると動きの再現性は高いです。ただ、アルトラは重量だけでなく、いくつか弱点と思われるものが多くあります。
詳細を記載した記事がこちらになりますので、ご確認ください。ちなみにプレイエリアは、ベースステーション間の遮蔽物を考えなければ、狭くても問題ありません。寝れる位の広さがあれば十分です。また、ViveUltimateTrackerは現在、Questシリーズでのフルトラは、英語のディスコードでのみサポートを実施しており、トラブルが発生した際は、英語での対応が必要となります。
体全身をトラッキングすることをフルボディトラッキング、略してフルトラといいますが、VRゴーグルを被ってフルトラになることができるVive Ultimate tracker(アルティメットトラッカー 略...
アルトラ及びベースステーションの購入先はこちら
【フルトラ VRChat】VIVEトラッカー、ベースステーション、Indexコントローラーの購入方法、購入先などを中古、新品の場合で一挙紹介【中編】!!【20240714版】
記事前編VIVEトラッカーの仕組みやベースステーションの台数の違いなどについてhttps://vrchat-fbt.com/vivetracker_basestation/ベースステーションを購入する...
オススメの始め方を動画にしました。
音声付きで解説しています。
オススメはViveトラッカーです。
理由①:IMU方式は、没入感は光学式と比べて確実に減ります。
IMU方式は、数十分に1回、キャリブレーション必要なデバイスです。ボタンを押すだけでできる、といっても、没入感はどうしても減ります。逆にキャリブレーションが少ないのが、トラッカーの一番いいところだと思います。30分以内の利用で腰トビを避けたい、たいして動かない!写真撮るときだけ!!といった用途やフルトラにお金を絶対にかけたくない!手間は全然かかってOKだったらお勧めします。
みんなViveトラッカー高い高い言うけど、キャリブレーションの手間や精度考えたら圧倒的に安いです。キャリブレーションの手間がないのが一番いい。反射しやすい、日当たりが強いところでやるなら別ですが。出先でサブ機として使う用途にはいいって言う人もいるけど、メインで使っているときに、キャリブレーション少ないのが一番いいに決まっています。
理由②:色んなパターンがありますが、何個も同じ他社製のIMU方式のデバイスを買って、試してはうまくいかず、また試しては・・・と結局トータルコストで損している人が非常に多いからです
キャリブレーションの大変さやめんどくささを知りたいという意味ではいいかもしれませんが、値段含めて正直言ってViveトラッカーでいいのではないでしょうか。中古で対応する方法なら8万円程度で導入できます。というのも、何故かハリトラがダメだからユニモーションにという人が結構どころか、信じられない位いるからです。片方のIMU方式がダメだったから、同じ仕組みの方式に切り替えるというのは、コストメリットが低いです。しかも、mocopiや有線のハリトラまで買っている人もいます。挙句の果てにSlimeVRにする人までいます
高い高いと言って2台、3台IMU方式のフルトラ機材買う人は、分割払いはできるけど、予算を組むことができず、その場にあるお金だけですぐに対処しようとしている人かもしれません。2台目を別のIMU方式にするお金があるのなら、まずは貯金して、一気に別方式のベースステーションやVive Ultimate Trackerにした方がいいと思います。
ただ、ハリトラワイヤレス登場以前に複数購入されている場合は、ViveTrackerは全然購入できず、抽選して各種IMUフルトラデバイスがやっと手に入るという状況でしたので、選択肢がそもそもありませんでした。でも、今はViveTrackerもある程度入手しやすくなっています。
理由③:分割して出しても、勉強になったとしても、トータルコストが高ければ、結局高いのは間違いない
何を当たり前のことを・・・と思うかもしれませんが、当サイトで来られる方で、結構多いです。
①お金がないない言って、自作用にデバイスを購入し、自作ができないとわかって、結局あきらめる人
②自分に部材全部買っちゃった・・・でもお金がないと言って、最終的に3Dプリンタまで買ってしまった??人
がいます。当然ながら、3Dプリンタ買う位なら市販のIMU方式を買うことをお勧めします。当サイトはまずフルトラになり、その後活用されていくことを最初の目標としています。安くフルトラになる手法を開発するよりは、市販のIMU方式のフルトラデバイスを購入されることをお勧めします。当サイトは自作を通じてフルトラデバイスの開発者を養成する組織ではありませんので、その点ご了承ください・・・。
IMU方式購入済みもしくはこれから購入予定の方へ
①動きに満足できないのなら、2台目はアルトラやViveTrackerの検討をお勧めします
1台目で再現できないと感じたら、SlimeVRに切り替えれるデバイスなら、いったん切り替えてトライして、それでもだめだったら、2台目以降は別方式にした方がいいと思います。ソフトの変更だけでは対応しきれない位、現状はまだ差があります。ほかのIMU方式のデバイスを購入すれば、キャリブレーション回数が減る!と思い購入したんだと思いますが、同じIMU方式である以上、限界があります。トータルコストで考えましょう。フルトラはIMU方式だけではありません。なのに、IMU方式の話しかしないのは単なるIMU方式が好きな人なんだと思います。
Vive Ultimate Trackerも出ているので、最初のIMU方式で駄目だったら、別方式を検討すべきです。IMU方式に固執する必要は全くないと思います。高い高い言って何台もIMU方式を買う人がいて、トータルで10万以上使っていて再現したい動きができないのは、コストメリットがどうしても低いです。
②肘ユニット追加等は一回フルトラになってから購入がお勧めです
トラッキング点数は最初はHMD+3点の6点だけのフルトラで十分です。IMU方式の場合は、仕組み上、頭、胴体、膝、足にトラッカーをつけて、8点からが多いです。トラッキング点数は確かに動きの再現度を高めますが、ドリフトやずれに関しては、方式の違いによるものの方が圧倒的に大きいですので、IMU方式でも最初からいきなり肘までセットで購入する必要はありません。最低限フルトラになれるセットで始めることをお勧めします。
③PC>ヘッドセット>アバター>フルトラの順位で予算を組みがちなので、相場を知り、情報を得て、目的をはっきりさせてから必要なお金をためてのフルトラ購入をお勧めします。
余った予算でフルトラになろうとしますが、その場合お金が基本足りません。理由は単純で、PCもヘッドセットもアバターも無限にお金をかけられるので、余ったお金でフルトラをしようとするのは基本無理があるからです。フルトラで重要なのは、他人と比べることや余った予算でやろうというものではありません。まずは
①あなたがどのような動きをしたいのか?
②どのくらい動きたいのか?
③どのくらいキャリブレーションなどの手間をかけたくないのか?
④電子工作を楽しみたいのか?
⑤ViveTrackerになるためには最低8万円台でできる
と必要な条件と知っておくべき情報をはっきりさせることです。特に④の方は自作で頑張ってください。④以外の方で、①~③がはっきりしていれば、自身にとって満足なフルトラ環境を手に入れられるかと思います。②と③がどれだけ妥協できるかでコストは大幅に抑えられます。最初に持っているお金で購入しようとするのではなく、①~③をはっきりさせることが重要になります。そのためには、各種デバイスの詳しい実体験が伴った情報が重要です。PCスペックやHMDを無限に要求するゲームで、アバターは増え続けるので、余ったお金というのが実際、ほとんどなく、結局余ったお金で何個も同じ他社製のIMU方式のデバイスを買うという傾向が本当に強いです
結局、自分の動き次第です。
まぁ、ボクはVIVEトラッカー推しなのですが、そもそもひろさんが動くようなムーブしますか?普通しないと思います。
あとトラッカーは外すためにあるなんて考えているのもひろさんしかいません。なので、IMU方式のフルトラは、めんどくさくないと思う方、Wifi環境が強いか弱いか、充電しやすいかなどで選んでいいと思います。写真撮るようにほしいだけだったら、mocopiでOKだと思います。
・・・・まぁ、何が言いたいかというと
結局どれがいつすぐに買えるのか
わからないので買いたいものを
買いたいときに買えばいいのではないでしょうか・・・・。
動きの再現性ばかり要求するひろさんがカオスなだけなのです。
こんな変な動きしないのなら、買いたいものを選んでいいと思います。マジでそう思っています。
まとめ
簡単な要約
・毎回のセットアップがめんどくさい人や利用頻度が高く追従性が高い動きを求めている人
→トラッカーを身に着けて、電源ON、VRChatでのキャリブレーション1回だけと少なく済み、ほとんど現実の動きを再現できているVIVEトラッカーがベスト
・ベースステーションを入手できなかったり、置きたくない人でトラブルを自分で解決できる人
→Vive Ultimate tracker
・価格最優先で、とりあえず足を少し動かしたいという人
→VIVEトラッカーと比べて現実の動きを再現できていないが、IMU方式のハリトラワイヤレス+GX6ドングル、ユニモーションのいずれか
・今回のレビューに限らず、私は非常によく動くので、あまり動かない人には本当に当てはまらない可能性があり、その点注意です。
また、IMU方式(mocopi、ハリトラワイヤレス、ユニモーション)は、購入するうえで注意点があります。
注意事項
・Viveトラッカーと比べると、現実との動きの再現性は低くなり、一言にフルトラといってもViveトラッカーとの動きは非常に大きな差があること、PC側のソフト側で行う毎回のキャリブレーション、動きが再現できていないときのデバイスのキャリブレーションや他PC側でのセッティングが別途発生して、面倒。
・mocopiはSlimeVR版、ハリトラワイヤレスはGX6ドングル付で使うことをお勧め。
・Viveトラッカーの動き=フルトラと思い込み、IMU方式を購入してしまい、実際使って、IMU方式の動きの再現性やドリフト問題、キャリブレーションの多さによる没入感の低下に満足できず、Viveトラッカーを買いなおした人が結構います。
・VIVEトラッカーは、導入コストは非常に高いですが、動きの正確性に対しての価格が安すぎるという印象です。各社ともおおよそ同じ価格帯のIMU方式の各デバイスも動きが各社全然違いますし、各社独自の良さがあります。
2024年8月現在のフルトラデバイス一覧
名称(リンク先は公式) | VIVEトラッカー3.0+ベースステーション | Vive Ultimate Tracker(アルトラ) | Haritoraxワイヤレス | uni-motion | mocopi |
---|---|---|---|---|---|
購入形態 | 市販(アマゾン等で購入可能) | 市販(アマゾン等で購入可能) | 自社サイトのみ | 自社サイトのみ | 自社サイトのみ |
価格(税込) | ¥19,150/個 | ¥31,029/個 | ¥39,999 送料別 | ¥39,800 | 49,500 円(別途スマートフォン必要) |
フルトラ時価格(税込) | ¥108,600/3個+BS2×2個 6点フルトラ時 最低価格:¥83,025/3個+BS2×1個 6点フルトラ時 | ¥92,829/セット購入時の価格 6点フルトラ時 ¥154,887(税込)/セット+単品購入時の価格 8点フルトラ時 (セット品:VIVEワイヤレスドングルが必要) | ¥39,999 送料別+Bluetooth受信アダプタ/9点フルトラ ¥61,859 肘拡張ユニット+GX2ドングル+GX6ドングル/11点フルトラ 肘トラッキング拡張セット ¥13,900 6個接続できる専用通信ドングル GX6 ¥4,980 2個接続できる専用通信ドングル GX2 ¥2,980 | ¥39,800 /9点フルトラ 上記+肘拡張ユニット/11点フルトラ +別途単三電池1個 | ¥49,500/9点フルトラ +別途スマートフォン必要 |
寸法(mm) | 70.9 x 79.0 x 44.1 | 77 x 58.6 x 27.3 mm | W44mm×H41mm×D17mm センサー(ToFあり)は W44mm×H41mm×D24mm | 60 mm x 40 mm x 16 mm | 円形。直径32mm×厚さ11.6mm |
動作時間 | 7.5時間 | 最大7時間 | 約20時間 | 24時間以上 | 最大約10時間 |
充電 | 不明 | Qualcomm Quick Charge 3.0 平均2.2時間 5V/1A電源供給を使用 平均3.2時間 | 不明 | 乾電池交換 | 約1.5時間 |
電池 | バッテリー内蔵 | バッテリー内蔵 | バッテリー内蔵 | 1.5 V 単3乾電池(AA,LR06) | Li-ion |
充電方式 | USBC接続 ポゴピン x 6 | USBC接続 ポゴピン x 6 | USBC接続(6又のUSBC充電用端子があるので便利) | ない | 充電ケースに指してUSB充電 |
センサ等 | ライトハウス方式 FOV 240° BS1.0及びBS2.0対応 | 6DoFのインサイドアウト・トラッキング 広視野トラッキングカメラ × 2 | 加速度・角速度・地磁気 センサー(9軸IMU) 足首部のみ:上記+TOFセンサー | 9dof IMU/AHRS (加速度・角加速度・地磁気) ICM-20948 | 6DoF(加速度センサー 3DoF + 角速度センサー 3DoF) |
接続 | ライトハウス方式 ベースステーション 環境下のみ作動 かつ ・専用通信ドングルをPC側に設置要/個(通常利用) ・USBC接続可/個(マイナー) | 5 GHz Wi-Fi 専用の2.4 GHz | Bluetooth or 専用通信ドングルGX6/GX2(別売り)による2.4GHz独自通信 | 2.4 GHz (IEEE 802.11,Wi-fi) | Bluetooth LE Ver.5.2 2.4GHz帯(2.4000GHz-2.4835GHz) 最大通信距離は10m |
トラッキング数(VRChat上) | 1~8点(VRChat上のFBTは11点までのため、8点) | 1~5点まで | 胸 / 腰 / 両膝 / 両足首の6点(通常) 肘拡張ユニット追加購入で8点 ※Updateで全身に拡張可能 | 胸 / 腰 / 両膝 / 両足首の6点 拡張ユニット2点追加購入で8点 | 胸 / 腰 / 両膝 / 両足首の6点 SlimeVR利用で8点可 |
fps | 不明 | 不明 | 100fps位はでる(公式HPの宣伝文とツイッターなどで公式様よりいただいた情報) *GXドングル利用前提での話ではないのか?Bluetoothで出るのかは疑問(当サイト調べ) | 60fps、70fps、144fps | VRChat上では不明だが、60fpsも出ていない模様(当サイト検証) 30fps、60fps(PCアプリで動画出力時) 30fps(スマホアプリで動画出力時) |
対応VR | SteamVR | SteamVR | SteamVR | SteamVR | SteamVR |
重量(1個あたり) | 75g | 94g | 17g | 15g | 8g |
Quest単機起動 | 不可 | 不可 (XREliteの場合は不明) | 可能(スマホ必要/PC不要) | 可能(スマホ必要/PC不要) | 不明 |
購入時注意 (通常HMDとコントローラー分で3点トラッキング。VRCでは11点まで可能。合計6点からフルトラ) | 別途BaseStation1.0or2.0の購入と設置が必要 最低1個~最高4個(BS2.0の場合) 最低1個~2個(BS1.0の場合) BS2の2個以上を当サイトでは推奨。 BS2.0×1個:25575円 BS2.0×2個:51,150円 BS2.0×3個:76,725円 BS2.0×4個:102,300円 | ×:現在202408時点でベータ版運用。バージョンが変化するたびに動きの再現性やトラブルの違いあり 1/4インチ-20 UNC スクリュー取り付けマウント 120 cm USB-C to USB-C ケーブル 説明書(ユーザーガイドQRコード / 安全ガイド / 保証カード) | Bluetooth接続時 Bluetoothアダプターに要件あり 最大接続可能台数6つ以上対応機器 が必要 WinPCは、7つのBluetoothしか接続できない仕様のため肘拡張ユニット時にはGX2ドングル以上は必要 ・SlimeVR版はない。有志の非公式ならあるが非推奨。SlimeVRは制御ソフトで、各市販デバイスは、IMUセンサーとして動作する | 単三電池要 上半身モード等HMDなしで上半身可 ・SlimeVR対応ソフトはあるが、SlimeVRでの公式は非保障、非サポートのため、非推奨 | 身長140cm ~ 190cmの方が対象 防水(IPX5/IPX8)、防塵(IP6X) PCアプリはNVIDIA® GeForce RTX™ 3060以降を推奨 |
VRChatでのキャリブレーション回数 | 1回(Tポーズ) | 1回(Tポーズ) | 1回(Tポーズ) | 1回(Tポーズ) | 1回(Tポーズ) |
専用ソフトのキャリブレーション回数(当サイト調べ) | なし(ライトハウス方式のHMDの場合) | 1回(QuestProでトライした場合、XREliteの場合は不明) | 2回(直立1回+膝曲げ1回) | 2回(直立1回+膝曲げ1回) | 2回(オリジナル) |
上記の引用元(引用以外は当サイト調べと記載)) | https://www.vive. com/jp/accessory /tracker3/ 価格:アマゾン、BSはジョーシン 202408時点 | https://www.vive.com/jp/accessory/vive-ultimate-tracker/ 価格:アマゾン | https://ja.shiftall.net/products/haritorax-w と公式ツイッターより | https://uni-motion.com/ と公式ツイッター 非公式ディスコードより | 公式サイト |
キャリブレ回数(当サイト調べ) | ~2回/5H | ~2回/5H | 5回/30分(VRChat上の1回+ソフト4回) | 5~7回/30分(VRChat上の1回+ソフト4~6回) | (SlimeVR版) 5回/30分(VRChat上の1回+ソフト4~6回) (通常版)多すぎて覚えていませんが15分で4回は確実 |
キャリブレ時間(当サイト調べ) | 15秒 | 15秒+(OpenVRでの修正必要な場合:1分) | 40秒 | 40秒 | 40秒 |
おすすめできるか?(当サイト調べ) | 強くおすすめ | 設定が非常に難しいが、動きの再現度が高い点はおすすめ。現在ベータのため要注意 | コスト優先であまり動かない乾電池交換したくないなら、専用ドングルのセット前提でお勧め | コスト優先であまり動かない、乾電池駆動という点に問題ならお勧め | 身長制限ある点含めVRChat用途のみでは、あまりお勧めできない。モーションキャプチャーや外出多い等別用途も含めて検討対象に入る |
外出先の室内(ホテル)ではどう?やれていないのでベースステーションでやられた方を紹介!
この記事あげた後でも、結構反応見た限りいたのですが、外出先の室内(ホテル)ではどうなんだという問い合わせが来ています。自分は引きこもりなのでまだやれていません。やったよという方はご連絡お待ちしております。リンク貼らせてください。
ちなみに、外出先で使いたいという人は、世の中にはベースステーションを出張先のホテルに持ち込んでいる人もいるということだけお伝えいたします。その時の様子がこちらです。
自分だったらベースステーションを持ち込むか諦めて持っていきません。ホテルそもそも狭いですし。。。
個人的にはホテルに持ち込む人は、どれ位のプレイスペースを想定されているか教えてください。