PCとHMDを無線でつなぐことができるソフト。
(旧記事の更新が必要だったため、新規で更新しています。詳しくは、https://vrchat-fbt.com/virtual-desktop/)
仮想トラッカー機能
体全身の動きを再現できることをフルボディトラッキング(通称フルトラ)という。Virtual Desktop(バーチャルデスクトップ)の仮想トラッカー機能を使うと、トラッカーをつけずに、上半身の動きの再現性が高くなる(疑似フルトラと世間では言われているみたいですが、そもそも全身をトラッキングできていない時点で、フルトラではないので、当サイトではこの言葉は使いません)
必要なもの
・Virtualdesktop
・Virtualdesktopの仮想トラッカー機能に対応したHMDとコントローラ
Virtualdesktopの購入方法

Virtual Desktop公式(購入する際は、MetaQuest版 or PICO版 を各ストアで購入してください)
MetaQuest版 価格 24.99ドル
https://www.meta.com/experiences/2017050365004772/
仮想トラッカー機能の設定方法
【Virtual Desktopの仮想トラッカーの設定方法】
STREAMING>Advanced Optionsを見て
①Forward tracking data to PCにチェック
②VIVEトラッカーのエミュレート:『Emulate SteamVR Vive trackers』にチェック。
③ハンドトラッキングも使いたい場合は、『Emulate Index controllers』にチェック
でトラッカーが表示されます。
*SteamVRの設定のアドオンの管理>スタートアップで Virtual Desktop streamer(Quest)がONになっているとトラッカーの表示がされます。
実際の動きの例【VRChat:QuestPro + Proコントローラ】

【結果】フルトラまでできない。出来ても上半身トラッキング。





【動きの再現性】カメラのトラッキングより楽で、追従する
あくまで仮想トラッカーなため、カメラ系の上半身トラッキングよりも劣る点も多いのですが、カメラフルトラと比べて、HMD単体でできる等のメリットがあり、フルトラとまではいかないけど、上半身トラッキングを0円で気軽に始めたい、上半身のトラッキング精度を無料で上げたいという方にはおすすめです。
【検証1】コントローラのトビは抑えられるか?


【検証2】寝姿勢は抑えられるか?



使い方を限定して、トラッカーつけずに布団をかけて寝たいときやVR睡眠には最適!





VIVEトラッカー等との一緒に使う場合の設定
【無効化は必須】腰と足にトラッカーを付けても、競合するのでNG


仮想トラッカー機能を一部無効化する
上記の競合をさけるために、別ソフトを入れて、仮想トラッカーを無効にします。
設定方法
https://mlkt.sakura.ne.jp/blog/2024/03/post-18164.html

https://github.com/DenTechs/Virtual_Desktop_Body_Tracking_Configurator
glthubからexeファイルをインストールして
デフォルトで仮想トラッキングしているものが出てきます。そこで
下半身と腰を取り除きます.
✅をつけているところがトラッキングするところのため、肘だけ、膝だけ等ももちろんできます。
【検証】仮想トラッカーの下半身を無効化した様子

【動画】離席したときの対策

ViveTracker3.0を足した場合の動作例
事前にこちらでQuestPro(Questシリーズ)やPICOシリーズでViveTrackerのフルトラができるように設定が必要です。記事前半部分のところまでご確認ください。
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【完全体フルトラ(無線フルトラ+アイトラ+顔トラ)】ValveIndexからQuestProに切り替え、11点無線フルトラ+Indexコン+フェイシャル+アイトラッキングの完全体フルトラになるまでの流...
【動画】+viveTracker3.0両足のみで利用
QuestPro+頭トラッカー(Space Calibretor自動補正機能付き) 両足にトラッカーを付けるだけで、6点トラッキングと比較すると再現性は低いですが、体全身がどのように動いているかわかります。
【動画】+viveTracker3.0(両足+腰)で利用の場合
QuestPro+頭トラッカー(Space Calibretor自動補正機能付き) 両足と腰にトラッカーを付けることで、通常の6点フルトラと比較すると上半身の再現度が大幅に向上していることがわかります。 胸トラッカーがつかないとできない上半身の胸のひねり動作もできます。
【動画】+viveTracker3.0(両足+腰+両膝)で利用の場合
QuestPro+頭トラッカー(Space Calibretor自動補正機能付き) 両足と腰と両膝にトラッカーを付けることで、通常の8点フルトラと比較すると両肘等の上半身の再現度が大幅に向上していることがわかります。
ViveUltimateTrackerを足した場合の動作例
【動画】ViveUltimateTracker(アルトラ)と組み合わせた場合
事前にこちらでQuestPro(Questシリーズ)がViveUltimateTracker(アルトラ)を認識するように設定が必要です。下記記事の設定をお済ませください。
体全身をトラッキングすることをフルボディトラッキング、略してフルトラといいますが、VRゴーグルを被ってフルトラになることができるVive Ultimate tracker(アルティメットトラッカー 略...
仮想トラッカーで代用したときのメリット/デメリット
メリット1:胸トラッカーによる苦しさが減る、装着時間が減少
自分はすべてのトラッカーベルトをガーターベルトでつなげているので、すぐ着用できますが、膝、肘、胸のトラッカーを別々に来ている人にとっては、かなり手間が省けると思います。特に胸は熱中症の原因になる位暑苦しいので、かなり楽にフルトラできるようになります。
メリット2:手間が減る・VivetrackerでもVR睡眠が手軽に
両足のみでも、実質6点以上のトラッキングになるので、腰を使った動作以外は再現度が高いです。
両肘をつけても、その動きが反映されていないのに注意です。
また、インスタンス移動する際に一瞬ですが、上半身がぐにゃっとなることがあります。
両足+腰でも明らかに違いが判ります。6点では再現できない上半身のひねり動作が可能です。
あと、両足のみでもVR睡眠でおなかだけブランケットをかけるということもある程度、ViveTrackerときのみよりは、十分可能になります。(ただ、かけすぎると飛ぶことがあるので、その辺り検証必要です)
メリット3:トラッカー3個分の手間が減る、ベースステーションが増やせる
コスト面のメリットはやっぱりこれでしょう。トラッカー単体3個+他でも最低6万円分は浮くので、ベースステーション2台増強できます。両肘を絶対くっつけたい、めっちゃ激しく胸を動かすという人以外は、トラッカーを揃えるよりも先に、ベースステーション2.0を2台かった方が幸せになれるかもしれません。最近はトラッカーも品切れが多いので、下半身を優先に固めることに力がそそげます。
メリット4:バッテリー切れを心配しなくていい
Virtualdesktop自体がバッテリー切れがないので、HMDの給電に問題がなければ、デバイスの電池切れを心配しなくてもいいと思います。
デメリット 離籍中にぐにゃぐにゃになる
離籍中にぐにゃぐにゃになったり、Virtual Desktopの再起動が必要になったりと、トラブルがちょいちょいある。許容範囲だと思うし、VDはすぐに試せるので、試してみるといいかもしれません。たまにねじれるときがあるので、どうしてもねじれたくないときは、全てトラッカーをお勧めします。