Vive Ultimate tracker+QuestProをVRchatで実際に使ってみた【vive tracker(Ultimate)】【2024年7月24日編】

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ヒロヒロ
こんにちは!フルトラ研究所所長のヒロです。当記事はスクショ転載NGです。詳しくはサイト内のルールをご確認ください。長文のため、PCで見ることをお勧めします。

Vive Ultimate tracker(アルティメットトラッカー 通称:アルトラ)を両足、腰の6点フルトラでトライしました。結論から言ってしまうと、動き自体は、市販のIMU方式のデバイス等と比べると、非常に素晴らしいものがありますが、まだVive Ultimate trackerを買うのは早いかもしれません。

理由として、トラブルがいったん発生してしまうと、解決するのが少々大変です。何が原因かトラブルの原因を見つけて、解決するのにViveTrackerと比べるとどうしても、時間がかかります。前回の設定編でも十分トラブルが多かったのですが、英語の読解力、場合によっては英語でのコミュニケーションが必要です。さらに自分の場合は、VirtualDesktopがつながらなくなる問題も発生し、最終的にはルーターを増強して、何とか問題を解決しました。5Ghz帯を使われている方は発生しやすいかもしれません。

このトラッカーは、基本的にベースステーションが設置できない、過去にベースステーションを導入したけど、赤外線が多い等で設置できても難しいという人で、トラブル対応にたけている人、無線環境が強い人、部屋の壁のレイアウトを少しいじれる人で、IMU方式よりも動きの速さと動きの再現性にほしいという人、IMU方式特有のドリフトやキャリブレーションの数を減らしたいという人に向いています。
めんどくさくない導入で同じぐらい動きの再現性が欲しい人はViveTrackerをお勧めします。

目次
  1. 【前の記事】:スペックについてと実際に設定した記事
  2. Vive Ultimate tracker(アルティメットトラッカー 通称:アルトラ)を実際動かしたときの動画
  3. 前回までの続き:ソフト再インストールやWifiの改善でようやく動くように
  4. ViveUltimateTracker(腰+両足)でのトライがこちら。【Virtualdesktop の仮想トラッカー(上半身のみ腰なし)付での比較】
    1. ViveTracker3.0(両足のみ、+腰、+両ひざの3種類を比較)【Virtualdesktop の仮想トラッカー(上半身のみ腰なし)付での比較】
  5. ViveTracker他との違いや今回気づいたこと まとめ
  6. コストの比較
    1. 最低導入時のコストは確かに安いけど・・・
    2. 動きの再現度や補正は高いが、追従は若干甘い・・・
    3. キャリブレーションが面倒・・・
    4. 高価なので、上半身はVirtualdesktop の仮想トラッカー機能をうまく使いたい
  7. ココがいい
    1. ①キャリブレーション回数が非常に少ない。
    2. ②通常の動きだと高い没入感
    3. ③キャリブレーションなしの実稼働時間が長い
  8. ココがダメ
    1. ①裸足で運用すると少し暑く感じる
    2. ②非常に重い
    3. ③外れて、飛ばして壊しそう
    4. ④素早く手足を動かすには不向き
    5. ⑤ルームセットアップがどれ位やればよくなるのか全くわかりづらい
    6. ⑥設定方法が現時点で難しいため、vive trackerと比べて、解決策が思い浮かばず、時間がかかる
    7. ⑦USBCが堅く、直さしでの充電は非推奨
    8. ⑧最初に変なところに、球があり、しばらく使うと元に戻る
    9. ⑨暗いところが使えない・単一色の模様なしの壁紙に弱い
    10. ⑩くるくる回るムーブ(洗濯機のようにくるくる回る動き)に弱い
  9. 他と比較してココがおすすめ(購入・導入編)
    1. ①突然のベースステーションの故障を心配する必要がない。
    2. ②出先で使える・持ち運びがしやすい・どこでも頭トラッカー
    3. ③かなり購入しやすい
    4. ④凹凸がなくコンパクト、設置もシンプル
  10. ココがダメ(購入・ソフトウェア編)
    1. ①単体価格が高いので、気軽に増やせない。
    2. ②爪で固定する専用のベルトで市販がEozのみ
    3. ③デバイス更新時にUSBC変換関連のものを購入する必要が出てくる
    4. ④VIVE Streaming Hub関連のトラブルが多い
    5. ⑤トラブルが発生したときにログを送るのが結構めんどくさい
  11. 【前の記事】:実際に設定した記事
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【前の記事】:スペックについてと実際に設定した記事

今回の記事は、設定記事の後に試したものになります。下記をご確認した前提で紹介しています。
QuestProでの設定である点もご注意ください。この記事に設定などが記載されています。

Vive Ultimate tracker(アルティメットトラッカー 通称:アルトラ)を実際動かしたときの動画

ベースステーションなしでこの動作は優秀です。ただ、ViveTrackerと比べると特に腰の動きが遅れが見られます。
同じ位というよりは、少し追従が遅いです。市販のIMU方式で発生しがちな床すべりや、時間がたつにつれて発生するずれは
ありません。ただ、動きに対してのコントローラとの遅延やずれが少しあります。

しかし、この動画撮影後、起動すると、VirtualDesktop側が頻繁にきれるようになり、原因が不明のまま一か月が過ぎてしまいました。

前回までの続き:ソフト再インストールやWifiの改善でようやく動くように

前回の記事にも書きましたが、色々原因をつぶしているうちに、回線自体の貧弱さに原因があるのでは?と最終的に思うようになりました。Vive Ultimate Tracker(アルティメットトラッカー 通称:アルトラ)は、無線方式の5GHzを使用しているからです。接続して使おうとする時点で切れるという問題も、回線が関係していそうでした。

私は、メッシュWifiを使っているのですが、速度が足りない&VD単体だけでも落ちるときがあったので、メッシュWifiの台数を増やして増強しました。回線速度は2倍となりました。また、有線LANを使用している区間はCAT7に変更しました。ただし、有線LANの交換でも成果がなかったので、メッシュWifiのサテライトを1台増強して使えるようになった理由は一切わかりません!わかりませんが、以前は電源ONすると、フルトラどころかVDすらできなかったのに、全く落ちなくなりました。wifi6は5Ghz帯域を使っているそうですが、この帯域を強化することで、UltimateTrackerが改善したように思えます。(メッシュwifiのリンクはamazonアフィリエイトを使用しています。)

とWifiの話は置いといて、まだまだ動きを含めて、改善ポイントがいくつかあるけど、ルーターの改善で、両足はとりあえず使えるようになりました。最初としてはいいでしょう。ただ、トラブルの多さと解決するには色々な原因を明確にできないと絶対につぶすことができないため、ViveTrackerと比べるとやっぱり色々面倒です。何度も言いますが、本当に面倒です。この時点で3万円使っているので、そう考えるとベースステーションが買えるので、やっぱりViveTrackerの方がいいのではと思ってしまいます。

ViveUltimateTracker(腰+両足)でのトライがこちら。【Virtualdesktop の仮想トラッカー(上半身のみ腰なし)付での比較】

他の市販IMU方式(ハリトラワイヤレス、mocopi、Unimotion)と比べると足はいい動きですが、腰の動きが若干追従できないときがあります。あと5Ghz帯域を使っているようで、Wifiと干渉問題ばかり起こしていました。(たぶん)今回、Wifiを新たに購入したことで、問題なくはいれるようになりました。理由は不明です。

個人的に気になったのは、腰です。やはり遅延が発生して、たまにえびぞりになったりします。VDより動きが遅いのはちょっとさすがに納得がいきませんでした。この辺りはルームの再セットアップ等で改善する可能性があると信じるしかないでしょう。個人的にロストもたまに発生するのが面倒です。

ViveTracker3.0(両足のみ、+腰、+両ひざの3種類を比較)【Virtualdesktop の仮想トラッカー(上半身のみ腰なし)付での比較】

QuestPro+Proコントローラを使った場合の比較です。

こちらをみるとわかるのですが、ViveTrackerの動きを見ると、先ほどみたVive Ultimate Trackerの動きは、腰の追従がまだまだ甘いです。
使っていくうちによくなるらしいのですが、現状よくわかりません。

ViveTracker他との違いや今回気づいたこと まとめ

コストの比較

最低導入時のコストは確かに安いけど・・・

新規でViveTrackerを持っていない人が始めるのにかかるコストは以下のようになります。

【コスト比較】確かに2万円位安い

・Vive Ultimate Tracker 本体3個+ドングルセット:約91900円 (16835円お得)
https://amzn.to/3XyUetN
*Amazonアフィリエイトリンクになります。

・ViveTracker3.0
本体3個¥19,195 (税込)×3で57585円 + ベースステーション1台(25,575円(税込):8万3千円
一台だと最低限でトラッカーが飛びやすいので、2台にしても108735円

トラッカーベルトはどちらも共通のEozなどが使えるので、ここでは比較に入れても意味がないので、含めていません。
Vive Ultimate Trackerは、別途専用のベルトがあります。
 足用;https://amzn.to/4eB1cEm
腰用:https://amzn.to/3VDaszg
 *Amazonアフィリエイトリンクになります。

これを考えるとわかるのですが、1~2万円位の差があります。一見ものすごく差があるように思いますが、VRCユーザーで言うとアバター3体分ぐらいなので、その額を我慢して貯金できるかが結構ポイントです。

BaseStation1.0乗り換えを検討している方へ

また、乗り換えを検討する人の中には、ViveTracker3.0+BS1.0の方も多いと思います。Basestation1.0から2.0×4に乗り換えるコストは、102300円となり、ViveUltimateTrackerを導入するよりも少し高めです。ただ、Basestation1.0から2.0×4の変更だと動きの滑らかさだけでなく、可動範囲も全然違いますし、何より非常に飛びづらくなります。Vive Ultimate Trackerは、ベースステーションのように、可動できるエリアは、スキャンした範囲内ですが、大体Basestation 2.0×4と同じと考えていいと思います。

BS2台の可動エリア<Vive Ultimate Trackerの可動エリア=Basestation 2.0×4の可動エリアっていうイメージでいいと思います。

なお、トラッキングする仕組みが光学式であるベースステーションと異なり、当然デメリットがあるので、ベースステーションの違いについては、下記記事に記載しています。

この額を考えると、個人的には、ViveTracker3.0本体をお持ちの方は、Basestation1.0から2.0×4に乗り換えた方がおすすめです。
また、何より、Vive Ultimate Trackerは1個が30000円と高いため、6点以上フルトラを検討している方は要注意です。
https://amzn.to/45ziQ7o
*Amazonアフィリエイトリンクになります。

1個毎に10805円高いので、8点トラッキング(5個以上トラッカー購入)になると、ViveTracker3.0の方が安い計算になります。

動きの再現度や補正は高いが、追従は若干甘い・・・

足は特に問題ないのですが、問題は腰です。ひねりやねじり動作もやっぱりViveTrackerのほうがしっかり反応しています。
ViveUltimateTrackerは、VD起動直後の球の修正なども必要なときがあり、そのあたりも面倒です。
HMDを外して、VDがいったんオフになると、ねじれてどっかいっているときもあります。4台持つことができる人は頭Ultimateトラッカーも一つの方法だと思います。再度8の字でぐるぐるするキャリブレーションしないといけないと思うとかなり憂鬱で、没入感減少にもつながります。

キャリブレーションが面倒・・・

しかも、UltimateTracker版の8の字キャリブレーション(UltimateTracker専用?のOpenVR-SpaceCalibratorがある )は、いったんVRchatを停止するので、なおさら厄介です。自分は、ViveTrackerと同じもの(OpenVR-SpaceCalibrator) 要領でやってしまっています。なお、OpenVR-SpaceCalibratorではViveUltimateTrackerとViveTrackerは、違った環境として認識されるようで、ViveUltimateTrackerを使っている際に頭トラッカー(ViveTracker)をQuestシリーズに着けて自動補正はできませんでした。
このあたりはOpenVR-SpaceCalibratorの改善でできるかもしれません。なので、UltimateTrackerはUltimateTracker用の頭トラッカーを別途必要とするのかもしれないので、その点要注意です。

高価なので、上半身はVirtualdesktop の仮想トラッカー機能をうまく使いたい

Virtualdesktop の仮想トラッカー機能をうまく使えば、上半身はUltimateTrackerを買わなくてもフルトラの点数を増やすことができるので、どんどん使って、節約してしまいましょう。さすがに若干遅延があるので、上半身のVirtualdesktop の仮想トラッカーで満足できなかったら、後から購入するって形がいいと思います。Virtualdesktop の仮想トラッカー機能についてはこちらに詳細描いております。

トラッキングがロストすると、その場所で固まるので、ViveTrackerのように腰だけ空のかなたへ飛んでいくようないわゆる「腰が飛ぶ」
動作は少ないです。両足の動きはViveTrackerほどとは言わなくても、市販IMU方式よりはいいと思います。

 

 

ココがいい

①キャリブレーション回数が非常に少ない。

比較対象:IMU方式のデバイス
IMU方式にあるどんどんずれていってしまい、結局20分後ぐらいにはキャリブレーションするというトラブルもなく、長時間キャリブレーションは不要でした。ずれはほぼほぼ発生しません。Viveトラッカー3.0と同じくらいです。

②通常の動きだと高い没入感

比較対象:IMU方式のデバイス、Viveトラッカー3.0
VRchatユーザー、基本的に立ったり座ったり寝るくらいの動作がほとんどのため、激しく動くということはフルトラ時でもあんまりしません。なので、その範囲の運用だと、Ultimateトラッカーの場合、IMU方式だけでなく、Viveトラッカー3.0よりもいいときがあります。例えば、足と足を重ねるときなど、トラッカーの凹凸部分にあたって没入感が損なわれるということもない形状ですので、トラッカー間を接近させる表現には向いています。

③キャリブレーションなしの実稼働時間が長い

比較対象:IMU方式のデバイス

上記が原因で、キャリブレーションなしでの実際の稼働時間が長いのが特徴です。カメラを使った形式のデバイス(プラスアルファでなにかありそうだけど)のため、常時補正が働き、IMU方式の場合で発生する朝起きたら体がぐちゃぐちゃといったトラブルもありません。一晩過ごした後の様子がこちら。実際つま先とつま先を重ねています。

ココがダメ

①裸足で運用すると少し暑く感じる

比較対象:IMU方式のデバイス、Viveトラッカー3.0
とっても熱いというわけではないですが、一晩過ごすと明らかに「なんかほんのり暖かいな」という暑さレベルで感じられます。カイロという暑さでもありません。低温やけどなのかどうかも微妙ですが、個人的には、低温やけどを考慮してしまう程度の暑さです。台座を付けてこれなので、つけなかったらちょっと暑いので、肌が直接露出しているところに着けるのはやめたほうがいいです。また、あつさは感じられるので、そこそこ没入感も損なわれます。個人的には、起きたらすぐ感じられるレベルでした。この対策をしないとVR睡眠等にはお勧めできません。裸足+E0zベルト等で運用されている方は、対策を考えた方がいいかもしれません。ちなみに、放熱フィンとかつけている方いらっしゃいますが、危険だと思いますので、当サイトではおすすめできないです。靴下をはいたり、長時間運用を避ける、肌の薄いところにつけない等の対策が必要かなぁと考えています

 

②非常に重い

比較対象:IMU方式のデバイス、Viveトラッカー3.0

すごい重いです。自分の場合、足だったので、体感Viveトラッカー3.0を2つつけている感じです。足等の先端に着けていると露骨に感じられます。通称おはぎと言われる密度が詰まったコンパクトの形状のUltimateトラッカーですが、Viveトラッカーのように、先端に行くほど軽く作られているわけではないので、重たいです。また台座分もあり高さが出てしまっている分余計に感じられます。EozトラッカーベルトがUltimate用にねじ仕様ではなく、台座分込みの爪仕様で作っているのもすごく納得します。ただ、E0zトラッカーベルトで対応するにしても純粋に重いので、トラッカーベルトを専用に変更しても重いと思います。

 

③外れて、飛ばして壊しそう

比較対象:IMU方式のデバイス、Viveトラッカー3.0
上記が原因のデメリットです。ここはViveトラッカー3.0とはかなり違う点です。同じような激しい動きをすると、トラッカー自体に重力や加速度がかかり、ねじがゆるくなって、外れてどっかに飛んで行って、壁等にぶつかって壊してしまいそうです。取れてしまうというトラブルです。自分の場合、Vivetracker3.0でもあるので、

④素早く手足を動かすには不向き

比較対象:IMU方式のデバイス、Viveトラッカー3.0
上記が原因で素早く手足を動かすには、他のデバイスと比べても、重いので向いていないと思います。(ユニモーションやハリトラワイヤレスの方がいいです)重くてもできるって人は、現実との位置のずれがかなり少ないので、こっちのほうが素早い動きの表現ができると思います

 

⑤ルームセットアップがどれ位やればよくなるのか全くわかりづらい

比較対象:IMU方式のデバイス、Viveトラッカー3.0
設定編で散々書きましたが、ルームセットアップがどれ位精度よくやって、何を改善すれば精度があがるのか全くわからないので、トラブった時の解消法や精度をよくしたいときの改善策がすぐに思いつきません。

⑥設定方法が現時点で難しいため、vive trackerと比べて、解決策が思い浮かばず、時間がかかる

比較対象:Viveトラッカー3.0
設定編で散々書きましたが、設定に詰まるポイントがそこそこあり、時間がかかります。ベースステーション設置のほうが直感的に早く解決できると思います。詰まった時がきついですが、本記事を読んでいただければ、ここは解決するのかなぁと思っています。

⑦USBCが堅く、直さしでの充電は非推奨

比較対象:IMU方式のデバイス、Viveトラッカー3.0
上記の重さが原因で、USBCの差し込みが少し硬いものにあたると(3つかってもその辺りバラバラなので、硬いのも出てくる)うまく入らず、端子を曲げたりしそうで怖いです。マグネットでくっつくタイプのものを運用すれば、ここは解決するかと思います

⑧最初に変なところに、球があり、しばらく使うと元に戻る

比較対象:Viveトラッカー3.0
VRchatをプレイして始めた数十分のときに、キャリブレーションすると、白い球が変なところにいっていることがあります。しかし、しばらく使っていると補正されて体に近い位置に戻ります。なので、ゲーム入ってすぐの場合だとちょっと難しいかもしれません

デメリットが多めですが、トラッキングの正確性はかなりいいので、その点は個人的にはお勧めだと思っています。
ベースステーション環境下でやっているので、vivetrackerに戻りたいですが、まだまだ使い勝手が読めていないので、もう少し確認させてください。ベースステーションがない環境下ではかなりお勧めできる部類に入ります

⑨暗いところが使えない・単一色の模様なしの壁紙に弱い

比較対象:Viveトラッカー3.0、IMU方式、MocapForAll、TDPT

原理的にカメラ方式なので、画像が暗くて読み込めないところは使えません。ViveTrackerでは赤外線レーザーがBSから、そのほかIMU方式では可能です。また、カメラ方式は白い壁紙の様に白い光の反射によって、カメラを読み込むことができなくなるため、非常に弱いです。さらに、単一色の壁紙だと、どのエリアか読むのが難しくなります。この特徴は、MocapForAll、TDPTにもあてはまります。
壁に関しては、ふせんを貼る等色々やり方はあるかと思います。

⑩くるくる回るムーブ(洗濯機のようにくるくる回る動き)に弱い

比較対象:Viveトラッカー3.0

無線のQuestシリーズということで、その場をずっとくるくる回るor回転するムーブをフルトラでやる場合がありますが、なんか軸が途中でずれます。このため少し一体感がそれます。普通そんなムーブしませんが、私は発見したので記載します。環境要素はあると思います

 

 

 

他と比較してココがおすすめ(購入・導入編)

①突然のベースステーションの故障を心配する必要がない。

通常のvivetrackerの場合、ベースステーションの台数や1.0か2.0によって動きのなめらかさが変わってきますが、UltimateTrackerは
ベースステーション不要のため、ベースステーションの故障等の突然のトラブルに影響されません。

②出先で使える・持ち運びがしやすい・どこでも頭トラッカー

出先で使えます。帰省などする場合も持ち運びが楽です。
vivetracker等の場合、ベースステーションの設置が必要です。また、HaritoraXなどの様な有線タイプとも比較してもかなり持ち運びしやすいです。旅行先でも白トビしやすいところ等でなければ、使えると思います。


また、Questシリーズで頭トラッカーをやっている方は、ベースステーション環境下でなくても、頭トラッカーを使うことができます。とても高いけれど・・。

③かなり購入しやすい

比較対象:IMU方式のデバイス、ViveTracker

市販品で流通量もそこそこあるので購入しやすいです。ViveTrackerとベースステーションは、最近は流通量は増えていますが、相変わらず品切れもそこそこあり、IMU方式のメーカーだと、メーカー都合の理由による納期延期が発生する事例がいくつもあります。例えば、当初の納期からの遅延連絡が突然来たりとか、部品を製造工程で委託先に盗まれたとかです。(実際あった)

④凹凸がなくコンパクト、設置もシンプル

比較対象:ViveTracker

凹凸がなく、コンパクトです。ViveTrackerのような、凸部が出た構成ではないため、衝突しやすい、ひっかかりやすいってトラブルはないと思います。設置もドングルのみのため、非常にシンプルです。

 

ココがダメ(購入・ソフトウェア編)

①単体価格が高いので、気軽に増やせない。

比較対象:IMU方式のデバイス、Viveトラッカー3.0
これがネックなのではないでしょうか。単体が3万円越えのため、現状、3つ買うと10万円を超します。
ベースステーション導入よりかは安価かもしれませんが、ベースステーションある人はベースステーションを買って故障に備えるほうが
お得な値段設定です。トラッキング点数を安くひたすら増やしたい人の場合は、IMU方式の方がいいかもしれません。
自分としては、こちらのほうが体との同期がしやすく、高い没入感を得ることができるため、10万円払える、新品がいいのでしたら、こちらをお勧めします。中古の場合だったら、まだまだViveTrackerのほうがいいかなぁと思える値段設定です。

フルトラの場合、初期設定よりも体にとりつけることと、日々のキャリブレーションのほうが遥かにめんどくさいので、中古でベースステーションとViveTracker仕入れた方が、続けられるかの検証確認の導入用としても、良いと思います。vivetrackerでもめんどくさいのでやめてしまうって人も全然いる世界なので、そういう人にとっては、10万円は高いかと思います。

②爪で固定する専用のベルトで市販がEozのみ

比較対象:Viveトラッカー3.0

まだまだ発展途上のため、トラッカーベルトがViveTracker用のものを流用した方がベストになりがちです。
そのため、重量増につながっており、少しでも軽く、高さを抑えたいということを考えると、トラッカーベルトももう少し種類が増えてほしいです。

 

③デバイス更新時にUSBC変換関連のものを購入する必要が出てくる

比較対象:Viveトラッカー3.0

記事に散々かいていますが、PC側に接続する付属品がUSBC接続のものばかりなため
PC側にUSBCで接続できる変換ケーブルなどが必要になってきます。
とはいっても、実際使うときに必要なUSBCはドングル用1個のため、セッティングの時に最低2個ほしい
ってだけの話です。デスクトップPCだと、USBCが1個しかついていないものもあるため、注意が必要です。

 

④VIVE Streaming Hub関連のトラブルが多い

また、純粋にVIVE Streaming Hub関連のトラブルが多いです。Vive Trackerと比べるとはるかに多い印象です。体感3倍くらい多いイメージです。ただ、他のフルトラデバイスと比べて頻度は少ないのですが、ハマると本当にわからないケースがあります、実は5/30現在、VIVE Streaming Hubをアップデートしたのですが、ペアリングしようとすると、VIVE Streaming Hub毎落ちてしまうトラブルが発生しており、記事の詳細まで行けていないというのが現実です。誰か詳しい解決策をご存じでしたら、教えていただけると助かります。

 

⑤トラブルが発生したときにログを送るのが結構めんどくさい

このデバイス、トラブルが発生するとエラーコードがでて、ログを送る画面に映るんですが、ログを送るときに「HMDと有線でつなげてよ」「トラッカーと有線でつなげて」などとやたらとワイヤーでつなげることを要求。しかも、付属品のケーブルだとPC側に接続する端子が少ないUSBC。数分経って何とか送信する・・・なかなかめんどくさいツールではある

*2024年5/31まで記事を更新できませんでした。理由ですが、VIVE Streaming Hub関連のトラブルで、本体にペアリングするとVIVE Streaming Hub自体が落ちてしまうトラブルが発生しています。サポートからの回答をいただき随時修正していますが、トライ&エラーを繰り返している状況です。このデバイスの注意点として、アップデートの頻度が結構激しいことがあります。

【前の記事】:実際に設定した記事

今回の記事は、この記事の後に試したものになります。設定方法などはこちらで紹介しています。