VRChatのVRモードに必須のデバイスであるVRゴーグル【別名;ヘッドマウントディスプレイ(HMD)】は何がおすすめなのでしょうか?
- そもそもVRゴーグルって何?
- はじめに:VRゴーグル(HMD)をつけるとVR空間でどのように動くことができる?
- Questシリーズ
- 1.Quest3とコントローラーの実物レビュー ¥82.000
- 2.Quest2とコントローラーの実物レビュー 【終売】
- 3.QuestProの実物レビュー ¥140,800
- 他インサイトアウト方式
- 4.VIVE XR Elite
- 5.vive-focus-vision(発売予定)
- 6.Pico4 Ultra 89800円
- ライトハウス方式
- 7.Valve Indexの実物レビュー 【HMD:¥69,800~】
- 8.初代VIVEの実物レビュー【終売】
- 全体の比較レビュー!
- 9.Bigscreen Beyond
- 10.Quest3Sが新発売とQuestシリーズの今後の展開について
- 各スペック一覧表
- VR睡眠の時はどのHMDが最適か?
- コントローラーのレビューとハンドトラッキングさせたい場合のやり方
- Valve IndexとQuestProのフルトラ時の動きの違い
- ■QuestProの動作:カクツキが明らかに増えている模様。
- ■Valve Indexの動作:非常になめらか。
- フルトラデバイスの詳細について
そもそもVRゴーグルって何?
TVと違い、平面をみるのではなく、3Dの仮想現実(VR)を立体視することができる装置のことで、まるでその場にいるかのように感じることができることができます。
以下は 、VRモードでワールドを移動している様子です。
はじめに:VRゴーグル(HMD)をつけるとVR空間でどのように動くことができる?
VRChat用のVRゴーグル(HMD :ヘッドマウントディスプレイ)って他のスマホで見るVRゴーグルと何が違うの?
通常、動画視聴等用のHMDでは、スマートフォンを入れて取り付けるタイプなどあり、コントローラ等はありませんが、VRChatで使われるVRゴーグルは、3Dを体感できるように、一般的には
①SteamVRに対応したゲームなどで3D立体視ができ
②頭の位置や向き、自分の位置や態勢が現実と追従できていること
③長時間運用が可能であること
④操作するためのコントローラーが必要なこと
を満たしたVRゴーグル(HMD :ヘッドマウントディスプレイ)であることがほとんどです。
また、別途搭載しているものとして、無線で動作するための充電池や専用スピーカー、USB端子などの拡張性も重要になってきます。これらの端子は後ほど、マイクやイヤホン、フェイシャルトラッカー等を拡張して取り付ける際に必要になってきます。さらに、高性能なVR環境を試したい場合は、PCとの接続が現状必須です。接続方式は有線、無線どちらでも可能です。
VRゴーグルはどういったものを選べばいいの?
①VRゴーグルで何をしたいか?(VRChat)
②VRChatでどういったことをしたいのか?(例として、音響がいいもの、視野角が広い、ワールド巡り、VR睡眠、ハンドトラッキング対応、フルトラ、アイトラ、フェイシャルトラッキング、VR感度を身に着けたい等)
③予算と納期
④そのほか必要なこと(目の周りや頭のカバークッションやケーブルの別売りがあるか?等)
を明確にすることが大事です。初心者にはQuestシリーズをお勧めする方も多いですが、落とし穴もあります。または、VRCユーザーは2年も経つと結構VRをやめてしまったりするので、③も重要で、クラウドファンディングなどで発売するものはすぐに購入できないので、あまりお勧めできません。VR始めたことない人は、まずはVRを長年使っているVRChatユーザーがどのように使っているのか?どういう風に使うのか把握することが大事です
VRゴーグルをつけると何が楽しめるの?必要なスペックやお勧めVRゴーグルは?
VRChatユーザーが購入する要因としては、VRを楽しみたい、ゲームやホラーワールドを楽しみたい、フルトラを楽しみたい、VRゴーグルをつけたままフレンドと寝ながらお話を楽しんだりするVR睡眠などがあります。
VRゴーグルを実際つけている様子
実際ヘッドマウントディスプレイをつけた状態でフルトラをしている現実側の様子とVR上の様子がこちらになります。この動画はフルトラの解説になりますので、HMD+コントローラ以外にもフルトラデバイスを付けた状態で撮影していますが、通常のVRモードだとフルトラデバイスの装着は不要で、HMD+コントローラのみになります。詳細はこちらを、ご覧ください。
フルトラデバイスについてもっと知りたい方はこちらを参照ください。
そもそもフルトラって何?って人はフルトラという言葉がイメージできない方、フルトラで動いている様子はこちらを参照ください。フルトラについて把握するには、HMDやデバイスの知識も必要です。詳細は、こちらを...
VRゴーグルをつけると現実とどれ位トラッキングできるのか?
3点トラッキングに対して、追加で両足と腰にトラッカーと呼ばれる装置などをつけることで全身の動きを再現することをフルトラ(フルボディトラッキング)と言われ、VRChatでもよく使われます。
フルトラのほかにも目の動きを追従することをアイトラッキング、顔の主に鼻より下の口回りの動きに追従することをフェイシャルトラッキング、5本の指の動きを再現することをハンドトラッキング(指トラ)と言い、HMDによってできるものとできないものがあります。通常のVRモードで入った場合でも、機材によって上記が搭載されていることもある点にご注意ください。
VRChat上のアバターでは、各関節を含めた11点までの動きをフルトラで再現でき、他のハンドトラッキング、アイトラッキング、フェイシャルトラッキングをつけることでより現実の動きを各部位にトラッキングすることができます。最近はフルトラ対応がされていますが、他のトラッキングについては、アバター側での調整も別途必要になります。
また、VRゴーグルといっても非常に多くの機材があり、VRChat上ではどういったものを使えばいいのか、全くわからないという人は多いと思います。そこで今回は、VRChatで非常によく使われているVRゴーグル(HMD)とコントローラー5種類(Valve Index、QuestPro、Quest2、Quest3、初代VIVE)の違いを実物と比べ、実際どういった用途に役立ったのか?前半はVRゴーグルで求められていること、後半で他含めたVRゴーグルの機材を紹介します。
Questシリーズ
部屋のスキャンのみで使えるので外出先でも利用ができますが、夜間や暗いところ、逆に太陽光が強すぎるところは非常に弱いです。VR睡眠時は、赤外線ライト等利用しましょう。
Quest2が非常に安価だったころから購入が増え、QuestProが販売され、現在はQuest3が普及機となっており、市販されてます。VRChatでは、Quest単機で起動して入ることができるモードとPCと接続することでPCVRとして機能するPCVRモードがありますが、Questシリーズはいずれも対応しています。
価格設定は全体的に異常に安いです。また、VIVEトラッカー他のライトハウス方式のフルトラには公式としては非対応です。ただ多くの人は、様々なツールを使って対応させており、国内メーカーのIMU方式のフルトラデバイスメーカーは公式で対応しています。無線で使うために、多くの人がVirtualDesktopというソフトを使っており、VirtualDesktopの仮想トラッカー機能を使うことで上半身のトラッキングの精度がものすごく向上します。世間では疑似フルトラといわれるらしいですが、実際フルトラですらないので、上半身トラッキングといっています。また、ハンドトラッキング機能にも対応しているのが特徴です。
体全身の動きを再現できることをフルボディトラッキング(通称フルトラ)と言いますが、QuestのVirtual Desktop(バーチャルデスクトップ)の仮想トラッカー機能を使うと、トラッカーをつけずに...
1.Quest3とコントローラーの実物レビュー ¥82.000
Quest3HMD
8万円ほどとQuest2と比べて倍以上高いのに、VRChat用途重さや厚さ以外に大きな違いがないのが特徴です。逆をいうと、重さと厚さはかなり重要な要素ですので、以前よりも改善された点は増えています。MRモードは素晴らしいです。しかし、正直言って、VRChatユーザーは被っているVRの時間の方が圧倒的に長いので、どちらかというと着け心地やトラッキングが飛ばないかなどの方が気になると思います。
ココがいい(Quest2やProと比較)
・MRモードでスマホの画面が何とか見える位きれいに見える。
・初期設定でいちいちゴーグル外してスマホみてのような動作はMRでできることも。
・ゴーグルつけたまま、飲み物を飲むといったこともできる。
・Quest2より圧倒的に重量バランスがよくなり、薄くなりました。
・ベースステーション不要
・アイカバー部は別売り品と交換可能
ココがダメ(Quest2やProと比較)
・USBC端子の位置とイヤホン端子がストラップの可動部にあるため、ストラップが動くとUSBC端子も動く。
・VRChatユーザーはこのUSBCを介して充電しながらのVR睡眠、アイトラッッカー、フェイシャルトラッカーやハンドトラッキング、ボイス用のマイク電源等多種多彩な用途で使うので、動くと困る
・VR睡眠等で充電しながら使うときは、寝返り時に端子の損傷や変形を防ぐため、Boothなどで非公式の端子を保護するカスタマイズ品を利用するといいかもしれません。ほかにもこういったお店もあります
・全体的に割れそうで怖いです。とくにアイカバーを外すときはかなり気を使いました。
・エリートストラップを付けるときは必ずアイカバーを外す必要がある。
・エリートストラップは相変わらず割れやすいです。
Quest3コントローラー
HMDのカメラから見える方向は飛びにくいですが、HMDのカメラから見えない位置にコントローラを置く、背中等の後ろに回すとトラッキングが飛びやすいです。Quest2コントローラ輪っかがない分、かなりスマートですが、ワッカで立てていたころがすごく快感に感じた位便利だったのでとても残念です。トラッキングは飛びます。Proコントローラのほうが飛びません。
Quest2と3のサイズ比較 売り場試着できるのは今のうちかも?
Quest3は現在主力機で、今後Quest3S(?)という廉価版のものが早ければ年内発表される予定とのことですので、試着等は売り場面積の都合から、今のうちにQuest3を装着されることをお勧めします。というのもフェイスカバーの材質が2の時はゴムっぽい密着するものでしたが、人によってはかぶれやむれを生むので肌荒れする人がいました。
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2.Quest2とコントローラーの実物レビュー 【終売】
Quest2HMDについて
現在終売してしまいましたが、かつて3万円台で新品が買えましたので、非常に多くの人が現在も使っています。USBCによる充電式の無線タイプで、ベースステーション不要のHMDで、小型です。充電しながら有線でのPCVR操作も可能です。
ココがいい(Quest3やProと比較)
・とにかく安い。3万円台で新品が買えた
・ベースステーション不要
・3と違い、USBC端子の位置とイヤホン端子が固定の位置にあるので、VR睡眠、アイトラッッカー、フェイシャルトラッカーやハンドトラッキング、ボイス用のマイク電源等多種多彩な用途で使える
・非公式のVIVEトラッカーで自動キャリブレーションのフルトラをするときに、平べったいので頭トラッカーを載せやすい
・画質も高く、目の周りはゴムカバーで出来たようなクッションでおおわれるため、撥水性があり汗の匂いもつきづらい
ココがダメ(Quest3やProと比較)
・目の周りはゴムカバーで出来たようなクッションでおおわれるため、圧迫感が若干ある。かぶれやすい
・VR睡眠はしづらい。
・終売のため、既に売っていない。
Quest2コントローラーの使い方
手で握るタイプの単三電池で駆動するコントローラで手を開くと落下します。各コントローラに置いたボタンの位置を
輪っかにあるIRセンサーが読み取ります。親指でボタン各種、トリガーボタンを中指で操作します。電池カバーを取り外し、ストラップは取り外し可能です。
3.QuestProの実物レビュー ¥140,800
フェイシャルトラッカー+アイトラッキングユーザーは必須?QuestProHMDについて
Quest3と似ているかもしれませんが、違います。最大の違いは、フェイシャルトラッカーとアイトラッキングが標準搭載されている点で、他のヘッドマウントディスプレイだとありがちな、オプションをつけずにできます。また、目を圧迫しない開放型で、別売り品を購入すると遮光タイプになります。
ココがいい(Quest2、3と比較)
・フェイシャルトラッカーとアイトラッキングが標準搭載で手軽にアイトラと顔トラを試しやすい
・目を圧迫しない開放型と立体的な音響が備わっている(スピーカはValve Indexの方がいい)
・軽いのでVR睡眠しやすい。
・3と違い、USBC端子の位置とイヤホン端子が固定の位置にあるので、VR睡眠、アイトラッッカー、フェイシャルトラッカーやハンドトラッキング、ボイス用のマイク電源等多種多彩な用途で使える
・画質も高い
・ベースステーション不要
・顔と目が接触しないので、クッション自体が後頭部部分にしかない。頭の上にひもがないので、プレイ後に髪の毛がぐちゃぐちゃになりづらい(後頭部部分は別)
ココがダメ(Quest2、3と比較)
・非公式のVIVEトラッカーで自動キャリブレーションのフルトラをするときに、曲面が多いので頭トラッカーしづらい
・MRカメラは3よりも悪い。
・開放型なので没入感は低め。オプション品で少しよくなる
・頭の上にひもがないため、ずれ落ちやすい
・値段が高い
・コントローラーに磁石がついているので、磁力に弱いIMU方式のフルトラデバイスに近づけないでください。もしくはIMU方式を避ける
QuestProコントローラーについて
充電式の手で握るタイプで、手を開くと落下します。小型です。親指のみでボタン各種、トリガーボタンは中指で操作します。指の位置を検出し、表情は指の操作で変化させ、別途アバターでセットアップします。ストラップは取り外し可能です。電池は充電式です。
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【フルトラ】Questシリーズでフルトラしたい場合
Viveトラッカーを使った方法は、非公式な方法ですが、以下の方法で実践しています。
顔も体もトラッキングしたい!! 究極の無線HMD+指トラ+11点フルトラ+フェイシャル+アイトラッキングになるまでの流れを紹介!【無線フルトラ+アイトラ+顔トラ】【2024年8月版】
ハリトラシリーズ、Unimotion、mocopiはQuestシリーズで公式対応しています。詳細は、以下キャリブレーションの様子と実際トライした様子を書いていますので、ご覧ください
そもそもフルトラって何?って人はフルトラという言葉がイメージできない方、フルトラで動いている様子はこちらを参照ください。フルトラについて把握するには、HMDやデバイスの知識も必要です。詳細は、こちらを...
他インサイトアウト方式
4.VIVE XR Elite
HTC VIVEで発売されているベースステーション不要でフェイシャルトラッカーやアイトラッキングを後付けできるデバイスです。軽さがウリです。ただし、Questシリーズと同じトラッキング方式等の割に値段が10万円台と高く、フルトラにもあまり向いていません。ただし、UltimateTrackerとのセットではいいかもしれません。買う価値があるのか微妙なデバイスだと思っており、人柱覚悟が必要だと思っています。こはろぐをどうぞ~
5.vive-focus-vision(発売予定)
HTC VIVEで発売されているベースステーション不要でアイトラッキング標準搭載のHMDです。フェイシャルトラッカーを後付けできます。ただし、Questシリーズと同じトラッキング方式等の割に値段が14万円高く、フルトラにもあまり向いていません。ただし、UltimateTrackerとのセットではいいかもしれません。買う価値があるのか微妙なデバイスだと思っており、人柱覚悟が必要だと思っています。詳細はこちらを参照ください。
【速報】VIVE Focus Visionが9/14発表!VRChat対応!フェイシャル、アイトラ対応。ただしベーステ非対応
HTCは、9.14、新型ヘッドセットVIVE Focus Vision ベースステーション不要のアイトラ標準搭載、オプションでフェイシャルトラッキング対応可能、アルトラ対応のHMDを発表しました。アル...
6.Pico4 Ultra 89800円
PICO社で発売されているベースステーション不要のデバイスです。Picomotionトラッカーという専用トラッカーを両足につけることで、腰の動きを推定しつつ、両足はトラッキングするというタイプのフルトラデバイスを11000円で購入できます。Wi-Fi 7対応で値段が9万円、フルトラを手軽に始めたい人にはいいかもしれません。ただ、PicomotionトラッカーはPico4でも対応しているので、正直な話、フルトラのみだったら、Pico4のほうが圧倒的にコストメリットが高いです。
ココがいい(Quest3と比較)
・軽い
・目側が軽いので、圧迫感が少ない
・スピーカーはいい
ココがダメ(Quest3と比較)
・PICO CONNECTがVDと比べてトラブルが多い。
・特にマイクが入らなくなって再起動が必要、HMD側からPICOCONNECTを操作できない等のトラブルが多い
・自動スリープ機能でVR睡眠できない。
・目側が軽いので、VR睡眠しやすいが、後ろが出っ張っているので、枕は柔らかくないと寝返りができない
・トラッキングが外れやすい、ルームスケールの設定し直しが多い
・全体的にQuest3のほうがシステムトラブルが少ない
pico4Ultraの感想とPicomotionトラッカーについては、こちらの記事でまとめています
PICO Motion Trackerを自腹で4個買ってVRChatで他のデバイスとフルトラ比較してみた【2024年9月25日ピコモーショントラッカーレビュー記事】
PICO Motion Tracker(ピコモーショントラッカー)は、PICO 4 UltraとPICO 4、PICO 4 PRO、PICO Neo 3ユーザーの一部Picoシリーズでのみ使用可能なフ...
ライトハウス方式
7.Valve Indexの実物レビュー 【HMD:¥69,800~】
立体的な音響のスピーカーが開放的についていて、重厚長大なHMDです。画質もよいですが、解像度的にはQuestProに劣ります。
有線でつなぐタイプのHMDで、ViveTracker等のフルトラでは抜群の安定性を誇ります。
ココがいい(Quest2、3、Proと比較)
・没入感が非常に高い。
・フルトラ対応しやすく、フルトラの動作が圧倒的に安定している。
・Indexコンはハンドトラッキングにも対応している
・立体音響なのに開放型なので、外の音声も聞こえる割に音質がいい
ココがダメ(Quest2、3と比較)
・有線のため、フルトラ時の動作に制限が出る
・重い、入手しずらい、値段が高い。VRやVR睡眠時には体力や筋力が必要
・ケーブルが断線しやすい。しかも別売り品が非常に高価(買った時20000円?だった)でなかなか売っていない
・クッションが交換できない(頭の後ろ部分) 目を覆う部分は取り外し可
・ベースステーションが必須
・スピーカー部付近に磁力に弱いIMU方式のフルトラデバイスを置かないでください。
Indexコントローラーの使い方
使い方は、差し込み部に手を差し込んで、内側センサー部を握って使います。親指でボタン各種を、トリガーボタンは、人差し指で操作します。幅は、可動式のスライドが4段階でついており、調節ひもで厚さや挟み込みの強さを調整することが可能です。取り外せませんので、洗濯とかはできません。防水性は非常にあやしいです。
ベースステーションが多い環境なら普通に使いやすいですが、2台だと結構飛びます。あと、コントローラ自体が非常に壊れやすく、フルトラをさらに夢中にするハンドトラッキングが可能なため、ぶつかりやすいです。
注意点
注意点ですが、外側センサー部下側に製品のシリアルナンバーやこのデバイスの情報、法規認証に関する表示類が記載されています。
今や修理もできないのでシリアルナンバーの用途は不明となってしまいますが、使っていくうちに差し込み部と外部センサーの内側が刷れてしまい、消えてしまいます。購入した後すぐ写真などをとっておくと便利です。
8.初代VIVEの実物レビュー【終売】
圧倒的に軽く、フルトラ向きですが、HMDの画質は荒く、固定も微妙なため、お勧めできません。
ココがいい(Quest2、3、Proと比較)
・重量バランスが良く超軽い(フルトラに限らず、VRではかなり重要)
ココがダメ(Quest2、3と比較)
・とにかく古い。解像度やフレームレートは低く画質が古い
・ゴムの固定も微妙、交換は不可
・新品で入手は厳しい
・ベースステーション必須
VIVEコントローラーの使い方
手で握るタイプの充電式のコントローラーで、手を開くと落下します。親指のみでボタン各種、トリガーボタンのみ中指で操作します。ストラップは取り外し可能です。輪っかみたいな部分がセンサー部で、ここにある窪みがベースステーションの発するレーザーを受けて、位置を検出します。
古くて大きいことから、重さもそこそこ感じられるデバイスですが、Indexコントローラと比べて飛びづらく、表情の変更もIndexと比べて、普通に使えます。タッチパネル(トラックパッド)が中央にあり、割り当てがいくつかできてこれがかなり便利です。操作性の自由度も高いです。指を自由にトラッキングしたいという欲求がない方でベースステーションで絶対位置を取得したいという方はおすすめです。(写真中央がVIVEコントローラです)
私はこのコントローラでQVペンを使ってイラストを描いている方を知っています。古いVIVEコンを十数個も持ち、バッテリーが切れる度に交換して使っているとのことです。イラストを描く際は長時間インスタンスにいる必要もあることから、よい選択だと思いました。Indexコントローラでも可能ですが、コストパフォーマンスがこちらのほうが圧倒的に優れています。
全体の比較レビュー!
用途別!これがおすすめ
・入手性と価格とのバランス:Quest3
・重量:QuestPro、Quest3
・画質:QuestPro、Quest3、Valve Index等
・VRプレイ後のヘアスタイルの乱れや汗等:QuestPro
・メガネつけたままプレイしたい:QuestPro(HMD用の眼鏡を作るショップなどがあります)
・フェイシャルトラッキングとアイトラ:QuestProのみ対応
・VR睡眠:部屋を暗くする場合は、赤外線ライト購入必須でQuest3、Questpro等のQuestシリーズ
トラッキングを安定させたいならライトハウス方式のValve Index等有線HMD
・フルトラで安定性を求める場合:Valve Indexのような有線HMDがベスト
・フルトラでダンス等回転を伴う動作が多い場合:Questシリーズで非公式利用ながら無線フルトラがいい
用途別!おすすめできないポイント
・価格と入手性;Valve Indexやベースステーションを必須とするHMD
・既存の眼鏡でのプレイ:Quest2、Quest3(横長のレンズだとメガネが入らず変形する可能性あり)
・価格:QuestPro
・重量以外の要素:初代VIVE(フルトラ完全特化や軽量最重視なら超お勧め)
・フルトラでもダンス等回転を伴う動作が多い場合:Valve Index(有線HMDのため断線しやすいのに線が2万円ほどして高い)
フルトラで間違いなく初代VIVEが一番軽いため、激しい動きに向いています。ただ言わずもがなBS1のため滑らかさには欠けます。一番動きの再現性が高く安定しているのは、この中では、Valve Indexです。ただ、入手は難しいです。
そこまで大きな変化はありません。ただ重量バランス的にProのほうが軽く、フェイシャル&アイトラもできるため、Proのほうがフルトラ向きです。
初代VIVEがBS1、ValveIndexでの動きがBS2です。BS2のほうがなめらかなのがわかります。BS1のフルトラでも十分きれいなのですが、トビ対策や現状を考えるとBS2のほうがいいです。
軽さと重量バランスが一番優れているのはQuestProです。軽すぎて吹っ飛びそうです。
9.Bigscreen Beyond
一般的ではないHMDは結構あります。こちらは、ベースステーションは必要ですが軽さがウリです。
詳細はこはろぐをどうぞ~
10.Quest3Sが新発売とQuestシリーズの今後の展開について
Quest3Sが新発売! 4万8400円から!QuestProとQuest3 128GBは在庫限りで終売 Quest3は512GB 8万1400円から
Quest3sが2024年10月15日に発売、128GB版が4万8400円と先日発表されました。Soc等は3と同等ですが、PCVRとして使う場合、表示能力は、実質Quest2位と同じです。(ディスプレイ解像度:片目あたり1832×1920ピクセル PPD:20 フレネルレンズ,視野角は水平および垂直ともに90度、対応リフレッシュレート90Hzと120Hz)また、QuestProとQuest3 128GBは在庫限りで終売です。表示能力を優先させたい人は、Quest3 512GB 8万1400円をお勧めします。当然ながら、Pico motion Trackerは、PICOの一部シリーズのみ対応のため、使用できません。
フィット感を店舗などで3Sを10月15日以降、試してみてください
Quest3とQuest2は、フェイスカバーの材質及び形状が大幅に変わっています。Quest2はシリコンゴムみたいなつるつるした形状で、汗などを吸収しないので、かぶれたりするリスクがあります。3Sも同様のシリコンゴムとのことです。
また、Questシリーズは家電量販店などで展示されています。PICO4UltraもVRゴーグルを購入される際は、被ってみてください。PICO4UltraはどちらかというとQuest3のようなクッションです。店頭で置き場がなく、3の見本がなくなる可能性もあるので、今のうちにご確認ください。
各スペック一覧表
・PCVRするとき:CPUも確かに重要かもしれませんが、映像の表示画質の方が遥かに重要です。
・フレネルレンズorパンケーキ:Questの場合は基本パンケーキのほうがいいです。
・視野角が重要:見える範囲で、広ければ広いほど没入感が高まります
・指トラッキングされたい方;指トラッキング用の拡張デバイスが、現状QuestシリーズかValve Indexしか対応していません
Quest3 | Quest3S | Quest2 | QuestPro | PICO4Ultra | Valve Index | ||
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対応ワールド | Quest(Android)/PC | Quest(Android)/PC | Quest(Android)/PC | Quest(Android)/PC | (Android)/PC | PC | |
販売 | 発売中 | 販売予定10/15~ | 終売 | 在庫限りで終売 | 発売中 | 販売中らしいが年単位で売切中 | |
価格 | 最低価格¥74,800 | 最低価格¥48,400 | 終売 | 最低価格 ¥159,500 | 最低価格¥89,800 | 販売していないため不明 | |
アイトラッキングとフェイシャルトラッキング | 非対応(別途非公式で取り付け必要) | 非対応(別途非公式で取り付け必要) | 非対応(別途非公式で取り付け必要) | 対応 赤外線センサー5個(視野角120度) | 非対応 | 非対応(別途非公式で取り付け必要) | |
一般的なトラッキング方式 | インサイドアウト | インサイドアウト | インサイドアウト | インサイドアウト | インサイドアウト | ライトハウス | |
コントローラトラッキング | コンピュータービジョンと 機械学習トラッキングのハイブリッド | コンピュータービジョンと 機械学習トラッキングのハイブリッド | IRベース、ヘッドセット によるトラッキング | 3つのカメラセンサー 無限のトラッキングボリュームによる自己トラッキング | 環境トラッキングカメラ×4 | ライトハウス | |
没入感のレベル | 完全没入 | 完全没入 | 完全没入 | 周辺部が完全に開いたデザイン(同梱品で部分的に遮光するか、別売のアクセサリーで完全に遮光) | 完全没入 | 完全没入 | |
搭載センサー | ワイヤレスインサイドアウトSLAMトラッキング | 6DOF | 6DOF | 6自由度のインサイドアウトSLAMトラッキング | iToF深度センサーカメラ×1 | 現在作成中 | |
接続方式 | 有線、WiFi | 有線、WiFi | 有線、WiFi | 有線、WiFi | 有線 | ||
重量 | 515g | 500g | 500g | 722g | 約580g | 現在作成中 | |
光学系 | パンケーキレンズ、連続IAD調整 | フレネルレンズ、3位置IAD調整 | フレネルレンズ、3位置IAD調整 | パンケーキレンズ、スライダーによる連続IAD調整 | パンケーキレンズ | 現在作成中 | |
リフレッシュレート | 72Hz、80Hz、90Hz、120Hz | 90Hz/120Hz | 90Hz/120Hz | 90Hz | 最大90Hz | 現在作成中 | |
視野⾓ | ⽔平110º × 垂直96º | 96度(水平)/90度(垂直) | 90度(水平および垂直) | 106度(水平)/96度(垂直) | 105° FoV | 現在作成中 | |
色域 | sRGB 100% | sRGB 100% | sRGB 100% | sRGB 129% | 不明 | 現在作成中 | |
ディスプレイ | 2064 x 2208 | 1218 PPI | 25 PPD | 1832 x 1920 | 773 PPI | 20 PPD | 1832 x 1920 | 773 PPI | 20 PPD | 1800 × 1920 | 1058 PPI | 22 PPD | 2160 × 2160 両目4320×2160 PPD 22.5 | 現在作成中 | |
パススルー性能 | カラー(4MP、18 PPD) | カラー(4MP、18 PPD) | グレースケール | カラー(1MP、8 PPD) | 32MPのカラーシースルーカメラ×2 | 現在作成中 | |
パフォーマンス | Snapdragon XR2 Gen 2 | Snapdragon XR2 Gen 2 | Snapdragon XR2 Gen1 | Snapdragon XR2+ Gen1 | Snapdragon XR2 Gen 2 | 現在作成中 | |
DRAM | 8GB | 8GB | 6GB | 12GB | 12GB(LPDDR5 ) | 現在作成中 | |
連続プレイ時間 | バッテリー : 5060 mAh* - 2.2時間駆動* | 4324 mAh / 2.5時間駆動* | 3640 mAh / 2時間駆動* | バッテリー : 5348 mAh* - 2.5時間駆動* | 現在作成中 | ||
Bluetooth | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.3 | 現在作成中 | |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E対応 | Wi-Fi 6E対応 | Wi-Fi 6 | 6GHz帯を使用するWi-Fi 6E*に完全に対応しており、最高1.6Gbpsの超高速通信 | Wi-Fi 7(802.11 a/b/g/n/ac/ax/be) | 現在作成中 | |
イヤホンジャック等端子 | 3Dスペーシャルオーディオ /3.5mmオーディオ端⼦ | 3Dスペーシャルオーディオ | 2つのスピーカー | 2つの3.5mmジャック/4つのスピーカー | デュアルステレオスピーカー/4つのマイク | 現在作成中 | |
サイズ | 160x98x184mm(D×H×W) | 160x98x184mm | 160x98x184mm | 265mm (奥行き) x 127mm (高さ) x 196mm (幅) | 312mm (奥行き) x 84mm (高さ) x 165mm (幅) | 現在作成中 | |
引用 | https://www.meta.com/jp/ quest/compare/ より引用 | https://www.meta.com/jp/ quest/compare/ より引用 | https://www.meta.com/jp/ quest/compare/ より引用 | https://www.meta.com/jp/ quest/compare/ より引用 | https://www.picoxr.com/jp/products/ pico4-ultra/specs | 現在作成中 | |
その他 | 基本容量 : 128GB(在庫限り)、512GB | 基本容量 : 128GB、256GB | 基本容量 :128GB、256GB | 基本容量 : 256GB 調整可能なIPD*範囲:55~75 mm ・高度な3マイクアレイ | 基本容量 : 256GB 瞳孔間距離58mm~72mm | 容量:なし | |
同梱品 | 1 Meta Quest 3ヘッドセット 2 調整可能な接顔部(標準・取り付け済み) 3 Meta Quest Touch Plusコントローラー2機、単3電池 4 手首ストラップ x 2 5 電源アダプター 6 充電ケーブル | 1Meta Quest 3Sヘッドセット 2調節可能な接顔部(標準・取り付け済み) 3Touch Plusコントローラー x 2、単3電池 x 2 4手首ストラップ x 2 5電源アダプター 6充電ケーブル | 1Meta Quest 2ヘッドセット 2Touchコントローラー x 2、単3電池 x 2 3ヘッドセット充電ケーブル 4電源アダプター 5眼鏡スペーサー | Meta Quest Proヘッドセット Meta Quest Touch Proコントローラー x 2 充電ドック USB-C電源アダプター(45W) コントローラー充電ケーブル 充電ケーブル(ヘッドセット) スタイラスペン先 x 2 部分遮光ブロッカー x 2 (左右) ケーブルクリップ 保護カバー クリーニングクロス 手首ストラップ x 2 | PICO 4 Ultra MRヘッドセット コントローラー×2 リストストラップ×2 メガネスペーサー フェイスフォーム 1.5V単3アルカリ乾電池×4 USB-C to USB-Cケーブル クイックガイド ユーザーガイド 安全および保証ガイド |
VR睡眠の時はどのHMDが最適か?
別記事で作成しましたので、こちらをご覧ください。
VRChatでは、VRChatの世界に没入しつつ睡眠をするVR睡眠をされる方がいらっしゃいます。VR睡眠をするにはどのVRゴーグル(以下ヘッドマウントディスプレイ HMD)が最適なのか?6種類のヘッド...
コントローラーのレビューとハンドトラッキングさせたい場合のやり方
Indexコントローラー以外でハンドトラッキング対応したい場合のやりかたや詳細はこちらに記載しています。
指トラとコントローラーを徹底比較!VRChatでハンドトラッキングできる6つのデバイスやコントローラーをまとめてみた【2024年9月3日版】
Valve IndexとQuestProのフルトラ時の動きの違い
今回、無線フルトラ(QuestPro+Viveトラッカー3×8+Proコントローラ virtual desktop)の様子 をValve Indexと比較してみました。
注意点はQuestProの頭にトラッカーをつけて同期していない点です。導入までの経緯と設定方法についてはこちら。以下の記事では頭トラッカーのつけ方まで記載していますが、今回のトライ映像では実施していません。
顔も体もトラッキングしたい!! 究極の無線HMD+指トラ+11点フルトラ+フェイシャル+アイトラッキングになるまでの流れを紹介!【無線フルトラ+アイトラ+顔トラ】【2024年8月版】
■QuestProの動作:カクツキが明らかに増えている模様。
QuestPro+Viveトラッカー3の動作の一例がこちらです。結論から言うと、少しかくついています。
■Valve Indexの動作:非常になめらか。
Valve Index(有線)+Viveトラッカー3他の動きが中央にあり、さっきの比較対象になります。
8/20現在、アクセスが増えているので、レビューを継ぎ足していき、引き続き記事を書いていきます。
フルトラデバイスの詳細について
IMU方式の比較記事、mocopiの詳細について
IMU方式は注意点が多く、環境による差、モードによる差も非常に大きいです。また、mocopiの詳細は、こちらのIMU方式の比較記事に書いています。
市販IMU方式のフルトラデバイス(国内メーカー)だとどれがよいのか?全部購入して実践してみた
VRChatでフルトラになろうとする際に、まず真っ先に候補として挙がってくるのが、ハリトラワイヤレス(以下、HaritoraX ワイヤレスは、便宜上ハリトラワイヤレスと記載します)とユニモーション、m...
ハリトラワイヤレスの詳細について
ハリトラワイヤレスにはBluetooth版と専用ドングル版がありますので、専用ドングルの有無で動きの差が顕著に出ています。電波環境で自分の場合も大きな差がありました。ハリトラワイヤレスは、専用ドングル版をお勧めしています。その違いや詳細設定の方法から使えるようになるまでの手順をこちらの記事に掲載しています。
ハリトラワイヤレス(HaritoraX ワイヤレス)のBluetooth版と専用ドングルでの9点フルトラで比較してみた
VRChatでフルトラになろうとする際に、まず真っ先に候補として挙がってくるのが、ハリトラワイヤレス(HaritoraX ワイヤレスが正式ですが、以下ハリトラワイヤレス)です。新品で3万円台からフルト...
ユニモーション及びSlimeVRの詳細について
ユニモーションの設定から使えるようになるまでの記事はこちらです。こちらの記事には、開発者である未来ゆうきさんと私との対談についての記事もリンクを掲示しています。開発者から見てユニモーションがどういったデバイスなのかわかる非常に貴重な内容となっていますのでぜひご覧ください。また、Unimotionの場合は非公式でサポートなしですが、UniSlime(SlimeVR対応)したときの記事も掲載しています。
ユニモーションでVRChat上でフルトラして、他デバイスと比較してやってみた 20240928版(Unimotion)【Uni-studio v.1.4.1版】
(写真;ユニモーション一式)Unimotionがアップデートしました。アップデートに伴い、どれ位性能がアップしたのか比較動画を作りました。本記事は、前回のおさらいをのぞいた分について、動画でも紹介して...