この記事はユーザー向けに記載したものであり、事業者向けに書いたものではありません。
主に全く知らないユーザーがPSE法の概要を知るために記載しております。
正確な理解については、専門家や国民生活センター等 https://www.kokusen.go.jp/t_box/data/t_box-faq_qa2019_10.html
をご確認ください
1. そもそもPSEマークってなに?
家電やスマホの充電器、モバイルバッテリーなどを見てみると、丸やひし形の「PSE」と書かれたマークが付いているのを見たことがありませんか?
これは 電気用品安全法(PSE法) という法律に基づいたマークで、「この製品は国の安全基準を満たしていますよ」という証です。
逆に、このマークがない製品は 本来は日本で販売してはいけないもの です。
PSE法について簡単に知りたい人はこちら。
2. 火災保険との関係は?
ここで気になるのが「もしその電気製品が原因で火事になったら、火災保険ってちゃんと下りるの?」という点ですよね。
結論をシンプルに言うと:
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PSEマーク付きの製品が原因 → 火災保険の対象になる可能性が高い
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PSEマークなしの製品が原因 → 保険金が減額・免責(支払われない)になる可能性がある
3. どうしてPSEマークが重要なの?
保険会社は、火事の原因を調べるときに「その製品が安全基準を満たしていたか」を確認します。
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PSEマークがあれば「国が認めた基準を満たしていた」と説明できます。
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逆にマークがなければ「危険な製品を使っていた」と判断される恐れがあります。
その結果、 「故意や重大な過失があった」とみなされると保険金が支払われない可能性がある のです。
4. 実際にあったケース
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モバイルバッテリーの火災(2019年頃)
発火事故が多発したことで、モバイルバッテリーは新たにPSE対象製品となりました。
https://www.kokusen.go.jp/t_box/data/t_box-faq_qa2019_10.html
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ネット通販の輸入品トラブル
Amazonやフリマアプリなどで売られている「海外直送」の安い充電器やタップの中には、PSEマークがないものも混ざっています。
→ もしこれが火事の原因になると、保険トラブルに発展する可能性があります。
5. 消費者ができる自衛策
火災保険を安心して使うために、日常で気をつけたいポイントは次の通りです。
✅ 製品を買うときにPSEマークがあるか確認する
(本体やラベルに印字やシールで表示されています)
✅ あまりに安すぎる充電器・バッテリーは避ける
(ノーブランド品や海外直送の製品は特に注意)
✅ 説明書や保証書を保管しておく
(万一火災が起きたときに「正しく使っていた」証拠になります)
6. まとめ
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PSEマークは「電気製品の安全基準を満たしている証」
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火災保険はPSEマークがある製品なら安心して適用されやすい
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PSEマークがない製品が原因だと、保険金が下りないリスクがある
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消費者にとってPSEマークは「安心の目印」であり「保険の守り」でもある
