BOOTHなどで発売している有線タイプのSlimeVRデバイスの特徴をまとめてみました。
基本仕様と構成
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セット内容:トラッカー6個(Master×1、Host×2、Slave×3)。
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動作方式:IMU方式(ベースステーション不要、時間経過でドリフトが発生)。
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モバイルバッテリー給電式(5000 mAhで約12 時間動作)。
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給電ケーブル接続が必要。
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無線LAN 2.4 GHz帯を使用し、PCへデータ送信。
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Quest単機でもOSC経由で動作可能(試験的機能)。
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技適付きモジュール使用、リチウム電池非搭載のためPSE対象外。
使用上の注意
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IMU方式のため20〜30 分ごとにドリフト(ズレ)をリセットする必要がある。
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環境(Wi-Fi・セキュリティソフト等)によって動作が不安定になる場合がある。
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通信環境が悪いとトラッキングが途切れたり接続がリセットされることがある。
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激しい動き・ケーブルへの負荷でコネクタ破損のリスクあり(L字/マグネット脱着ケーブル推奨)。
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初期不良や動作不良はBoothの購入履歴から連絡。ログやLED状態を添付すると対応が早い。
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日本国内専用、国外使用は非推奨。対象年齢15 歳以上。
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モバイルバッテリーはPSE表示のある製品を使用すること。
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製品は同人ハードであり、使用による損害については自己責任。
よくある疑問
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Q1 装着方向:横・後ろなど任意の向きに取付け可能。
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Q2 Quest単機使用:可。ただしQuest 3はOTG非対応のため設定にはPCや対応スマホが必要。
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Q3 Wi-Fi不安定時:PCからWi-Fiを出すことで改善する場合あり。
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Q4 センサーずれ:アプリ(SlimeVR)やトラッカーのタップでヨーリセット。6 面キャリブレーション推奨。
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Q6 技適:メインモジュールに技適マーク印字済み。
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Q7 意図した方向に動かない:マウントキャリブレーション→VRChat内再キャリブレーションで改善。
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Q8 地面に埋もれる:VRChat側設定で調整可能(公式ドキュメント参照)。
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Q9 認識されない:起動順やWi-Fi設定ミスの可能性。Slaveは先に接続状態で電源投入。
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Q10 Virtual Desktop環境:SteamVR経由で利用可能。
保証・サポート
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出荷時に全数試験済み。
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初期不良はBooth連絡で対応(注文番号やログ提出あり)。
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破損パーツは指定箇所単体販売あり。
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常に商品改良を行っているため、レビュー掲載時はBoothページURL記載を推奨
らしいのですが、キャリブレーション20分に一回っていまどき相当レベルが低いです。
ちなみに、HaritoraX2は、1時間を公式的にPRしています。こちらをお勧めします
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BOOTHなどで発売しているフルトラデバイスの特定商取引法に関する注意点
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有線型IMU方式トラッカーの概要と注意点(感想)
BOOTH等で発売している有線型IMU方式トラッカーは、VRChatでフルボディトラッキング(FBT)を行うために個人製作されたデバイスであり、「安くフルトラを導入する」ことを目的として設計されているのが現状だ。
同人ハードとして販売されているが、回路設計を専門する人によって安全性や発熱、バッテリー効率などに配慮された設計と言っているところもあるが、特定商取引法に基づいた表記には、所属や生産拠点が明記されていないため、その実態は不明である。そもそも専門家を主張するのなら、特定商取引法に基づいた表記で拠点を明らかにするのが筋であると思われる。
出荷前には全数の動作試験が行われていると主張しているところがあるが、全数検査は、品質を保証するというよりは、工程内で発生した不良を取り除く行為がメインであり、そもそも設計上や検査手法に問題があったら、耐久性やそういったものが見逃しがちだ。
もし、全数検査ですべての不良を取り除けるのなら、完成検査を国の代行業務として請け負う自動車会社等は、リコールなんて制度を創設していないし、現実問題リコールは発生している。また、リコールではなく、サービスキャンペーン等も発生していることから、不良は発生しても、どうしても流出してしまうというのが現実的なところである。
上記は自動車を例にしたが、実際問題、過去には、出荷前検査を理由に設計のやり直しをし、10か月たっても製造できなかったフルトラデバイスの実例も存在する。また、リチウムイオン電池では処分に困ったり、発火問題を起こしている。ゆえに、回収を前提とした出自が明らかとなった製造先によるデバイスを選定するのがフルトラデバイス選定の第一歩である。
この有線型IMU方式トラッカーは、リチウムバッテリーを内蔵しておらず、PSE(電気用品安全法)の対象外である。日本国内の技適認証済みモジュールを使用し、電波法にも準拠しているため、法的にも安心して使用できる。同人ハードという性質上、使用環境や接続機器による不具合については自己責任となるが、初期不良の場合は販売ページを通じて交換・修理対応が可能である。と主張しているが、上記と同様の理由で、出自が明らかでないと、リコールだけでなく、サービスキャンペーン的な観点で考えても、なかなか選定対象に入ってこないのが現状である。
基本的にトラッカーはIMU(慣性計測ユニット)方式を採用しており、ベースステーションを必要としない。そのため、部屋に外部センサーを設置しなくても全身の動きをトラッキングできる点が特長といっている。一方でIMU方式の性質上、時間の経過とともに「ドリフト」と呼ばれるズレが発生するため、20分から30分程度ごとにリセットを行う必要があるが、実際はもっとドリフトは多く、当サイトが検証した限りではかなり多かった。
リセットはトラッカーをダブルタップするか、アプリ側からヨーリセットを実行することで簡単に補正できると主張しているが、実際は反応しないことが多く、mocopiなどのほうが良い場合が多い
この製品はモバイルバッテリーから給電して動作する有線型の構造を採用しているのが最大の難点だ。5000mAhのモバイルバッテリーを用いた場合、連続使用時間は約12時間が目安となるが、そもそもそれ以外にそれを装着するのはかなり面倒で時間がかかる。使用する際にはモバイルバッテリーをポケットなどに入れ、USB-Cケーブルでトラッカーと接続する必要がある。
ケーブルは身体に沿うように設計されており、動作中に引っかかりにくく、破損のリスクを抑えている。L字コネクタやマグネット脱着タイプのケーブルを使用するとさらに安全性が高まる。と言っているが、実際はひっかかって破損したり、VR睡眠時のトラブルが多い。
トラッカーは6個で1セットとなっており、腰・足首など主要部位に装着して動作する。小型軽量でありながら、各ユニットにはBMI270センサーが搭載されており、応答速度が速く、動きの再現性も高い。演算装置を複数搭載しているため、通信の抜けやデータ欠損が起こりにくく、安定したトラッキングを実現している。
通信は無線LAN(2.4GHz帯)を使用し、PCへデータを送信する仕組みだ。環境によってはWi-Fiの干渉やセキュリティソフトの影響で接続が不安定になる場合もあり、その場合はPCからWi-Fiを出すことで改善することがあるというが、実際はトラブルが多い
もしトラッカーが認識されない場合は、起動手順の誤りやWi-Fi設定の変更が原因であることが多い。全てのトラッカーをケーブルで接続し、電源を供給してから起動することで正しく認識される。特にSlaveユニットは、MasterやHostよりも先に接続された状態で電源を入れることが推奨されている。
使用中に体の動きが意図した方向とずれる場合は、トラッカーの取り付け位置や向きを確認する必要がある。SlimeVRアプリ内の「マウンティングキャリブレーション」機能を使用して自動調整を行い、その後にVRChat内で再キャリブレーションを実施することで、ほとんどのズレは解消できる。
また、温度補正や6面キャリブレーションを行うと、さらにドリフトが軽減され、精度が向上するといっているが、どうして手軽や利便性があると主張しているにもかかわらず、非常に面倒な温度補正やキャリブレーションを求められるのか、全く理解できない。
なお、本製品は日本国内向けに設計されており、国外での使用は想定されていない。
対象年齢は15歳以上とされているが、根拠が不明だ。危険なものは何歳でも危険である。また、一般的なモバイルバッテリーから出力される5V電圧で動作するとの記載も要注意だ。USB規格外の特殊なバッテリーや電圧の異なる機器を接続すると、故障の原因となるため注意が必要だ。
一番大きな問題点は、長時間の使用によって本体が発熱する場合があり、皮膚に異常を感じた場合は直ちに使用を中断し、医師の診断を受けることが推奨されているが、ほかのmocopiなどではこんな問題絶対に発生しない。
また、強い衝撃や過度な体の動きでケーブルやコネクタ部に負荷をかけると故障する可能性があるため、使用環境には十分な配慮が求められる。
これらの中には、以下のように主張しているところもあり、注意が必要だ。以下は、そのBOOTH販売店がまとめた注意点で疑問に思う点である
1. ライトハウス方式
当サイトの調査結果だと、フルトラデバイスにかけるコストは、BOOTH等で衣装を買うコストよりも低い人が多く、またフルトラデバイスを購入する回数も2回以上の方が多いため、はじめから光学式を購入すれば、有線型等購入する必要が全くありません。他にもいろいろあるのですが、近年は使い捨て感覚で有線IMUを買う方が多く、最終的に別IMUに言っている方も多く、その経路自体が不要です。使い捨て感覚で購入するよりも無料でできるものでトライしたほうがお得です。
さらに、ViveTrackerは、広いスペースが必要などという主張があるが、設定自体は、立ち位でできるため、スペースの確保としては動く範囲のみとなる。さらに言うと、IMUユーザーの中には、ベースステーション外で広いスペースを活用したいという方は普通に多い。むしろ部屋が狭いと一番不利なのは、磁気の影響を受けやすいIMU方式である。あと、別の光学式とほぼ同じですという謎の記載も見受けられました。サイズも違うのなら、別物です。
基本的に、IMUユーザーに多いのが「動きの再現はそこまでできなくていいよ」という理由だが、どちらかというと絶対位置で常時取得していることによる位置補正の手間の少なさこそが最大のメリットである。完璧に云々以前に設定の手間がなかったり、余計なトラブルを毎回したくないから採用していることのほうが多い。「完璧な精度で~~」という方は、大体スペックシートしか見ないライトハウス方式フルトラの未経験者が多く、本当に使ったことがあるの?という疑問しかわかない。
IMUでトラブル抱えている方全員が、光学にすれば悩みが解決するかというとそうではなく、光学式にした際に部屋を整えたから、直ったという人も多い。個人的には、光学やIMUでも駄目の場合、PICOやアルトラにして試して、それでもだめならQRコードと変えていくのが無難である。
2. IMU方式
当サイトの調査結果だと、ハリトラX2もユニモーションも市販の有線SlimeVRよりも使い勝手はよいので、良い点を記載しないで、デメリットばかり記載している印象を受けました。メーカーのサポートもBOOTH販売店と比べると当然厚い。どうでもいいが、自製品は発熱するってさっき言ってなかったっけ? 基本的にハリトラX2もユニモーションもPICO等も発熱したから、困ったは普通にないです。
それは設計が優れているからでは? 自製品の設計が安心っていうのと根本的に矛盾を感じました。
3. Pico Motion Tracker
記載が古いし、ベースは、どう考えてもIMU方式やろとは思いました。有線買うくらいだったら、マジでPICOのほうがお勧めですよ。
4. VIVE Ultimate Tracker
言っていることが根本的に意味不明。有線買うくらいだったら、マジでアルトラのほうがお勧めですよ。
あと、事前連絡済みですが、アクセス禁止対象者がいるので、閲覧されている方がいましたら、ご注意ください。
アクセスした経緯がわかりましたら、対応します。
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