mocopiVRのフルトラは、スマホ接続とデータレシーバー接続、どちらがよいか?VRChatで試してみた【2025年4月版】

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ヒロヒロ
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mocopiはソニーが出している6軸IMU方式のモバイルキャプチャーを重視したフルトラデバイスです。 アップデートや接続方式が非常に多いので、各記事にわけて作成しています。

■初代mocopi 古いバージョンでの解説【2023.12.13作成時】

■SlimeVR mocopi

 

 今回登場したmocopiVRは、3月にアップデートし、スマホ接続するタイプと新バージョンとして、外部のデータレシーバーをつけるバージョンが登場しました。 今回は、旧バージョンと新バージョンをそれぞれ紹介しますが、当サイトとしては、mocopiセンサーデータレシーバーの【新バージョンでの運用】をおすすめします。

なお、センサーデータレシーバーとは真ん中のレシーバーで、PCと接続することができ、スマホ不要になります。

上記写真は、https://xyn.sony.net/ja/products/xyn_motion_studio/features より引用

mocopiセンサーデータレシーバーの使い勝手や操作については、mocopiProキットで紹介済みのため、下記URLをご確認ください。

mocopi Proキットでモーションキャプチャーやフルトラをすると、どうなるか?実際使ってみた【2025年4月19日版】

 

 それでは、まず旧Ver.を紹介します。個人的には、新しい外部レシーバをお勧めします。

【旧バージョン1.0】mocopiVR+スマホについて

バージョン2024年11月に登場したsonyのフルトラ用ソフトウェアです。これとスマホに入っている「mocopi link」を使うことで VRでのフルトラが可能になるとのことです。

設定方法

公式からDLして使います。詳細な設定方法は、下記に記載しています。

https://www.sony.net/Products/mocopi-dev/jp/downloads/Download_mocopiVR.html

スマホやipadにもmocopi linkをインストールしておきましょう

■感想:キャリブレがめんどくさすぎ、そもそも体にトラッカー来ない

・・・いっつも思うんですが、そもそもトラッカーが体の位置までにくる調整に、旧からのアップデート分30分覗いて、2時間かかるってこれっておかしいと思うんですよ。  

こんなデバイスの調整に二時間もかかるなんて・・・ 休日返してほしいです。

アップデートのステップ自体は非常に簡単なので、うまくいけば10分ぐらいで終わります。

ただ、度重なる接続トラブルで、なかなかうまくできず。途中でipadからmocopiが切れ、そこをメンテしていると今度はPCとの接続が切れとなかなか厄介です。 ようやくうまくつながったら、今度はこんな感じで、キャリブレーションの球の位置が全然合わなくて鬱になりそうです。 どう考えたってVIVEとか他のIMU方式の方が楽です。どうしてmocopiはこんなにも来ないのか。

とりあえず、足の速さとかも見ているんですが、結局遅いし、やっぱりハリトラワイヤレスやユニモーションの方がいいかと思います。 スマホ接続必須というデメリットもありますが、そろそろハードウェア的な更新をしないと他のフルトラデバイスとの勝負は厳しいと思います。

6軸のIMU方式でここまで動くのがカオスなんだと思いますが。
picomotionトラッカーも出ている今、わざわざVRChat専用でmocopiを使うメリットはないと思います。
やはりmocopiはVRChat用としては、利便性に優れているわけでもないので、個人的にはお勧めしづらいです。

ソニーのmocopiの最大の特徴にして、評価が簡単ではない理由に、複数のソフトでVRChatのフルトラができてしまうという点にあります。このため、VRChat用途に限定しても使い方が人それぞれになりがちです。 当サイトは様々なmocopiのデバイスを試してきました。ソフトウェアアップデートで、mocopi自体が改良されるのはいいことなのですが、他社も同様に進化しており、他社デバイスを越えるのには、ハードウェアが実力不足なのかなと考えています。  

 

【新バージョン3.0】mocopiVR+データレシーバー接続でスマホ不要に!!

 2025年3月に新バージョンとなりました。旧バージョンと変わったところは、スマホ接続でない点、データレシーバーで出来るようになった点で、これは、非常に大きい変更となっています。
 データレシーバーの登場は、実はつい最近で、12台接続ができるようになった「mocopipro」が登場した3月下旬ごろに発売、それに合わせての今回のバージョンアップになります。

設定方法

前回同様、公式からDLして使います。SteamからDLになっています。 詳細な設定方法は、下記に記載しています。 https://www.sony.net/Products/mocopi-dev/jp/downloads/Download_mocopiVR.html 前回の旧バージョンが残っている場合、ショートカットが自動で削除されないため、ショートカットは削除されることをおすすめします。

実際の動き

今まで散々だったmocopiですが、いよいよしっかりとした動きになってきました。膝下~足の動きの再現度は相変わらず低いですが、膝を上げている等の動作は、わかりやすくなっています。

リストバンドあたりは相変わらず、強く締めないと落ちてきてしまいますので、途中直しています。

過去の比較動画との比較

上記と同様の動きをしているのですが、相変わらず動きの再現性や追従しているか等は、VIVEトラッカー>>ハリトラワイヤレス、ユニモーション>>mocopiという感じです。

ただ、今までVRChat用途の普段使いでは、全くお勧めできない領域だったmocopiですが、少しずつ使えるようになってきました。 フルトラデバイスの場合、ソフトウェアアップデートで、ハードウェア本来の性能を超えることは、ほぼなく、結局、9軸方式IMUと6軸方式IMUの違いが、動きの再現性に影響している状況です。

 ハリトラワイヤレスも旧品となり、ハリトラX2になっていますが、旧デバイスよりも改善されている点もあれば、できない動きなどが新たに発生しています。新しければ全てよくなるわけでもないのですが、IMU方式のデバイスが、光学式トラッカーを超えるってことは、ソフトウェアアップデートでは見られませんでした。

相変わらず使い勝手が悪い

ドリフトの低減やソフトの使い勝手等では、ソフトのアップデートで変わっていくので、その点は注意が必要です。

しかし、デバイスの購入段階の比較において、購入の決め手になるのは、圧倒的に普段使いが楽かどうかです。なので

 ①ソフト起動時に毎回毎回ケースに全トラッカーを入れる
 ②接続確認する
 ③トラッカーベルトにセット
 ④ソフトでのキャリブレ

の4ステップが必要なmocopiは、①③がない他のIMU方式と比べ、時間のロスが激しく、普段使いには、お勧めできません。また、充電の時も①が必要なため、充電ごとに③が発生してしまうのもマイナスポイントです。

 

値段も高い

 値段も考えると、mocopiは他デバイスよりもレシーバー分より高くなっているので、それを考えると、IMU方式の場合、結局ハリトラX2とUnimotionがおすすめです。もちろん、PICOMotionTrackerに対応したHMDなら、PICOMotionTrackerをお勧めします。

使い勝手は良くなっていて、今後のハードウェアの進歩に期待

 しかし、よくぞここまでよくバージョンアップを重ねたというのが本音です。正直驚いています。そろそろソフトウェアアップデートや周辺機器の改良などでは限界なので、IMU本来のハードウェアの性能の向上で、よりVRC用途で使い勝手がよいデバイスになることを祈っています。

 個人的には、モーションキャプチャーを手軽に試したい、けれどVRChatでもたまに使いたいという人であれば、お勧めできるかなぁと思えるようになりました。

 

 

■初代mocopi 古いバージョンでの解説【2023.12.13作成時】

■SlimeVR mocopi

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