ヒロ・マーカーです。
本日、Unimotionより新型光学IMU併用方式のフルトラデバイス Opsens+がついに到着!!早速記事にしようと思いました。
・・・・が、題名の通り製品に初期不良がみつかり、動作に影響のある内容(QRコードのシールに切り込みがなく、はがせない)トラブルで、貼る位置が正確にできなくなるトラブルだったため、記事が全部かけませんでした。
今日は、導入のところだけ、簡単に紹介していきたいと思います。比較検証は本記事ではできません。
ここまで読んで、そもそもフルトラって何?どんな種類があって、どういったものがあるのって人は、下記の記事をご確認ください。
下記の記事をご確認済みという前提で記載していきます
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「Opsens(オプセンス)」と「Opsens+(オプセンスプラス)」の特徴
「Opsens(オプセンス)」と「Opsens+(オプセンスプラス)」は、一つのカメラが体に取り付けたQRコードを読み込むことで、体の各位置を検出するARマーカー(QRコード)方式と9軸IMU方式を併用したフルトラデバイスです。
価格はそれぞれ29800円と49800円で販売。Opsens+では、IMUモードのみの利用と9点までのトラッキングが可能になります。
そんな今回のデバイス Opsense+ には
・従来のようにIMU単体のみ起動する「IMUモード」
・QRコードと併用で起動する「光学+センサーモード」
があります。IMU単体のみは、Opsensでは動きません
| 項目 | Opsens | Opsens+ |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 約 32,780円 | 約 54,780円 |
| センサー数 | 3個 | 6個 |
| トラッキング可能なポイント | 腰、両足のみ | 胸、腰、両太もも、両足 |
| IMU モード単独起動の可否 | 不可 — センサー数 3 個では IMU 単独起動には不足。 | 可 — 6 個センサーにより IMU 単独での起動が可能。 |
| 主な用途・特徴 | コストを抑えて「光学 + IMU」での下半身トラッキングを実現。 | 本格的な全身トラッキング対応。IMU 単体/光学併用どちらでも使える。長時間駆動・再現性を重視する人向け。 |
があります。そんなOpsensとOpsens+の違いは一体何でしょうか?
モードの詳細を知りたい方は以下の記事で
当初発表通りのモードの説明をしていますが、動作についての詳細を知りたい方は以下の記事にまとめてあります
OpsensとOpsens+の違い
Opsensは、簡単に言ってしまえば、Opsens+の廉価版です。それぞれ以下の違いがあります。
・IMUのセンサ数ー:3個と6個
・価格:29800円と49800円
・モード対応:OpsensはIMUモードが利用不可
特に大きいのが、Opsensは、従来のUnimotionと同じことができるIMUモードが利用不可という点です。Opsensではセンサーがそもそも「3つ」しかないのが理由だと思われます。(Opsens+と同じ数のセンサーにすれば、Opsens+と実質同等になるからです)
IMUモードは、旧Unimotionと同様のIMU方式と同じ原理で、頭(HMD)→胸→腰→両膝→両足にデバイスを付け、デバイスで位置を推定し、トラッキングポイントを構築します。これは、IMU方式の基本的な原理のため、他社製品でも同じような仕組みです。つまり、IMU方式は、胸がうごくと、胸以下の動きに影響し、腰が動くと腰以外の動きが影響する弱点を持っています。では逆に共通点は何でしょうか?
OpsensとOpsens+の共通点
両者とも共通点は多く、光学式の利用に限れば、不自由な点はありません。
・QRコードを白色の新型のIMUセンサー付近や腰のベルトにつけ、利用
・新センサーのIMUにはSlimeVRで利用されている「LSM6DSV」を採用
・低電力無線モジュールと独自通信プロトコルにより単四電池一本で異次元の電池持ち200時間以上(開発時のデータ)を実現。
これらは、どちらを購入しても違いはありません。
従来品との大きな違い
では従来品のUnimotionとはどういった違いがあるのでしょうか?
実は、本製品は、Unimotionの上位互換的な製品のため、従来品よりも改善、拡張されたという認識が正しいと思います。
主な改善は以下の通りです。
・光学方式の追加
・電池の軽量化(単三電池→単四)
・デバイスの小型化
・5倍以上の長時間起動
・ベルトの改良
などです。このあたりは、以前の記事にも記載しています。
当初発表と異なっていたところ
で、今回発表会以降から、実際に商品が届くまでに、変わったところ、気づいた点を紹介していきます。
納期の遅延
まず、今回は、日本初のIMU+光学併用方式のフルトラ(Unimotionの発表による)ということもあり、予定通りいきませんでした。最も肝となる部分のソフトウェアの遅延により、発送を11月末までに延期することとなり、当初予定どおりとはいかなかったものの、次の告知通りの本日11月30日に無事した。
IMU単体モードの未実装
しかし、当初PRしていた「IMUモード」単体の実装が間に合わないという事態が発生しています。つまり、12月1日時点では、未完成状態に近いということです。→12/1中にディスコード上でUnistudioでは動くように応急実装していますので、旧ソフトでのIMU単体での利用自体は可能です。
【お知らせ】 Opsens Studioに実装予定のIMUモード(Uni-motion相当機能)について、現在鋭意実装作業を進めております。 当機能がリリースに間に合わず、心よりお詫び申し上げます。 開発チーム一同、早急に対応を進めております。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
https://x.com/uni_motion/status/1994932311549513987
当初の仕様と大幅に異なる点ではあるが、ひとまず一番の大きな山場である「IMU+光学併用方式」のデバイスが誕生したという点は評価できます。しかし、まだまだ難点が続いている状態です。
初期不良等
ここで当サイトでも発生した初期不良を簡単に紹介します。
切り込みが入っていないトラブル
検証中に「QRコードを台座に張り付けるためのシール」をはがすための切り込みが入っていないということが発覚しました。不良品を切って利用することも考えましたが、保証が受けられない可能性もあるため、不可という形となって、トライできない現状に至っています。
この貼り付けがずれると動きの再現性に影響があるトラブルのた め、メーカー対応待ちの状況となっています。

上記のように、初期不良状態だとQRコードの周りに切り込みが入っていない。通常品だと入っているとのことです。
【Opsens購入者の皆様へ大事なお知らせ】 この度はOpsensをご購入いただきまして誠にありがとうございます。 一部ユーザーより、マーカー用のシール台紙に必要な切り込みが入っておらず、シールが適切な形状で台紙より剥がせないことが報告されております。 このようなシール台紙が同封されておりましたら、新しいものを送付いたしますので、サポートよりご連絡下さい。 ご迷惑をお掛けして大変申し訳ございません。https://x.com/uni_motion/status/1995038171835633858
Opsensの紹介
そんな初期不良状態ですが、デバイスほかの紹介を簡単にしていきます。
本体が映っている動画
今回、当サイトは、Opsensの動画を作成する前に、フルトラについて簡単に説明した動画を作成しました。フルトラって何?Opsensは、ほかのフルトラデバイスと比べて大きさがどれくらい違うのか?Opsensって実際どれくらいの大きさなの?って知りたい人は以下をご覧ください。
Opsensの設定
OpsensもQRコードを張り付けるまでは設定をしたため、簡単に紹介します
1.公式利用ガイドを見て、初期不良がないか確認
下記公式利用ガイドを見ながら実施してください。特にQRマーカーに、切り込みやはがす位置がしっかり記載&入っているか確認してください。
https://help.uni-motion.com/opsens/jp/readme
2.使用カメラを準備する

公式に記載
・解像度:640×480 / 30fps 以上
・FOV:70°~90°
開発時に使用し、動作が安定したWebカメラも記載
・Logicool C920n
・Buffalo BSW305MBK
・UGREEN B0F1SJR713
自分は、Ankerの2つの製品を利用。どちらも認識したが、fpsが高いこちらを採用


3.カメラキャリブレーション
完了していないと以下のような表示が出る

カメラキャリブレーションは、センサーの位置を正確にトラッキングするために必要な工程です。
使用するカメラの解像度ごとにキャリブレーションが必要で、以下の手順に従って実施。
1.カメラとフォーマットを選択→「キャプチャを開始する」を押す。
2.キャリブレーションタブに移動し、「カメラキャリブレーションを始める」を押す。
3.案内用紙の裏側に印刷されたチェッカーボードをカメラに向け、認識された状態で「撮影」を押し、合計15枚撮影。
ここで、撮影枚数は、映像のプレビュー画面左上の緑文字部に地味に記載されているので注意。
撮影では、画角全体にチェッカーボードが写しつつ、位置や角度を変更して撮影。
https://help.uni-motion.com/opsens/jp/camera
このカメラキャリブレーションのやり方、撮影枚数を確認するところがプレビュー画面しかない等、結構特殊なため、マニュアルをしっかり見ることをお勧めします。
完了すると、こんな感じで長さが出る

以上、QRコードが到着次第、順次追記していきます。次は、旧ソフトUnistudioでの起動です。
今回、実装に時間がかかることから、旧ソフトUnistudioを利用することで、単体のIMUを使えるようにアップデートを施しています。
次に続く
最新のレビュー及びトラブルガイドはこちら
引き続きやっていきます

