Opsens/Opsens+トラブルガイド(当サイト把握分)Opsens+が動作するまでを紹介

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 本記事を作成するにあたり、未来ゆうき氏より、ディスコード(Unimotionの公式サイトに記載 https://help.uni-motion.com/opsens/jp/index )でお伺いしております。ご対応いただきありがとうございます。当サイトでまとめましたが、間違っている点もあるかと思いますので、ディスコードをご参照ください。https://help.uni-motion.com/opsens/jp/readme

公式ガイドを読んでいることを前提に記載しています

https://help.uni-motion.com/opsens/jp/readme

なお、朝8時から午前1時まで本対応しているため、疲労困憊状態で緊急で作成しています。随時修正していきますが、誤字脱字やミスはご了承ください。

目次
  1. 最新のレビュー及びトラブルガイドはこちら
  2. OpsensとOpsens+の違い
  3. OpsensとOpsens+でできること
  4. Opsens-studioとUni-studioの違い
  5. QRコードのシビアさとポイントについて
    1. 1.大きくすると、遮蔽に弱くなるので、実は有利ではない。
    2. 2.QRの一部でも遮られると、位置補足できなくなるので、小さい方がいい。
    3. 3.二次元コードが小さくて高い解像度のカメラで見る方が有利。
    4. 4.解像度上げるとマシン負荷が何倍にもなる
  6. 質問(センサーについて)
    1.  センサー番号はソフト側で変更できないのか?
  7. 質問(QRコードについて)
    1. 二次元バーコードの番号と体に取り付ける位置を教えてください
    2. 3以降は、おなかだったら、PVのように横腹のような位置にQRを置く認識で合っていますか?
  8. 質問(キャリブレーションについて)
    1. 自動キャリブレーションについて
    2. 手動キャリブレーションについて
    3. 画像のように数字を入れていいか?
    4. カメラIndexが非表示になってカメラが選べないとき、カメラが使用できませんと赤字で表示されたらどうすればいい??
  9. カメラのプレビュー画面が表示されない場合どうすればいいか?
    1. 今回の検証環境について教えてください
  10. VirtualDesktopの設定はどうすればいい?
  11. 上記の設定が完了するとどうなるのか?
    1. シェア&RTお願いします!
    2. 関連

最新のレビュー及びトラブルガイドはこちら

これらの記事の続きです。不明点はこちらに記載しています

OpsensとOpsens+の違い

 どちらも「光学(QRコードマーカー)×9軸IMUセンサー方式」のハイブリッド型フルトラデバイス。
センサー数の差により、Opsens+ は、単独でのIMU動作が可能。旧Unimotionのような、単独起動を求めるなら、Opsens は選択肢にならず、Opsens+ が選択肢となる。

項目OpsensOpsens+
価格(税込)32,780円 54,780円
センサー数3個 6個
トラッキング可能なポイント腰、両足胸、腰、両太もも、両足(上半身含む全身に近い)
IMU モード単独起動の可否不可 — センサー数 3 個では IMU 単独起動には不足。 — 6 個センサーにより IMU 単独での起動が可能。
主な用途・特徴コストを抑えて「光学 + IMU」での下半身トラッキングを実現。入門用や腰〜足中心のトラッキングに向く。 本格的な全身トラッキング対応。IMU 単体/光学併用どちらでも使える。再現性・トラッキング精度を重視する人向け。

OpsensとOpsens+でできること

国内では、既に3社以上の会社が、光学×IMUをうたっているため、非常にわかりづらい状況だ。
今回のOpsensシリーズもその一つである。未来ゆうき氏のディスコードによると、下表にある
 ①②に記載のIMU(による慣性航法)
 ②③に記載の光学(QRコード)
 ②③④に記載のIMUによるFK(フォワードキネマティクスによる推定 旧Unimotion)

は全部意味が違っているとのこと。

 そして、いまのところ②にあるFKと光学が併用される機能はないが、今後搭載されるIMUモード実装時に、③のFKと光学のカバーはする予定とのことだ。つまり、Opsensシリーズでは、現状、②が実現できていない。

トラッキング手法方法特徴メリットデメリット
① 光学 + 慣性航法
(OpsensStudio)
カメラ等の光学でマーカーやマーカー代替マーカーを撮影 + IMU (加速度/角速度/地磁気など) センサーで補助。絶対位置 (光学) + 慣性データによる姿勢/動き・光学による位置の正確さ + IMUによる自由さ・可動性
・光学単体の死角やマーカーの見えづらさを補える
・光学が見えないときに精度低下の可能性
・光学の環境に依存 (スペース確保、障害物、照明など)
② 光学 + 慣性航法 + フォワードキネマティクス (FK/関節モデルによる推定)上記の光学+IMUに加え、体 (骨格) モデルと FK を使って関節角度や関節位置を推定。光学による位置 + IMUによる姿勢 + FKで関節レベルの再構成・光学と IMU だけでは難しい “関節の自然な動き” の再現性の向上
・複雑な動きでも比較的安定したトラッキングが可能
・FK による推定はモデル依存 (体格やセンサー位置によって誤差が出やすい)
・計算負荷や補正処理が必要になる
③ フォワードキネマティクス (FK) + 光学による向き補正主に FK(関節モデル)で動きを再構成し、必要に応じて光学データで向き (回転/姿勢) を補正。FK による骨格推定 + 光学による姿勢補正・関節モデルで滑らかな動きが可能
・軽量なシステム構成が可能
・位置の絶対値はあまり正確ではない可能性
・光学の補正がないと drift/誤差が蓄積しやすい
④ フォワードキネマティクスのみ (例: Uni-motion 相当)IMU などの慣性センサーだけで「関節モデル (FK)」を使って体の動きを推定 — 外部カメラやマーカーなどを使わない。センサー (加速度・角速度・磁気など) → FK による骨格姿勢再構成・ベースステーションやカメラ不要、セットアップが簡単
・自由な環境で使える (狭い部屋、移動時など)
・コストや装置数を抑えやすい
・絶対位置 (床上での移動距離など) の追跡は苦手
・慣性センサーの誤差 (ドリフト) の影響を受けやすい
・継続使用でズレが蓄積する可能性あり

Opsensができるのが、①と③、Opsens+ができるのは①と③と④である。これをOpsens、Opsens+で分けると以下のようになる。

方法内容OpsensOpsens+
① 光学 + 慣性航法(OpsensStudio)カメラ(QRコード等マーカー)による光学トラッキング + IMU (加速度/角速度など慣性センサー) による補正/姿勢・動き取得〇:対応〇:対応
③ フォワードキネマティクス (FK) + 光学による向き補正FK による骨格(関節)モデルでの動き推定 + 必要に応じて光学で向き等を補正?:IMUモードが実装されていないため、現状よくわからない。〇:対応予定というより、すでに動いている模様(Opsens+ のトラッキングはより多点・自由なので、FK+光学補正も可能)
④ フォワードキネマティクスのみ (IMU 単独 & FK 再構成/外部光学なし)外部カメラやマーカーに依存せず、IMU センサー+ FK によって全身の動きを推定/再構成× 基本的に対応していない — Opsens はセンサー3個構成のため、IMU 単体(FKのみ)での安定起動が不可とされる。〇:Unistudioで現状は対応— Opsens+ はセンサー数 6 個で、IMU 単体 (外部光学なし) で起動できるとの説明あり。今後は、Opsensstudioで対応

 つまり、一般的な人が想定する「光学とUnimotionが同時に動いて」という②のような「僕が考えた最強の万能フルトラ」のようなデバイスではない点に注意だ。どっちかが動作し、Unimotion相当のIMUの時に向きの補正する程度と考えたほうがいい。ただし、開発陣は、今後のアップデートで、②にも対応できるように①~④のシームレスな動作に前向きな発言を繰り返している。

ライトハウス方式等にある吹っ飛び時は、①のVRCの設定で止まる等のカバーできるが、ViveTracker同様に吹っ飛びに気を付けないといけないし、④の時は、ドリフトに気を付けなければいけない。さらに言うと、①③はQRコードが認識している場合のみだ。QRコードのシビアさについては後程記載する

Opsens-studioとUni-studioの違い

現状、Opsens+での単独IMU起動は、旧ソフトを利用しないと不可

項目/観点Opsens + Opsens-StudioUni-motion + Uni-studio
製品世代最新世代、後継機旧世代(過去の製品)
トラッキング方式光学(QR) とIMU(9軸)のハイブリッド方式。IMUは最新型。IMU(9軸)方式(外部カメラやマーカーなし)
センサー数/トラッキング可能点数現状6~9点:装着構成に応じたセンサー数で、複数トラッキング点に対応(例えば「胸/腰/脚など」)通常は 6 個センサー構成で、胸・腰・両太もも・両すねあたりをトラッキング。8個まで拡張可能
絶対位置/空間位置の取得光学マーカーによる「絶対位置」の取得が可能慣性センサーのみなので、原則「相対的な関節角度・姿勢」の追跡が中心。絶対的な空間上の“正確な位置”の取得は苦手。
トラッキング安定性・精度光学 + IMU の併用で、従来のIMU単体よりもズレやドリフトが抑えられ、より安定。環境に依存せず使いやすく、セットアップも手軽。ただし、ドリフトや姿勢の不安定さ、空間のズレに注意。
ソフトウェアOpsens 専用ソフト: Opsens-Studio 現在 IMU モード(光学なし・IMU単独モード)の実装予定。当初は、実装予定だったが、開発が間に合わず、暫定対応でUnistudio搭載で応急処置Unistudio/旧 Uni-motion 用の公式ソフト。今回、OpsensのIMUモード実装前に、Opsensでも使えるように機能追加した
主な用途/メリット・ドリフトしない。
・400時間駆動
・カメラ必要
– コストを抑えて気軽にモーションキャプチャを始めたい場合に向く
– 外部カメラ不要で取り回しが楽/簡易的なセットアップ
– 持ち運びや環境を選ばない手軽さ
現状/販売状況現行販売中。終売扱い。後継機である Opsens に移行済み。

QRコードのシビアさとポイントについて

今回QRコードのシビアさについて書いていきます。まず、QRコードは現状各IMUに4個ついていますが、1個でも認識すればいいとのことです。また、各IMUにつけ間違えさえなければ、複数認識しても問題ないとのことです。以下、未来ゆうき氏のコメントをベースにまとめると4つになります。

1.大きくすると、遮蔽に弱くなるので、実は有利ではない。

当サイトでも検証しましたが、ゴムひもがQRコードの中に入っただけでも、NGでした。


2.QRの一部でも遮られると、位置補足できなくなるので、小さい方がいい。

上記同様、できませんでした。

3.二次元コードが小さくて高い解像度のカメラで見る方が有利。

実際、有利でした。詳細は以下に書きます

4.解像度上げるとマシン負荷が何倍にもなる

負荷は上がります。当サイトでは、今回RadeonRTX7900XTXのRadeon機で実施しています。
このため、解像度が激しく高くても対応可能でした。解像度の調整は各自のPCに最適なものでお願いします

当サイトでも検証しました。以下は、古いverで申し訳ないのですが
当サイトで用意したカメラ、Ankerの2種類では以下の解像度設定があります。

当サイトは結局、最終的には、C20を選びました。理由は、解像度が最も高かったからです。

QRコードの認識率はかなり高くなりました。
フォーカスをしっかり調整した前提ですが、640の時が3つとすると、13個ほど認識しました。(Opsens+検証時)なお、この各設定項目の数値は、調整した数値ではないため、参考にしないでください。

質問(センサーについて)

https://help.uni-motion.com/opsens/jp/setup

 センサー番号はソフト側で変更できないのか?

 一度OpsensCheckerで入れ替えたいのを消して再度ペアリングすればいけます

 

質問(QRコードについて)

二次元バーコードの番号と体に取り付ける位置を教えてください

現バージョンでは3以降はどこにつけても同じです。(コメントより)

3以降は、おなかだったら、PVのように横腹のような位置にQRを置く認識で合っていますか?

まず、今回のOpsens、Opsens+は、各部位に3種類のQRコードマーカーが構成されている。

決まった位置はないのですが、なるべくカメラから見える位置が良いです。(コメントより)
→3以降のベルトに固定されている状況ならば、見えれば、どの位置に設置してもよいとのこと

質問(キャリブレーションについて)

下記をまずご覧ください。

https://help.uni-motion.com/opsens/jp/camera

自動キャリブレーションについて

 当サイトでは、自動キャリブレーションではなく、最終的に手動キャリブレーションを選択した。
理由として、手動キャリブレーションのほうが、カメラの画角を使わずにキャリブレーションできたからだ。また、自動キャリブレーションの際、QRコードを装着しながら、カメラに近づくのがかなり大変だったからだ。

手動キャリブレーションについて

 キャリブレーション開始時点から、カメラに対して、後退していく形をとることで、距離を確保した.。他の方法だと、大きなプレイスペースが必要と推察される

画像のように数字を入れていいか?

NGです。手動キャリブレーションでもNGです

カメラIndexが非表示になってカメラが選べないとき、カメラが使用できませんと赤字で表示されたらどうすればいい??

再起動もしくは、カメラを抜き差しする。ただ、OpsensStudio消してもタスクマネージャーにOpsensStudioDetector.exeが残っていたら終了して起動しなおす必要あり

カメラのプレビュー画面が表示されない場合どうすればいいか?

再起動や抜き差しでも駄目なら、何らかの原因で設定ファイルが破損してる可能性があります。アンインストール→再インストール対応してください。

今回の検証環境について教えてください

開発ではPico + VD, PICO Connect、Quest3, 初代Quest +Meta QuestLink
あたりは少なくとも問題なく動くことを確認済み。(コメントより)

→当サイトではPICO4Ultra+VDで検証したが、Opsensのプレビュー画面がうまく動作せず挫折。
理由は上記だが、解決を優先するため、Quest3+VDでトライ。下記の実施で成功

VirtualDesktopの設定はどうすればいい?

Foward tracking data to PC
Emulate SteamVR Vive trackers
Emulate Index controllers

の3つは必ずOFFにして、再起動をすること。そうしないと、絶対に合わないことを確認済み。

→公式アナウンスあり

【OpsensとVirtualDesktopをご利用の皆様に大事なお知らせ】 VirtualDesktopで「Foward tracking data to PC」のチェックが入っていると、OpsensStduioで取得できる軸の情報が反転し、すべてのトラッカーがあべこべな位置に来る問題がありますので、OFFにしてご利用下さい。
https://x.com/uni_motion/status/1997241270658580890

こんな感じの変な構成になる

上記の設定が完了するとどうなるのか?

こんな感じで、腰だけ変な位置にあるトラッキングになります。なお、後ろ側にQRコードを付けていないため、回ったときにトラッキングが飛んでいます