下記リンクの前回の記事や一覧をベースに新たに作成しています。前回との比較がメインになります。
前回とベータ版実施時の関連記事
ベータ版のときの設定記事
https://vrchat-fbt.com/vive-ultimate-tracker-fi/
VIVE Ultimate Trackerの初期設定、ペアリング、ファームウェアのアップデート、およびトラッキングの状態に関する一連の操作を紹介しつつ、動きを再度紹介したいと思います。
今回、作ろうとしたのは、Opsens+の登場がきっかけというのもあるのですが、何より設定記事が、ベータ版時代の記事だったため、「全くない状態から」インストールでどれくらい時間がかかるか、体感したかったのが主な理由です。結果として、ベータ版よりもつまづきポイントは大幅にへり、楽になりました。
設定編
公式の設定ガイド
以下の公式ガイドを見ながら実施すれば、問題ありません
https://www.vive.com/jp/support/ultimate-tracker/category_howto/turning-on-and-off-tracker.html
用意するもの【変わらない】
ハードは、ベータ版の時と変わりません。VIVE Ultimate TrackerをPCで使用するためには、
・SteamVRできるVRゴーグル(今回はQuest3)
・Vive Ultimate tracker 3個以上5個まで (VIVEの一部製品だと10個まで)
・ドングル
が必要です。一番ガラッと変わったのはソフトです。この辺りの説明でわからない点は、前回の記事を参考にしてください。
VIVE Hubのインストール【インストール先がわかりやすく】
さっそくインストールしていきましょう。変更点のみざっくりと説明します。今回、1.5Hほどかかりましたが、そのうち1時間が充電関連なので、実質30分ぐらいで完了しました。もっと慣れている人なら早くなる可能性があります。
前回は、ここで詰まって無線LAN環境の整備等の改善をしたりしていたので、大幅短縮といえば大幅短縮です。なお、それが何が真因でできなかったのかは不明ですが、自分は環境整備で前回はできるようになりました。今回、そういったトラブルは発生しませんでした。
https://www.vive.com/jp/vive-hub/download
ソフト自体のインストール方法はずいぶんと簡単になりました。というか、雲泥の差です。

Macもできるみたいです。Windowsで実施します。
VIVEトラッカー (Ultimate) の設定

設定画面もデザイン以外、大きく変わったところはありません。ペアリング方法、セットアップも特に変わっていません。トラッカー本体もアップデートできるものはアップデートしましょう。途中で、できませんでしたとでるので、なかなか面倒です。

基本ベータ版の時ができていればできます
トラッカーのペアリングとセットアップ【あんまり変わっていない】
トラッカーのペアリングは以下に記載の手順で実施すればできます。1個ずつやりましょう。

お勧めの方法は、腰もしくは胸につけるトラッカー(図のように★がついているもの)

を1番最初にペアリングして、他はペアリングせずに、そのまま環境設定してしまうことです。
次にトラッカーの接続を求められます。

つけると、チェックがでるので、マップ作成にうつります

ここからが鬼門のマップ作成です
マップ作成
マップを作成するためにアルトラを一個、電源を押します。

マップは、部屋の中央から上下の2つの位置から四面をスキャンして作ります。合わせると8回、壁を音声ガイドに従って動かします。音声ガイドや指示のUIが前回と大幅に変わっています。とはいっても、やり方自体は変わっていません。ベータ版をやった人間からすると、やり方自体もめんどくささも特に変わってないです。

個人的には、前よりめんどくさくなったなぁという印象です。どこが足りないのかがわかる用にはなりましたが、結局、どうやればよくなるの?って感じるところは多いです。
前回と同様、上下左右でやっていました(前回記事で記載あり)が、反応が微妙だったため、8の字キャリブレーションのような動きだと今回は認識しやすいようです。いずれにせよ、Vivetrackerなどではないし、他HMDではこんな時間かかったりしないので、面倒ではあります。ただ、人によって環境差が出るところなので、簡単に終わる人はすぐ終わると思います。
何度も失敗しながら、何とか成功しました。成功すると、保存を始めます。失敗すると、壁の一部が赤くなっって、もう一度やり直しを促します。逆を言うと、以前より他が楽になっているので、そこまで苦労しません

以上で、マップは終わりです。他デバイスではないので、一番面倒な点ではあります。あとは2~4個の範囲で同様にペアリングして、最初の1個のみ8の字キャリブレーションしてください。(前回記事で記載あり)このあたりも全然変わりません。
うまくいけば、こんな感じになります

結局前回とどういったところが変わったか?
設定に関しては、表示のデザインが変わったとか、音声ガイドがつくようになったとかはありますが、基本大きく変わっていません。ただ、大きく変わったなと思うのは、デバイスのアップデートがうまくいかないとか、ペアリングの接続が途中で切れるとかのトラブルは大幅に減りました。減っただけで、ゼロになったとは言っていないのもポイントです。一回の設置で以後ほぼトラブルレス&デバイス自体のアップデートがほぼないVivetrackerとは、ここが違います。
公式動画チュートリアル
英語ですが、見ればわかるようになっています。
といった感じで、実際ベータ版をトライした人にとっては、大きな障壁もなく、実施できました。とはいっても、相変わらず、マップ作成のOK/NG基準が、不明確だなぁってところはあります。全く初めての人がやっても、全く分からないってことはむしろなく、Quest3やPICO4Ultra等ライトハウス方式でない方式になれている最近のユーザーなら、問題なくいけるかと思います。
お勧めの設定や使い方
個人的なお勧めの運用方法を紹介します。
マスタートラッカーの位置
①3つ装着する場合、簡単に動く場合は、お勧めは胸ですが、激しく動く場合は、腰を動かす人が多いので、腰がいいです。
②アルトラは、マスターのトラッカーがあって、それに対して他が動く仕組みなので、マスターは腰か胸がいいです。
腰トラの位置
③立って使う場合は、腰トラは背中側につけると隠れにくくなります。
④また、モノクロカメラで位置を検出するため、部屋が暗いことを避けましょう。
⑤いざとなったら、vivehubをbetaにするなどして回避することがいいでしょう。
⑥Apriltag(自分はOpsensのものを流用)などを置いて、キャリブレーションすると、トラブルが減ります。
⑥はSLAM専用のキャリブレーション用紙が理想ですが、ない場合が多いと思うので、お任せします
動作比較
それでは動きを簡単に見ていきましょう、結論からいうと、前回とあんまり動きの再現性は変わっていません。
腰(後ろ)+両足で付けた場合の動き
前回の動きと大きく動きの再現性は。変わりません。普通の人だったら問題なく満足するレベルが多いです。
前回のベータ版の時の動きの動画と比べても、どちらかというと、立っているときのトラブルは、若干減っているなぁという印象です。
他方式との比較
他方式と比べて、以前のトライから、改善されたことで動きが良くなったのでお勧め度が上がったとかそういうのは特にないです。Opsens+のUnistudio版やHaritoraX2Proの足センサーなし版のIMU方式は、ドリフトやブレが発生していますが、アルトラは全くなく、雲泥の差です。
他デバイスの光学式や光学併用モードとの比較
機能としてはOpsensの光学モードのように見えるが・・
では、光学式の、OpsensのOpsensstudio版の両足だけ光学モードの場合ではどうでしょう。
見た目上、ドリフト等なく、その点のみきれいにうごいていますが。ARマーカー式は、カメラからマーカーを認識しなくなると飛ぶので、結果、トラブル多発で動いているように見えます。その点トビがないことを考えると圧倒的にアルトラです。
では、暗闇などはどうでしょうか? 機能としてですが、アルトラよりもOpsens(光学モード)のほうが暗闇に強いです。こちらは、部屋の明かりが遠くにあるデスクライトの身の時の状態でのOpsensです。
あと、動きとしては、カメラがARマーカを認識する範囲ですが、アルトラよりもOpsensのほうが早い動きに追従します。バッテリーの持ちも当然Opsensの光学モードのほうが持ちます。実際どれくらい持つのかは、Opsensは、定かではないですが、1日持つので、バッテリー持ちは強いです。
実用性は圧倒的にアルトラ
ただ、装着感は、ARマーカーを付けている限り、不利です。ソフトの手間もOpsensのほうが多いです。個人的には、アルトラは、ソフト面の導入がめちゃめちゃ楽になったことで、普通にセッティングしやすいつまづきが減ったデバイスになったとは思います。また、カメラの向きなど動く方向等が縛られるので、購入できるのだったら、断然アルトラをおすすめします。
トラブル事例 トラッカーが戻ってこない
一回、トラッカーがどっかいってしまうと、再起動等の対応が必要です。しかし、再起動しない場合は、トラッカーが戻ってくるまでずっと耐え忍ぶなんてことも発生します。以下実際発生している事例です。まともになって体に戻ってきたのは、4時間4分ぐらいのときです。
腰(後ろ)+両足で付けた場合の動き その2
自分としては、やっぱりOpsens+の光学モードよりもアルトラのほうがいいなぁと思いながらも、いろいろ動いてみました。
まぁ、立ち位置の場合は、基本的な動きはカバーしています。今回は腰でやりましたが、普段使いだと、胸+両足のほうが、トラッキング隠れやトラブルは隠せる傾向にあります。バッテリーの持ちは、前回と変わらずといったところです。
ただ、上記動画のように途中でトラッキングロストが起こっていることがあります。この点は面倒です。
詳細は、下記リンク先まで
https://vrchat-fbt.com/vive-ultimate-tracker-fi/
【上級者向け&非公式】IMU方式と混合だとどういう動きになるか?
Quest3の場合だと、つけれるトラッカーは、5個までなので、両膝、両肘が物足りない時に対応が難しいです。この際は、メーカー保証なしですが、IMUのトラッカーと併用する方式を使ってみましょう。メーカーは他デバイスとの組み合わせは保証していない&問い合わせても非推奨としか言えないと思いますので、ご注意ください。
両膝のみ有効にした場合
動きをみると
本来トラッカーがないとつかないところ、両膝がしっかりとついています。

設定方法【非推奨】
この場合、Unistudio側は、付け加えたい箇所(今回の場合は、膝)にのみトラッカー情報を送信します。

アルトラもUnimotionやOpsens+(Unistudio)もどちらも、背中への取付が可能なので、金属が使われていると思われるアルトラとOpsensのセンサーを極力離します。

また、IMU方式は、頭→胸→腰→両膝と認識するため、胸、腰を取り付けます。
・胸(前側:Opsens+ 後ろ:アルトラ)
・腰(前側:Opsens+ 後ろ:アルトラ)
・両膝:Opsens+センサー
・両足:アルトラ
という感じで付けます。通常はつけるすね部分にOpsens+のセンサーをつけないことで、アルトラとIMUセンサーの位置を離しているのがポイントです。これ自体は他社IMUなどでも可能な設定方法ですが、Opsens+を選んでいるのは別の理由があります。
上腕と前腕にもOpsens+のトラッカーを取り付けた場合
・胸(前側:Opsens+ 後ろ:アルトラ)
・腰(前側:Opsens+ 後ろ:アルトラ)
・両膝:Opsens+センサー
・両足:アルトラ
に加え、両前腕、上腕にもOpsens+のセンサーを取り付けます。そうした場合の動きがこれです
Quest3で起きがちなコントローラのトビも抑え、上半身もうまく再現できています。ただ、IMU方式のため、IMU方式の部分は定期的なキャリブレーションは必要です。
こうすることで、一応トラッカーを補完する方法は可能です。また、VR睡眠用途で使おうとする人が結構多いのですが、アルトラは熱を持つので、VR睡眠をついしてしまったときに、周辺があったかくなってしまう恐れが他のデバイスと比べ、あります。
Opsens+のようにラフに使うと結構痛い目を見ますので、その点ご注意ください。
トラッカーベルトについて
トラッカーベルトは基本的に、専用品がいいです。理由は単純で、専用品のほうが高さを1センチほど抑えられるからです。ViveTrackerの流用品でも問題なく取り付けられますが、高さが出てしまうと、動いたときにずれたりするので、要注意です。こちらも詳細は前記事と変わりません。
https://vrchat-fbt.com/vive-ultimate-tracker-fi/
結論
ベータ版の時にあれだけ苦労して導入したソフトは、既に簡単なものになっていました。デバイスの動きの再現性、性能等は特に大幅に変わったというわけではないです。Opsensの光学モード回りとも比較しましたが、実用性は圧倒的にアルトラです。個人的には、アルトラは過大評価されすぎかなと思っていて、ViveTracker3.0とほぼ同じとか、設定が楽っていう人もいますが、没入感は圧倒的にViveTrackerかなと思っています。どちらかというと、センサーに隠れてしまうような動きを多用する人が陥りがちなのかなぁと思います。アルトラはその点のカバーは強いので、早く動かない人には十分だと思います。
自分は早く動くし、重さも感じるし、暗闇にもなりたいので断然ライトハウスのほうがいいです。アルトラはその点のカバーは強いので、早く動かない人には十分だと思います。自分は早く動くし、重さも感じるし、トラブルは少ないほうがいいし、原因がわかりやすいもので対処したいし、暗闇にもなりたいので、断然ライトハウスのほうがいいです。
なので、キレのある動きやトラブルなしの没入感を得たい場合にライトハウスのVivetrackerは必須かなぁと思っています。こういった経緯から、自分はライトハウス方式は今後も求められると普通に思っています。アルトラについては、引き続き問題が発生しないか確認してみます。
