Virtual Desktopの仮想トラッカー機能で、フルトラはできるのか?Viveトラッカーや他のフルトラデバイスと組み合わせると最強!腰以外の上半身をトラッカー代わりにする方法と動きの比較動画を紹介!!QuestProでやってみた!【2024年9月19日版】

「Virtual Desktopの仮想トラッカー機能で、フルトラはできるのか?Viveトラッカーや他のフルトラデバイスと組み合わせると最強!腰以外の上半身をトラッカー代わりにする方法と動きの比較動画を紹介!!QuestProでやってみた!【2024年9月19日版】」のアイキャッチ画像

検索

ヒロヒロ
こんにちは!フルトラ研究所所長のヒロです。当記事はスクショ転載NGです。悪質なケースも多いため、サイト内の利用規約をご確認ください。原則、記事は、長文のため、PCで見ることをお勧めします。

体全身の動きを再現できることをフルボディトラッキング(通称フルトラ)と言いますが、QuestのVirtual Desktop(バーチャルデスクトップ)の仮想トラッカー機能を使うと、トラッカーをつけずに、QuestシリーズのHMDとコントローラーだけで、フルトラまではいかないですが、上半身の動きの再現性が高くなりました。(疑似フルトラと世間では言われているみたいです)今回、HMDだけでどれ位トラッキング精度があがるのか?フルトラまでできるのか、トライしてみました。

初心者さん初心者さん
Virtual Desktop(バーチャルデスクトップ)を使うと、HMDとコントローラーだけでフルトラできるって本当?

うーん、結論から言うと、フルトラまではできないですね。Questproだと上半身だけです。ただ、多くの人が既に持っているツールなので、無料でトラッキング点数を増やすお勧めの方法がたくさんあるので、動画で紹介します。
ミントミント
目次
  1. 設定は簡単!Quest版のVirtual Desktop利用者なら無料!!
    1. 【Virtual Desktopの設定方法】
    2. 実際使ってみた動画【VRChat】
    3. 結論:これはフルトラではない。どちらかというと上半身トラッキング。VR睡眠等ではどうなの?
    4. 使い方を限定して、トラッカーつけずに布団をかけて寝たいときやVR睡眠には最適!
  2. 仮想トラッカーを無効化にして、上半身分のトラッカー代を節約することで安く手間も少なくトラッキング点数を増やせます。
    1. 無効化せずに、そのまま腰と足にトラッカーを付けても、両足+腰のフルトラはできずに競合するので意味がありません
  3. 【動画】仮想トラッカーの下半身を無効化する
  4. 【動画】トイレなどで離籍したときの対応策
  5. ViveTracker3.0の場合
    1. 【動画】Virtualdesktop(上半身腰なし)+viveTracker3.0両足で利用の場合
    2. 【動画】Virtualdesktop(上半身腰なし)+viveTracker3.0(両足+腰)で利用の場合
    3. 【動画】ViveUltimateTracker(アルトラ)と組み合わせた場合
    4. 【動画】Virtual desktop(上半身腰なし)+viveTracker3.0(両足+腰+両膝)で利用の場合
    5. 【比較動画】Virtualdesktop(上半身腰なし)+viveTracker3.0(両足のみ、+腰、+両膝の3つの比較)
    6. 胸トラッカーによる苦しさが減る、装着時間が減少
    7. メリット1:腰をつける手間が減る・VivetrackerでもVR睡眠が手軽に
    8. メリット2:トラッカー3個分の手間が減る、ベースステーションが増やせる
    9. メリット3:永久フルトラへの道が開けた
  6. フルトラデバイスの詳細について
    1. 他フルトラデバイスの記事、mocopi、ハリトラワイヤレス、ユニモーション及びSlimeVRの詳細について
    2. pico-motion-trackerは、現在VD非対応です
    3. シェア&RTお願いします!

設定は簡単!Quest版のVirtual Desktop利用者なら無料!!

主にQuestユーザーでQuestストアで購入されたVirtual Desktopを使います。
QuestのVirtual Desktopは、PCとQuestシリーズを無線でつなげるときに非常によく使うので、Questユーザーは結構所有しています。その人は0円で試すことができます。
ミントミント

Virtual Desktop公式(購入する際は、MetaQuest版を購入してください)

https://www.vrdesktop.net/

MetaQuest版 価格 24.99ドル
https://www.meta.com/experiences/2017050365004772/

【Virtual Desktopの設定方法】

STREAMING>Advanced Optionsを見て
①Forward tracking data to PCにチェック
②VIVEトラッカーのエミュレート:『Emulate SteamVR Vive trackers』にチェック。
③ハンドトラッキングも使いたい場合は、『Emulate Index controllers』にチェック

でトラッカーが表示されます。

*SteamVRの設定のアドオンの管理>スタートアップで Virtual Desktop streamer(Quest)がONになっているとトラッカーの表示がされます。

実際使ってみた動画【VRChat】

で実際使ってみたときの動画がこちらです。vrchat Virtual desktopの仮想トラッカーでのトライ映像です。下半身にもトラッキングポイントありますが、基本的に上半身トラッキングしかできないですね。HMDとコントローラーは、QuestPro + Proコントローラ。今回、フェイシャルトラッキングONにしていますので、表情変化はフェイシャルトラッキングの影響です。
ミントミント

初心者さん初心者さん
上半身しかついてきてない・・・足が全然動いていない・・・

Tポーズするときに、トラッキングのポイントを白い球で見せているんだけど、足にもトラッカーはあります。ただ、全然動きませんでした。ただ、 両肘に手を載せたりすると肘を結構認識していることがわかるね。動きとしては、カメラのフルトラなので、肘があり得ない方向に曲がったりすることはあるね。ViveトラッカーやIMU方式のように取り付けるタイプと比べるとどうしても細かい点で動きの再現性は劣っています。
ミントミント

初心者さん初心者さん
途中手を後ろにしているのは何?

Proコントローラでトラッキングが飛びやすい後ろのトラッキングを確認しています。Indexコントローラと比べて元々飛びやすいんだけど、このトラッキング機能でトラッキングポイントを追加しても、結局飛ぶときは飛ぶね。抑えとしてもあんまり使えないかなぁ
ミントミント

結論:これはフルトラではない。どちらかというと上半身トラッキング。VR睡眠等ではどうなの?

初心者さん初心者さん
寝ているときはどうなの?HMDから足見えてるでしょ?

実際寝ていて、足を上げたりしています。が足まではやっぱり認識しません。上半身をひねったり、毛布をかぶったりしていますが、それでも足は認識しません。毛布被ってもおおよそ認識するのは便利ですね。
ミントミント

初心者さん初心者さん
結局どう?

まず、フルトラはできないです。これ。あとトラッキング精度向上のためにQuestProからQuest3等に変更するのは、お勧めしません。フルトラとしても、カメラ方式のフルトラよりも再現性や追従性は悪いし、手軽とはいえ、お金かかって見合う効果が低すぎるかな。
ミントミント

使い方を限定して、トラッカーつけずに布団をかけて寝たいときやVR睡眠には最適!

初心者さん初心者さん
フルトラとしては使えないことが分かったけど、実際どういった用途に使えるの?

トラッカーつけずに上半身を毛布とかで隠したりした状態で、後は寝るだけ!VR睡眠したいとか、椅子に座って常にログインしている人にはおすすめだよ!。上半身で激しく動かなければ、何もつけずにトラッキングしたいときとかには本当にすごく便利!!
ミントミント
トラッカーをすぐに外す予定がある人とかにおすすめ!!注意点としては、Viveトラッカーに切り替えるときなどはいちいちVirtualDesktopとVRchat再起動必要だから、かなりめんどくさいかも。最初からフルトラつけないで寝るだけの時はつけるとか、VIVEトラッカーの精密な動きをしたいっておきは切って運用するなど分けて使うことがおすすめです。
ミントミント

初心者さん初心者さん
あとフルトラとしては使えると言っている人には要注意だね

動画等でフルトラできると言っている人もいますので注意ください。フルトラ身に着けるのめんどくさいから、HMD変えてできるならいいじゃんって思いがちですが、これのためだけにHMDを買い替えるのは、銭失いになる可能性も高いです。身に着けるタイプのフルトラと比べて圧倒的に追従性やできる表現力は劣りますので、まだまだ発展途上の技術かなぁと思います。
ミントミント
これ寝る前にトラッカー外さなくていいし、座っている位はわかるので超便利じゃん!!トラッカーはずそ!!って日が非常に多くなりました。革新的な技術です。フルトラまではいかないですが、上半身トラッキングでも他の3点トラッキングとは明らかに違う動きですので、写真撮影、おはつい、時間のない時などに利用ください。超便利です
ミントミント

 

仮想トラッカーを無効化にして、上半身分のトラッカー代を節約することで安く手間も少なくトラッキング点数を増やせます。

https://mlkt.sakura.ne.jp/blog/2024/03/post-18164.html

こちらの方の記事を参考にやってみました。仮想と物理のトラッカーを併用したいと思うようになるので、別のツール「Virtual_Desktop_Body_Tracking_Configurator」を使います。腰をのぞいた上半身は仮想トラッカー、腰を含めた下半身はviveトラッカーの運用なら、装着時間やずれを気にせず、使えます。今回はviveトラッカーで試しましたが、Ultimateトラッカーでも問題なく動きますし、他のIMU方式のデバイスでもトラッキング点数を増やす手法として使えるはずです。
ミントミント

https://github.com/DenTechs/Virtual_Desktop_Body_Tracking_Configurator

glthubからexeファイルをインストールして

デフォルトで仮想トラッキングしているものが出てきます。そこで

下半身と腰を取り除きます.

✅をつけているところがトラッキングするところのため、肘だけ、膝だけ等ももちろんできます。

無効化せずに、そのまま腰と足にトラッカーを付けても、両足+腰のフルトラはできずに競合するので意味がありません

初心者さん初心者さん
そのまま両足にviveトラッカー等をつけて、膝や肘用途に使うのはどうなの?

仮想トラッカー機能をOFFにせずに、両足にVIVEトラッカー3.0つけてやってみた様子。仮想トラッカーOFF機能をつかわないと、トラッカーを付けていない肘があらぬ方向に曲がっていて、うまく追従できていないよ。膝には使えないねぇ。両足にトラッカーを付ける場合は、競合しないように、仮想トラッカーOFF機能は必須でしょう。
ミントミント

両足にVIVEトラッカー3.0つけて、腰トラッキングを仮想で入れている状態なんだけど、実際は平らなところで寝ているので、うまく追従できていないね。半分起きた状態とかは認識しずらいんだと思う。なので、腰トラッカーの代わりに使うのも微妙な感じだね・・
ミントミント

初心者さん初心者さん
ほとんど下半身はつかえないってこと?

うん。 だけど、上半身の状態はほどほどトラッキングしているので、素早い動きをしないのであれば、肘や胸は使い道があるよ!腰より下はトラッカー等で対応したほうが確実にいいね!ただ、上半身も素早い動きをするとどうしても推定なところとか、実際トラッカーあるところと遅延が発生するのは注意ね
ミントミント

肘トラをつけたくないけど、肘を交差させたいといった人かな。だけどたまに変な風に曲がるから、注意ね。
ミントミント

あくまで仮想トラッカーなため、カメラ系の上半身トラッキングよりも劣る点も多いのですが、カメラフルトラと比べて、HMD単体でできる等のメリットがあり、フルトラとまではいかないけど、上半身トラッキングを0円で気軽に始めたい、上半身のトラッキング精度を無料で上げたいという方にはおすすめです。

【動画】仮想トラッカーの下半身を無効化する

腰とそれより下のトラッキング全てを取り除いて、動くとこんな感じになります。さっきのとは全然違う動きになりますね
ミントミント

【動画】トイレなどで離籍したときの対応策

で、途中トイレなどにいって、再度HMDをかぶるとこのように、変な位置になることがあります。その際は、VirtualDesktopだけを再起動すれば、問題なく元に戻るので、大丈夫です
ミントミント

ViveTracker3.0の場合

事前にこちらでQuestPro(Questシリーズ)でViveTrackerのフルトラができるように設定が必要です。
記事前半部分のところまでご確認ください。

【動画】Virtualdesktop(上半身腰なし)+viveTracker3.0両足で利用の場合

QuestPro+頭トラッカー(Space Calibretor自動補正機能付き) 両足にトラッカーを付けるだけで、6点トラッキングと比較すると再現性は低いですが、体全身がどのように動いているかわかります。

 

【動画】Virtualdesktop(上半身腰なし)+viveTracker3.0(両足+腰)で利用の場合

QuestPro+頭トラッカー(Space Calibretor自動補正機能付き) 両足と腰にトラッカーを付けることで、通常の6点フルトラと比較すると上半身の再現度が大幅に向上していることがわかります。 胸トラッカーがつかないとできない上半身の胸のひねり動作もできます。

【動画】ViveUltimateTracker(アルトラ)と組み合わせた場合

事前にこちらでQuestPro(Questシリーズ)がViveUltimateTracker(アルトラ)を認識するように設定が必要です。
下記記事の設定をお済ませください。

 

【動画】Virtual desktop(上半身腰なし)+viveTracker3.0(両足+腰+両膝)で利用の場合

QuestPro+頭トラッカー(Space Calibretor自動補正機能付き) 両足と腰と両膝にトラッカーを付けることで、通常の8点フルトラと比較すると上半身の再現度が大幅に向上していることがわかります。また、胸や両肘につけないことで、夏の暑さ対策や軽やかに使えます。胸トラッカーはつけづらく、暑さの原因にもなるため、没入感を味わうことメインで使う分には、夏はVirtualdeskTopでの利用のほうがいいかもしれません。  また、トラッカーの台数の節約にもなるため、従来は8個トラッカーを使う必要があったのを5個に減らすことができ、バッテリーが減ったら、交換して残り3個でフルトラするといった使い方もできるようになります。 バッテリー切れがないのが一番の利点かもしれません。

 

 

 

【比較動画】Virtualdesktop(上半身腰なし)+viveTracker3.0(両足のみ、+腰、+両膝の3つの比較)

 

胸トラッカーによる苦しさが減る、装着時間が減少

自分はすべてのトラッカーベルトをガーターベルトでつなげているので、すぐ着用できますが、膝、肘、胸のトラッカーを別々に来ている人にとっては、かなり手間が省けると思います。特に胸は熱中症の原因になる位暑苦しいので、かなり楽にフルトラできるようになります。デメリットとしては、離籍中にぐにゃぐにゃになったり、Virtual Desktopの再起動が必要になったりと、トラブルがちょいちょいあることです。許容範囲だと思うし、VDはすぐに試せるので、試してみるといいかもしれません。たまにねじれるときがあるので、どうしてもねじれたくないときは、全てトラッカーをお勧めします。

メリット1:腰をつける手間が減る・VivetrackerでもVR睡眠が手軽に

両足のみでも、実質6点以上のトラッキングになるので、腰を使った動作以外は再現度が高いです。
両肘をつけても、その動きが反映されていないのに注意です。
また、インスタンス移動する際に一瞬ですが、上半身がぐにゃっとなることがあります。
両足+腰でも明らかに違いが判ります。6点では再現できない上半身のひねり動作が可能です。
あと、両足のみでもVR睡眠でおなかだけブランケットをかけるということもある程度、ViveTrackerときのみよりは、十分可能になります。(ただ、かけすぎると飛ぶことがあるので、その辺り検証必要です)

メリット2:トラッカー3個分の手間が減る、ベースステーションが増やせる

コスト面のメリットはやっぱりこれでしょう。トラッカー単体3個+他でも最低6万円分は浮くので、ベースステーション2台増強できます。両肘を絶対くっつけたい、めっちゃ激しく胸を動かすという人以外は、トラッカーを揃えるよりも先に、ベースステーション2.0を2台かった方が幸せになれるかもしれません。最近はトラッカーも品切れが多いので、下半身を優先に固めることに力がそそげます。

メリット3:永久フルトラへの道が開けた

トラッカーの台数自体の節約にもなるため、従来は8個トラッカーを使う必要があったのを5個に減らすことができ、バッテリーが減ったら、交換して残り3個で6点フルトラして、残り5個を充電するといった「永久フルトラ」になれるような運用もできるようになります。

また、Virtualdesktop自体がバッテリー切れがないのが一番の利点かもしれません。

フルトラデバイスの詳細について

ちなみに今回の方法は他IMU方式に肘を追加する等の用途でも可能です。他IMU方式の設定どおりやっていただき、上記の方法で肘だけ残しておき、他は消去をすればできます。

他フルトラデバイスの記事、mocopi、ハリトラワイヤレス、ユニモーション及びSlimeVRの詳細について

ViveUltimateトラッカーや他IMU方式を紹介しています。ハリトラワイヤレスにはBluetooth版と専用ドングル版がありますが、専用ドングル版をお勧めしています。Unimotionは公式のソフトでFullでの利用を推奨しています。

pico-motion-trackerは、現在VD非対応です

picoonectのみ対応しています。詳しくはこちら

 

以上です。