体全身をトラッキングすることをフルボディトラッキング、略してフルトラといいますが、VRゴーグルを被ってフルトラになることができるVive Ultimate tracker(アルティメットトラッカー 略称:アルトラ)を今回試してみました。Ultimate tracker(アルトラ)は、従来製品であるvivetrackerシリーズで位置を認識するために必要だった赤外線レーザーを灯台のように照射する機器であるベースステーションが要りません。そのため、従来必要だった設置が不要となっています。しかし、本当にベースステーションなしで楽で簡単で精度が高いフルボディトラッキングができるものなのでしょうか?今回入手できたのでトライしました。
フルトラをVRChatで遊ぶための18種類のツールを全く知らない人向けに一挙紹介!【前編】【2024年12月21日現在】
フルトラは体全身を使って操作する技術の略称で、正式にはフルボディトラッキング(以下フルトラ 英語:FullBodyTrackingでFBT)といいます。VRChat上では、一般的に使われている名称です...
- 前回のおさらい:ベースステーション(以下BS)不要で設定が楽だったデバイスは非常に少ない。今回最長の一か月たってようやくフルトラができるように
- Ultimate tracker(アルティメットトラッカー 通称:アルトラ)を実際動かしたときの動画
- ViveUltimateTracker(腰+両足)でのトライがこちら。【Virtualdesktop の仮想トラッカー(上半身のみ腰なし)付での比較】
- ViveTracker3.0とViveUltimateTrackerどちらが動きが良いか?動画で比較してみた
- ViveTracker3.0とViveUltimateTrackerでVR睡眠は向いていない
- 併用はできると思うけれど・・・
- ViveTracker他との違いや今回気づいたこと まとめ
- コストの比較
- コスト低減のポイント:高価なので、上半身はVirtualdesktop の仮想トラッカー機能をうまく使いたい
- BSとプレイエリアの床面積での比較 BSの数次第でアルトラの方が有利
- BSとプレイエリア高さでの比較 遮蔽物がある環境では、アルトラの方が有利
- ココがいい
- viveトラッカーや市販IMU方式と比べてココがダメ
- ①単体価格が高いので、気軽に増やせない。
- ②爪で固定する専用のベルトで市販がEozのみ
- ③デバイス更新時にUSBC変換関連のものを購入する必要が出てくる
- ④VIVE Streaming Hub関連のトラブルが多い
- ⑤アップデートの頻度が結構激しい、トラブルが発生したときにログを送るのが結構めんどくさい
- ⑥裸足で運用すると少し暑く感じる
- ⑦トラッカーとしては、非常に重い
- ⑧重たいため、ベルトから外れやすい、ねじがゆるみやすい。破壊力が強い
- ⑨素早く手足を動かすには不向き
- ⑩設定方法が現時点で難しいため、vive trackerと比べて、解決策が思い浮かばず、時間がかかる
- ⑪USBCが堅く、直さしでの充電は非推奨
- ⑫VRChatに入ると、初めに1個だけ変な位置に球があり、しばらく使うと元に戻る
- ⑬暗いところが使えない・単一色の模様なしの壁紙に弱い
- ⑭くるくる回るムーブ(洗濯機のようにくるくる回る動き)に弱い
- ⑮未完成のベータ版のため、今後の更新によって動作に凹凸が出る可能性が高い
- まとめ
- 【前の記事】:実際に設定した記事
- 2024年8月現在のフルトラデバイス一覧
前回のおさらい:ベースステーション(以下BS)不要で設定が楽だったデバイスは非常に少ない。今回最長の一か月たってようやくフルトラができるように
アルトラの設定方法を紹介!【Vive Ultimate tracker(Vive tracker(Ultimate)】【中編】【2024年8月31日版】
今回、QuestPro(Questシリーズ全般)でvive Ultimate tracker(通称;アルトラ)を導入したので、導入までに必要な内容を書いていきます。Ultimate tracker(通...
VIVE Ultimate Trackerまとめ。何点フルトラまでできる?仕様、ツイッター、デメリットを一気に公開!まとめてみました(VIVEトラッカー(Ultimate)【前編 202407更新】
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無線のHMDで5Ghz帯を使われている方は発生しやすい問題だと思います。これらの問題を自力で解決してここまで来たので、初心者さんに一様にお勧めできるデバイスではありません。有線HMDを利用されている方はこの問題は発生しないかもしれません。メッシュWifiは高価で、トラブル解決のために、3万円も使っている点に注意です。
【フルトラ VRChat】VIVEトラッカーとベースステーションでフルトラになる方法をヘッドマウント別に紹介。ベースステーションの仕組みや台数、違いなどを紹介!!【1/4】
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体全身の動きを再現できることをフルボディトラッキング(通称フルトラ)と言いますが、QuestのVirtual Desktop(バーチャルデスクトップ)の仮想トラッカー機能を使うと、トラッカーをつけずに...
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Ultimate tracker(アルティメットトラッカー 通称:アルトラ)を実際動かしたときの動画
ViveUltimateTracker(腰+両足)でのトライがこちら。【Virtualdesktop の仮想トラッカー(上半身のみ腰なし)付での比較】
個人的に気になったのは、腰です。やはり遅延が発生して、たまにえびぞりになったりします。VDより動きが遅いのはちょっとさすがに納得がいきませんでした。この辺りはルームの再セットアップ等で改善する可能性があると信じるしかないでしょう。個人的にロストもたまに発生するのが面倒です。
ViveTracker3.0(両足のみ、+腰、+両ひざの3種類を比較)【Virtualdesktop の仮想トラッカー(上半身のみ腰なし)付での比較】
QuestPro+Proコントローラを使った場合の比較です。
こちらをみるとわかるのですが、ViveTrackerの動きを見ると、先ほどみたVive Ultimate Trackerの動きは、腰の追従がまだまだ甘いです。
使っていくうちによくなるらしいのですが、現状よくわかりません。
ViveTracker3.0とViveUltimateTrackerどちらが動きが良いか?動画で比較してみた
特にViveUltimateTrackerは、腰の追従性が微妙です。今回、QuestProでの比較となりましたが、頭にトラッカーを付けても、やっぱり動きとしては、HMDは、ValveIndexの頃の方がよかったです。なので、VIVEの有線HMDのLighthouseでのViveTrackerが一番動きの再現性が高いです!!
今回QuestProを使うにあたって、ViveTracker3.0は、頭にトラッカーを付けて自動補正を入れています。ViveUltimateTrackerはそれがないのにご注意ください。頭にトラッカーがついていない運用の場合は、ViveTracker3.0でもキャリブレーションしないといけなくなるため、かなり手間がかかるようになります。
ViveTracker3.0とViveUltimateTrackerでVR睡眠は向いていない
基本、光学式やカメラ方式が毛布をかぶると追従しなくなり、その位置に止まります。Vive Ultimate Trackerは毛布を掛けたとたんにかたまり、Vive Trackerもベースステーションからのレーザー光が届かなくなるため、当然追従しなくなります。なので、市販IMU方式(ハリトラワイヤレス、ユニモーション、mocopi、PicoMotionTracker)の中ではどれが良いのか検討されることをお勧めします。
VRChatでは、VRChatに没入しつつ睡眠をするVR睡眠をされる方がいらっしゃいます。VR睡眠をするにはどのVRゴーグル(以下ヘッドマウントディスプレイ HMD)が最適なのか?7種類のヘッドマウン...
併用はできると思うけれど・・・
ViveTrackerとアルトラを併用したいという方がいると思います。結論から言うと、できたのですが、非公式対応ですので、保証はできません。そもそもHMDがQuestやPico等の場合、VIVEトラッカーは公式非対応です。なので、VIVE等に問い合わせしても非対応なので明言できませんと答えると思います。
他のフルトラデバイス含め、問い合わせる際は、そもそもそのフルトラデバイスが対応HMDなのかが一番重要ですので、〇〇と××は組み合わせてフルトラできますか?と問い合わせする際はHMDメーカーをしっかり明記しましょう。基本対応しているデバイスについては、メーカーが記載しています。
【フルトラ VRChat】VIVEトラッカーとベースステーションってどう設定するの?どういったトラブルが発生しているの?ドングルの設置方法等を紹介!【4/4編】
前回までの記事一覧【1/4編】 VIVEトラッカーの仕組みやベースステーションの台数の違いなどについてhttps://vrchat-fbt.com/vivetracker_basestation/【3...
たまたまViveTrackerとアルトラは、メーカーが同じなのでいいですが、各社IMU方式の組み合わせは可能か等の問い合わせは、普通に公式としては保証しかねるので、回答できないと思います。
ViveTracker他との違いや今回気づいたこと まとめ
コストの比較
最低6点のフルトラ導入時のコストは確かに安いけど・・・
【コスト比較】新規で6点フルトラで始める場合は、Ultimate Trackerが安い
・Vive Ultimate Tracker 本体3個+ドングルセット:約91900円 (BS2台+viveTracker3個より16835円お得)
https://amzn.to/3XyUetN
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・ViveTracker3.0
本体3個¥19,195 (税込)×3で57585円 + ベースステーション1台(25,575円(税込):8万3千円
一台だと最低限でトラッカーが飛びやすいので、2台にしても108735円
トラッカーベルトはどちらも共通のEozなどが使えるので、ここでは比較に入れても意味がないので、含めていません。
*Vive Ultimate Trackerは、別途専用のベルトがあります。
足用;https://amzn.to/4eB1cEm
腰用:https://amzn.to/3VDaszg
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そもそも、ベースステーションの違いがあまりわからない場合は、下記記事を参照してください。
【フルトラ VRChat】VIVEトラッカーとベースステーションでフルトラになる方法をヘッドマウント別に紹介。ベースステーションの仕組みや台数、違いなどを紹介!!【1/4】
VIVEトラッカーはどういった原理でフルトラできるのか?ベースステーション(1.0)について解説します【比較動画】ベースステーション1.0×2とベースステーション2.0×2とベースステーション2.0×...
BS1.0からの乗り換え検討は、コスト的にはおすすめしない
ケース1:BaseStation1.0からの乗り換えを検討している方へ
Basestation1.0から2.0×4に乗り換えるコストは、102300円。 ViveUltimateTrackerを導入するよりも少し高めです。Basestation1.0から2.0×4の変更は、動きの滑らかさだけでなく、可動範囲も全然違いますし、何より非常に飛びづらくなります。私が作った比較動画を見るとわかりやすいです
*Amazonアフィリエイトリンクになります。
7点以上のフルトラ導入時となるとVive Trackerの方が安い
コスト低減のポイント:高価なので、上半身はVirtualdesktop の仮想トラッカー機能をうまく使いたい
Virtualdesktop の仮想トラッカー機能についてはこちらに詳細描いております。
体全身の動きを再現できることをフルボディトラッキング(通称フルトラ)と言いますが、QuestのVirtual Desktop(バーチャルデスクトップ)の仮想トラッカー機能を使うと、トラッカーをつけずに...
BSとプレイエリアの床面積での比較 BSの数次第でアルトラの方が有利
アルトラのプレイエリアですが、実際使ってみると大体BS2.0×2より大きく、BS2.0 ×4より低い印象です。
理由として、一般的に四角の部屋の四隅にBSを設置すると、まるまるつかえることが多いのに対して、アルトラは壁から15センチほど離さないとトラッキングがとんでしまいがちだからです。アルトラとvivetracker3.0どちらが良いかという議論をするときに
一番重要なのは、間違いなくBSの数になります。BS2.0×2での運用とアルトラだとプレイエリアの点で使い勝手がいい場合があります。
他にも二段ベッド等、ベースステーションを遮る環境がある場合は、アルトラの方がプレイスペース的に有利になります。その二段ベッドが鉄製の場合だと、IMU方式が不利になるので、なおさらアルトラの方がいいかと思います
GOOD
アルトラのプレイエリアはおおよそBS2.0×2より大きくて、BS2.0×4よりは小さい。
BS2台の可動エリア<Vive Ultimate Trackerの可動エリア<Basestation 2.0×4の可動エリア
BSとプレイエリア高さでの比較 遮蔽物がある環境では、アルトラの方が有利
アルトラは遮蔽物にかなり強いので、散らかっていたり、反射が強い部屋だと良い
BSの場合:空間内は遮るものはおけない
アルトラだとBSと人、BSとBSの間にさえぎる高さがあるものが置けるようになり、有効利用できる。ただし、壁からは一定の距離を話さないといけない
ココがいい
①突然のベースステーションの故障を心配する必要がない。
②出先で使える・持ち運びがしやすい・どこでも頭トラッカー
vivetracker等の場合、ベースステーションの設置が必要です。また、HaritoraXなどの様な有線タイプとも比較してもかなり持ち運びしやすいです。旅行先でも白トビしやすいところ等でなければ、使えると思います。
また、Questシリーズで頭トラッカーをやっている方は、ベースステーション環境下でなくても、頭トラッカーを使うことができます。とても高いけれど・・。
③市販品のため、在庫も豊富でかなり購入しやすい
比較対象:IMU方式のデバイス、ViveTracker
④凹凸がなくコンパクト、設置もシンプル、ドングルも1個と少ない
比較対象:ViveTracker
⑤キャリブレーション回数が非常に少ない。
比較対象:IMU方式のデバイス
⑥通常の動きだと高い没入感。腰トビ等によるアバターの変な動きがない
比較対象:IMU方式のデバイス、Viveトラッカー3.0
⑦キャリブレーションなしの実稼働時間が長い
比較対象:IMU方式のデバイス
⑧少し散らかった部屋、反射が強い部屋等でフルトラでき、ロフト付きベッドがあるようなBS間に遮蔽物ができやすい環境でも使える
比較対象:IMU方式のデバイス、Viveトラッカー
ここがいい
①突然のベースステーションの故障を心配する必要がない。
②出先で使える・持ち運びがしやすい・どこでも頭トラッカー
③在庫も豊富でかなり購入しやすい
④凹凸がなくコンパクト、設置もシンプル
⑤キャリブレーション回数が非常に少ない。 比較対象:IMU方式のデバイス
⑥通常の動きだと高い没入感。腰トビ等によるアバターの変な動きがない
⑦キャリブレーションなしの実稼働時間が長い 比較対象:IMU方式のデバイス
⑧少し散らかった部屋でフルトラできる
viveトラッカーや市販IMU方式と比べてココがダメ
①単体価格が高いので、気軽に増やせない。
比較対象:IMU方式のデバイス、Viveトラッカー3.0
お得な値段設定です。トラッキング点数を安くひたすら増やしたい人の場合は、IMU方式がいいかもしれません。
自分としては、アルトラが体との同期がしやすく、高い没入感を得ることができるため、新品がよく10万円払えるという方には、こちらをお勧めします。中古の場合だったら、まだまだViveTrackerのほうがいいかなぁと思える値段設定です。
フルトラの場合、初期設定よりも体にとりつけることと、日々のキャリブレーションのほうが遥かにめんどくさいので、中古でベースステーションとViveTracker仕入れた方が、続けられるかの検証確認の導入用としても、良いと思います。vivetrackerでもめんどくさいのでやめてしまうって人も全然いる世界なので、そういう人にとっては、10万円は高いかと思います。
②爪で固定する専用のベルトで市販がEozのみ
比較対象:Viveトラッカー3.0
③デバイス更新時にUSBC変換関連のものを購入する必要が出てくる
比較対象:Viveトラッカー3.0
PC側にUSBCで接続できる変換ケーブルなどが必要になってきます。といっても、実際使うときに必要なUSBCはドングル用1個のため、セッティングの時に最低2個ほしいってだけの話です。デスクトップPCだと、USBCが1個しかついていないものもあるため、注意が必要です
④VIVE Streaming Hub関連のトラブルが多い
比較対象:Viveトラッカー3.0
⑤アップデートの頻度が結構激しい、トラブルが発生したときにログを送るのが結構めんどくさい
⑥裸足で運用すると少し暑く感じる
比較対象:IMU方式のデバイス、Viveトラッカー3.0
⑦トラッカーとしては、非常に重い
比較対象:IMU方式のデバイス、Viveトラッカー3.0
こちら重量の一覧になります。ダントツで重いんです。
⑧重たいため、ベルトから外れやすい、ねじがゆるみやすい。破壊力が強い
比較対象:IMU方式のデバイス、Viveトラッカー3.0
⑨素早く手足を動かすには不向き
比較対象:IMU方式のデバイス、Viveトラッカー3.0
⑩設定方法が現時点で難しいため、vive trackerと比べて、解決策が思い浮かばず、時間がかかる
比較対象:Viveトラッカー3.0
⑪USBCが堅く、直さしでの充電は非推奨
比較対象:IMU方式のデバイス、Viveトラッカー3.0
⑫VRChatに入ると、初めに1個だけ変な位置に球があり、しばらく使うと元に戻る
比較対象:Viveトラッカー3.0
⑬暗いところが使えない・単一色の模様なしの壁紙に弱い
比較対象:Viveトラッカー3.0、IMU方式、MocapForAll
⑭くるくる回るムーブ(洗濯機のようにくるくる回る動き)に弱い
比較対象:Viveトラッカー3.0
無線のQuestシリーズということで、その場をずっとくるくる回るor回転するムーブをフルトラでやる場合がありますが、なんか軸が途中でずれます。このため少し一体感がそれます。普通そんなムーブしませんが、私は発見したので記載します。環境要素はあると思います
⑮未完成のベータ版のため、今後の更新によって動作に凹凸が出る可能性が高い
比較対象:Viveトラッカー3.0、IMU方式、カメラ方式のフルトラ
ベータ版なので、現時点ではまともかもしれませんが、バージョンアップで動作が悪くなる可能性があります。
これが一番まずいかもしれません。。。自分の記事は、現状良く書いていますが、バージョンアップや変更でいままでよかったものが悪化したという声もちらほら聞いています。
viveトラッカーや市販IMU方式と比べてココがダメ
①単体価格が高いので、気軽に増やせない。
②爪で固定する専用のベルトで市販されているものがEozのみで選択肢がない。
③デバイス更新時にUSBC変換関連のものを購入する必要が出てくる
④VIVE Streaming Hub関連のトラブルが多い
⑤トラブルが発生したときにログを送るのが結構めんどくさい
⑥裸足で運用すると少し暑く感じる
⑦トラッカーとしては、非常に重い
⑧重たいため、ベルトから外れた時に破壊力が強い
⑨素早く手足を動かすには不向き
⑩設定方法が現時点で難しいため、vive trackerと比べて、解決策が思い浮かばず、時間がかかる
⑪USBCが堅く、直さしでの充電は非推奨
⑫VRchatに入ると、初めに1個だけ変な位置に球があり、しばらく使うと元に戻る
⑬暗いところが使えない・単一色の模様なしの壁紙に弱い
⑭くるくる回るムーブ(洗濯機のようにくるくる回る動き)に弱い
⑮未完成のため、今後の更新によって動作に凹凸が出る可能性が高い
まとめ
追従は若干甘い・・・
キャリブレーションが面倒・・・
このあたりはOpenVR-SpaceCalibratorの改善でできるかもしれません。なので、UltimateTrackerはUltimateTracker用の頭トラッカーを別途必要とするのかもしれないので、その点要注意です。
2.0 版になった現在は、再キャリブレーションの時、SteamVRアプリケーションを終了せずに行えるようになりました。トラッキングがロストすると、その場所で固まるので、ViveTrackerのように腰だけ空のかなたへ飛んでいくようないわゆる「腰が飛ぶ」
動作は少ないです。両足の動きはViveTrackerほどとは言わなくても、市販IMU方式よりはいいと思います。
【前の記事】:実際に設定した記事
今回の記事は、この記事の後に試したものになります。設定方法などは、かなり手こずりますので、まずはこちらで紹介しています。
アルトラの設定方法を紹介!【Vive Ultimate tracker(Vive tracker(Ultimate)】【中編】【2024年8月31日版】
今回、QuestPro(Questシリーズ全般)でvive Ultimate tracker(通称;アルトラ)を導入したので、導入までに必要な内容を書いていきます。Ultimate tracker(通...
フルトラデバイスの一覧はこちら
2024年8月現在のフルトラデバイス一覧
名称(リンク先は公式) | VIVEトラッカー3.0+ベースステーション | Vive Ultimate Tracker(アルトラ) | Haritoraxワイヤレス | uni-motion | mocopi |
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購入形態 | 市販(アマゾン等で購入可能) | 市販(アマゾン等で購入可能) | 自社サイトのみ | 自社サイトのみ | 自社サイトのみ |
価格(税込) | ¥19,150/個 | ¥31,029/個 | ¥39,999 送料別 | ¥39,800 | 49,500 円(別途スマートフォン必要) |
フルトラ時価格(税込) | ¥108,600/3個+BS2×2個 6点フルトラ時 最低価格:¥83,025/3個+BS2×1個 6点フルトラ時 | ¥92,829/セット購入時の価格 6点フルトラ時 ¥154,887(税込)/セット+単品購入時の価格 8点フルトラ時 (セット品:VIVEワイヤレスドングルが必要) | ¥39,999 送料別+Bluetooth受信アダプタ/9点フルトラ ¥61,859 肘拡張ユニット+GX2ドングル+GX6ドングル/11点フルトラ 肘トラッキング拡張セット ¥13,900 6個接続できる専用通信ドングル GX6 ¥4,980 2個接続できる専用通信ドングル GX2 ¥2,980 | ¥39,800 /9点フルトラ 上記+肘拡張ユニット/11点フルトラ +別途単三電池1個 | ¥49,500/9点フルトラ +別途スマートフォン必要 |
寸法(mm) | 70.9 x 79.0 x 44.1 | 77 x 58.6 x 27.3 mm | W44mm×H41mm×D17mm センサー(ToFあり)は W44mm×H41mm×D24mm | 60 mm x 40 mm x 16 mm | 円形。直径32mm×厚さ11.6mm |
動作時間 | 7.5時間 | 最大7時間 | 約20時間 | 24時間以上 | 最大約10時間 |
充電 | 不明 | Qualcomm Quick Charge 3.0 平均2.2時間 5V/1A電源供給を使用 平均3.2時間 | 不明 | 乾電池交換 | 約1.5時間 |
電池 | バッテリー内蔵 | バッテリー内蔵 | バッテリー内蔵 | 1.5 V 単3乾電池(AA,LR06) | Li-ion |
充電方式 | USBC接続 ポゴピン x 6 | USBC接続 ポゴピン x 6 | USBC接続(6又のUSBC充電用端子があるので便利) | ない | 充電ケースに指してUSB充電 |
センサ等 | ライトハウス方式 FOV 240° BS1.0及びBS2.0対応 | 6DoFのインサイドアウト・トラッキング 広視野トラッキングカメラ × 2 | 加速度・角速度・地磁気 センサー(9軸IMU) 足首部のみ:上記+TOFセンサー | 9dof IMU/AHRS (加速度・角加速度・地磁気) ICM-20948 | 6DoF(加速度センサー 3DoF + 角速度センサー 3DoF) |
接続 | ライトハウス方式 ベースステーション 環境下のみ作動 かつ ・専用通信ドングルをPC側に設置要/個(通常利用) ・USBC接続可/個(マイナー) | 5 GHz Wi-Fi 専用の2.4 GHz | Bluetooth or 専用通信ドングルGX6/GX2(別売り)による2.4GHz独自通信 | 2.4 GHz (IEEE 802.11,Wi-fi) | Bluetooth LE Ver.5.2 2.4GHz帯(2.4000GHz-2.4835GHz) 最大通信距離は10m |
トラッキング数(VRChat上) | 1~8点(VRChat上のFBTは11点までのため、8点) | 1~5点まで | 胸 / 腰 / 両膝 / 両足首の6点(通常) 肘拡張ユニット追加購入で8点 ※Updateで全身に拡張可能 | 胸 / 腰 / 両膝 / 両足首の6点 拡張ユニット2点追加購入で8点 | 胸 / 腰 / 両膝 / 両足首の6点 SlimeVR利用で8点可 |
fps | 不明 | 不明 | 100fps位はでる(公式HPの宣伝文とツイッターなどで公式様よりいただいた情報) *GXドングル利用前提での話ではないのか?Bluetoothで出るのかは疑問(当サイト調べ) | 60fps、70fps、144fps | VRChat上では不明だが、60fpsも出ていない模様(当サイト検証) 30fps、60fps(PCアプリで動画出力時) 30fps(スマホアプリで動画出力時) |
対応VR | SteamVR | SteamVR | SteamVR | SteamVR | SteamVR |
重量(1個あたり) | 75g | 94g | 17g | 15g | 8g |
Quest単機起動 | 不可 | 不可 (XREliteの場合は不明) | 可能(スマホ必要/PC不要) | 可能(スマホ必要/PC不要) | 不明 |
購入時注意 (通常HMDとコントローラー分で3点トラッキング。VRCでは11点まで可能。合計6点からフルトラ) | 別途BaseStation1.0or2.0の購入と設置が必要 最低1個~最高4個(BS2.0の場合) 最低1個~2個(BS1.0の場合) BS2の2個以上を当サイトでは推奨。 BS2.0×1個:25575円 BS2.0×2個:51,150円 BS2.0×3個:76,725円 BS2.0×4個:102,300円 | ×:現在202408時点でベータ版運用。バージョンが変化するたびに動きの再現性やトラブルの違いあり 1/4インチ-20 UNC スクリュー取り付けマウント 120 cm USB-C to USB-C ケーブル 説明書(ユーザーガイドQRコード / 安全ガイド / 保証カード) | Bluetooth接続時 Bluetoothアダプターに要件あり 最大接続可能台数6つ以上対応機器 が必要 WinPCは、7つのBluetoothしか接続できない仕様のため肘拡張ユニット時にはGX2ドングル以上は必要 ・SlimeVR版はない。有志の非公式ならあるが非推奨。SlimeVRは制御ソフトで、各市販デバイスは、IMUセンサーとして動作する | 単三電池要 上半身モード等HMDなしで上半身可 ・SlimeVR対応ソフトはあるが、SlimeVRでの公式は非保障、非サポートのため、非推奨 | 身長140cm ~ 190cmの方が対象 防水(IPX5/IPX8)、防塵(IP6X) PCアプリはNVIDIA® GeForce RTX™ 3060以降を推奨 |
VRChatでのキャリブレーション回数 | 1回(Tポーズ) | 1回(Tポーズ) | 1回(Tポーズ) | 1回(Tポーズ) | 1回(Tポーズ) |
専用ソフトのキャリブレーション回数(当サイト調べ) | なし(ライトハウス方式のHMDの場合) | 1回(QuestProでトライした場合、XREliteの場合は不明) | 2回(直立1回+膝曲げ1回) | 2回(直立1回+膝曲げ1回) | 2回(オリジナル) |
上記の引用元(引用以外は当サイト調べと記載)) | https://www.vive. com/jp/accessory /tracker3/ 価格:アマゾン、BSはジョーシン 202408時点 | https://www.vive.com/jp/accessory/vive-ultimate-tracker/ 価格:アマゾン | https://ja.shiftall.net/products/haritorax-w と公式ツイッターより | https://uni-motion.com/ と公式ツイッター 非公式ディスコードより | 公式サイト |
キャリブレ回数(当サイト調べ) | ~2回/5H | ~2回/5H | 5回/30分(VRChat上の1回+ソフト4回) | 5~7回/30分(VRChat上の1回+ソフト4~6回) | (SlimeVR版) 5回/30分(VRChat上の1回+ソフト4~6回) (通常版)多すぎて覚えていませんが15分で4回は確実 |
キャリブレ時間(当サイト調べ) | 15秒 | 15秒+(OpenVRでの修正必要な場合:1分) | 40秒 | 40秒 | 40秒 |
おすすめできるか?(当サイト調べ) | 強くおすすめ | 設定が非常に難しいが、動きの再現度が高い点はおすすめ。現在ベータのため要注意 | コスト優先であまり動かない乾電池交換したくないなら、専用ドングルのセット前提でお勧め | コスト優先であまり動かない、乾電池駆動という点に問題ならお勧め | 身長制限ある点含めVRChat用途のみでは、あまりお勧めできない。モーションキャプチャーや外出多い等別用途も含めて検討対象に入る |