mocopi Proキットでモーションキャプチャーやフルトラをすると、どうなるか?実際使ってみた【2025年4月19日版】

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ヒロヒロ
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 mocopiはソニーが発売しているモーションキャプチャーツールで、フルトラ用途としても使えます。特にVRChat等でフルトラをするには、複数の多彩なモードがあることから、当サイトでは、随時紹介してきました。mocopiの基本的なこと、各モードの特長や結果について知らない方は、下記URLの記事をご参照ください。確認したこと前提で紹介していきます。

 そんな過去様々なアップデートをしてきたmocopiですが、VRChat用フルトラデバイスとしては、価格も他IMU方式に比べて高い、動きの再現性が低い、通常のキャリブレーションがかなり面倒といった複数の課題が発生していました。

 しかし、2025年3月にVRChat用途などでは、手間が多く問題だったスマホ操作や接続が不要になる「mocopi」用の外部レシーバーが登場しました。今回、VRChat用途でフルトラができる外部レシーバー接続版は、別記事で紹介、解説をしています。

本記事は、レシーバーだけでなく、mocopi本体も2セット購入した方のみができるモード「mocopi proモード」について、紹介していきたいと思います。そもそも、「mocopi proモード」って何という人向けに公式が下記動画で紹介しています。

 今回は、モーションキャプチャー用途の記事となり、VRChat用のフルトラではありません。mocopiでVRChatのフルトラについて知りたい方は、先ほど上記で紹介したmocopiVRの外部センサーレシーバーの記事や他の記事をご確認ください。

mocopiプロフェッショナルモードで必要なもの

 mocopiプロフェッショナルモードは、mocopiを2セット用意することで出来るモードです。
今回は、12個全てのデバイスをレシーバーから、PC接続したいので
  ・mocopi本体2セット
  ・mocopiセンターデータレシーバー2セット
  ・mocopiセンサーバンド
  ・XYN motion Studio

が必要になります。2025年5月現在、全部一からそろえると141,900 円(税込)、mocopi1セット購入済みの方の場合、92,400 円(税込)必要になります。また、ソフトとして、XYN motion Studioというモーションキャプチャー用のソフト(初月無料、次回以降月1100円)が必要です。

https://xyn.sony.net/ja/products/xyn_motion_studio/features

上記写真は、https://xyn.sony.net/ja/products/xyn_motion_studio/features より引用

準備編

XYN motion Studio

XYN motion Studioは、ソニーのモーションキャプチャー用のソフトです。モーションキャプチャーするだけでなく、編集なども可能です。上記URLに記載されているダウンロードをクリックし、インストールを開始すると、完了です。マイクロソフトストアからのDLとなります。現状、Windowsのみ対応です。

アカウント情報の入力とクレジットカード等のプラン登録を求められます。
本ソフトは有料ソフトですが、お試しで無料で使うことができます。

設定を何もしないと、ユーザー登録して30日後の無料期間後は自動で移行するタイプのサブスクになります。
支払い用のクレジットカードおよびその他Paypal等の情報を求められます。

今回、クレジットカードが、通らず、まさかの別決済で対応。
どちらも他では普通に使える有効なクレジットカードなので、止められているわけではないので、毛局何が原因かは不明です。

お試し&無料期間内で完了したい場合

お試し期間は、マイクロソフトから、メールが届くため、アプリストア内の定期請求をOFFにしましょう。

mocopiでキャリブレーションできるまで

その後、右上にある「キャプチャー」をクリック

https://xyn.sony.net/ja/support/xyn_motion_studio

接続機器を4パターン選べます。今回はレシーバー2セットになります

センサーのペアリングをします。

センサーのペアリングを引き続きします。12個しないと駄目です。なお、今回、12個つけるということは、トラッカーベルトも12個つけます。今回、Pro用のトラッカーベルトも同時購入しているため、それもつけます

アップデートがまだの場合は、ここでアップデートが出てきます。

フルトラデバイスあるあるですが、各デバイスは、満充電にした状態でセッティングを始めることをお勧めします。mocopiの場合は、半分以上充電されていないと、アップデートできません。

 個人的な意見ですが、充電台がケースのデバイスで、充電状態がわかる仕組みがあるのなら、蓋をしめて充電する前提で、アップデートできるようにしてほしかったです。

mocopiは携帯性やすぐに出先でフルトラを要求するデバイスでもあるので、ケース開閉がわかる仕組みがあると今後のスマホ単体での操作時に便利かと思いました。

 ファームウェアのアップデートのみは大体1セット5分位かかりました。フルトラデバイスあるあるですが、新品が発送されても、バッテリー少な目でアップデートできずに時間がかかる可能性があるので、あらかじめ開封して、充電しておいてから、設定や準備をされることをお勧めします。

トラッカーベルトの準備、シールの添付

ここまでの間にバンドの準備や、設定を済ませておいてください。今回、12個もセンサーやトラッカーベルトがあるため、公式より識別用のテープが送付されています。これを貼ったりしておきましょう。各ベルトについてはこちらを見ると、どれだけ多いかわかるかと思います。

トラッキングモードの選択

トラッキングモードは、6つのモードから選べます。今回は、HANDモードを選びました。

ベルトやセンサーをとりつけていきます。正直ここが一番時間がかかります

 時間としては大体1時間位かかりました。大きなトラブル等はなく、少し躓いた点がいくつも重なり、これくらいの時間を要しています。例えば、どのトラッカーをどこに着けるかなどがわからなくなった、トラッカーベルトの取り付けに時間がかかった、途中でペアリングが切れ、最初からやりなおしになった、デバイスアップデートができず、やり直しになったなどです。

モーションキャプチャーを実際やってみた様子

【動画】他フルトラデバイスとの比較

 はじめての動きとしては、悪くない再現度だと思います。動きの再現度は、めちゃめちゃ高いわけでなく、もう少しキャリブレーションなり、取り付け位置の見直しが必要な状態です。

いつもと同じ動きをしている様子がこちら。

もうちょっと使い込んで、弱点つぶさないとわからないですが、現状だと、位置が少しずれているというよりも角度がだいぶずれている感じです。ポーズリセットやキャリブレーションをし直すとだいぶ改善されます。

ただ、6個のモーションキャプチャーでとるよりは、はるかに精度が高い動きにはなっています。

カメラブレンディング機能でキャリブレーション性能向上

また、カメラブレンディング機能というものがついており、これにより、カメラで補正することもできるようになりました。これをつけることで、上半身トラッキングが幾分改善されています

ただ、カメラ利用の際、他ソフト利用ができないため、別途工夫は必要です。

HIP周辺の動きで、ドリフトや位置等がだいぶ決まってしまう

ファーストインプレッションとして、mocopi proモードを使った感想は、ソニー作成のフルトラデバイスのソフト全般で言えることですが、HIPの取り付け位置で、動きの再現性や位置が左右されています

 ハリトラX2やユニモーション(FULLの場合)だと、他のIMU方式だと、胸にもつけるものが多く、少しの腰付近の動きなどは吸収できています。それと比べると、mocopiは、HIPのトラッカーの少しのずれやブレを吸収できずに変な角度にまがったり、変な位置関係になりがちと感じています。

mocopiProのメリットは、誰でもモーションキャプチャーが容易にできるようになった点、プロに任せる前の調整等で有効

ただ、mocopi2セット確保するだけで、どういった動きを再現したいかわかるような、モーションキャプチャーが取れるというのは、かなり楽だと思います。ソニー公式の動画で、使い方を紹介していますが、かなり納得しています。

本格的なモーションキャプチャーというよりも、人に伝えるコミュニケーションツールの一つとして、使い勝手がすごくいいと思います。また、PC、カメラ、mocopi2セット、外部レシーバー2セットで外出先でもモーションキャプチャーが取れるので手軽です。

 先ほどの動画のように、モーションキャプチャースタジオがない環境でも、専門のプロの人に動きを伝えることが可能になっています。