PICO Motion Tracker（ピコモーショントラッカー）は、PICO 4 UltraとPICO 4、PICO 4 PRO、PICO Neo 3ユーザーの一部Picoシリーズでのみ使用可能なフルトラデバイスです。最大の特徴は、足首にトラッカーを２つ装着するだけでフルトラになれるという、従来必要だった腰につけなくてもよい点です。価格も11,800円と非常に安いです。
前回までは、設定と動作の検証についてやってきました
PICO Motion Trackerを5個買ってVRChatでフルトラをする 設定編【2025年8月更新】【ピコモーショントラッカー】
PICO Motion Trackerを他デバイスと比較してみた 動作検証編【2025年8月更新】【ピコモーショントラッカー】
PICO Motion Trackerの良い点と悪い点
PICO Motion Trackerのここがいい
・11000円からと破格で安い。
・Pico単機起動のフルトラだと設定も楽で、動きの再現性が最も高い
・座った状態、胸のひねりといった表現も再現できており、没入感を主に味わいたい人に向いている
・10分間ほど毛布を掛けても、ほぼ同じ位置をキープしている。
・PICO Motion Trackerは、今年4月2日のアップデートでVirtualdesktopにも対応。VDの仮想トラッカー機能等が使えるように。
PICO Motion Trackerのここがダメ
・下を向くと胴体が張り出す（胸のトラッカーがないときにおこりやすい現象）
【Vive TrackerやVive Ultimate Trackerとの比較】
・当然ながら、ＩＭＵ方式がベースのため、動きの再現度、遅延含めてすべてにおいて劣っています
ハリトラワイヤレス、ハリトラX2とユニモーション、micopiと比較した場合のメリット、デメリット
メリット
個数問わず、共通の問題
・安くて使い勝手がかなり良い
・とにかく楽に初期設定、キャリブレーションも非常に楽。ある程度したい動きをトラブル少な目で対応できる。
・キャリブレーションしたときに、体の位置に仮想トラッカーがしっかり来るため、調整が圧倒的に少ない。
・膝を曲げるキャリブレが不要。膝の曲げ具合で悩む必要がない
・Pico単機起動➡PCVR➡Pico単機起動でも、キャリブレーションやスマホ等での設定も不要。他IMU方式と比べても、HMD単機起動でできるフルトラの中で最もめんどくさくなく、動きの再現性がある程度高いフルトラを実現している。pico単機起動でのフルトラを考えているのなら、これを推奨します。
2個～3個の場合
・かなり軽く、足首に二つ巻くだけで長時間（メーカー25時間）使える
5個の場合
・5～６個mocopiを搭載した場合より動きが優れているので、部屋の移動などしない場合は、mocopiを選ぶ理由はないです。
デメリット
今回、PICOが作ったデバイスで、個人的にはダンスとか投稿多めのSNSから、姿勢推定データをたくさん学習したんだろうなぁと思えましたし、本当にそういった動きはよく再現できていました。なので、立ち姿やダンスは、得意だと思います。
個数問わず、共通
・腰の追従が若干遅れる。
・HMDから見えないひざ下～足首の寝姿勢に弱い
・HMDを外したあとの挙動が怖い。
・HMDはPicoの一部シリーズのみ対応。Questは当然ながら非対応。
・HMD側から見て、膝で足が隠れた状態の時、膝が上がるのを認識しずらい。
2個～3個の場合
・動いたときにやはり胸や腰、両ひざの再現性が弱い。腰にトラッカーが入っていない動きは、動くとそこそこ多く発生する
・膝を使った表現に弱い。特に膝を上げる動作の表現が弱く、トビ膝蹴りといった腰上の膝、表現が再現できない。膝はひざより下に来る動きは再現できている。
・ほかにも寝て起きて体育座りをする、起きた状態で体育座りをすると全く違う位置に膝が来ることもあれば、正確に来ることもあり、動作が不安定
・椅子に座る系の腰の追従はできるが、地面にぺたんと座ったり、何かにななめによりかかったときの腰の追従が全般的に甘い。
・床にひざ下から埋もれることが多い
5個の場合
・キャリブレーションに失敗しやすい
・手首や両膝部に適切なベルトの長さがない。（中国ではすでに専用品が発売しているので、時間の問題だと思います）
アップデートで変わったこと
11月、2025年4月、8月と大型アップデートを繰り返してきました。
11月は、姿勢の改善やＶＲ睡眠に対応等と記載されていましたが、VRChatユーザーが要求するレベルのＶＲ睡眠というよりは、15分位しかできなかった寝るとき姿勢を30分以上に改善したというもので、ずっとＨＭＤを起動できるというわけではなさそうです。何度も寝てみましたが、起床後は、再接続が結局必要なため、寝ている間も没入できるというわけではなさそうです。全体的には、少し改善された程度で、寝ているときにどんどん下半身が下がってきて、ベットで寝ているのに、ゲーミングチェアーで寝ているように見える姿勢には、15分ぐらいで相変わらずなってしまいます。
2025年4月にVirtualdesktop側のアップデートでPICOMotionTrackerを使いながらのVirtualdeskTopも可能になっています。さらに腰用トラッカー＆ベルトも登場し、両足＋腰用の合計3個買うことができるようになり、従来の2セット2個買いで1個無駄にすることもなくなり、専用ベルトまでつくようになりました。
8月14日のアップデートで5個まで可能になりました。
おすすめユーザーはこの人
①初めてのフルトラ向けに、安価ではじめやすく、キャリブレーションに時間をかけたくない方
高額な各デバイスと比べると、動きの再現性は低いですが、トラブルが少ないので、総合評価としては高めです。
今回、トラブルの少ない＆動きの再現度は、動きの再現度を優先して、Picoは下にしているが、トラブルの少なさは、圧倒的にUnimotion及びハリトラワイヤレス
を超えるので、トラブルの少なさを優先させたい人には、Pico Motion Trackerがお勧めです
特にキャリブレーションが手軽で、両足にすぐトラッカーとあうのは非常に良いです。全体的にトラブルが少ないのが良いです。写真を撮ったり、簡単に足を動かしたいという人に向いています。簡単に手軽にとりあえず、足だけ動かしたいという人で膝の動きとかにこだわらないのだったら、満足できます。
テトラちゃん
PICO Motion Tracker(HMD＋腰トラベルトセット）
②設定のわずらわしさから解放されたい方
繊細な動きはしないし、追従も要求しない、IMU方式特有のわずらわしさから解放されたい人に向いているデバイスだと思います。
おすすめではないユーザー
手軽さを求めず、動きの再現性を追求したい方
ただし、現実の位置との違いは、5センチから20センチぐらいずれていて、ViveTracker等と比べると劣っています。しっかりキャリブレしてでも動きの再現性を高めたい場合は、HaritoraX2やUnimotionのように、6個搭載されたIMU方式をお勧めします。
胸や腹が大きくて、下を向いたときに足首が見えない方
胸や腹が邪魔をして、見れません。
PICO Motion Tracker(HMD＋腰トラベルトセット）
【要注意】Questから乗り換えようとするとVive Trackerでフルトラできます
他のフルトラも検討してください
新型HMD購入してまで買うとなると10万円超してしまうので、別HMDの方には、本当にお勧めしません。あくまで既存ユーザー向けです。
フルトラデバイスを手に入れるためだけに、HMDを切り替えて10万払うのは、コストメリットが低く、お勧めできませんので、Questユーザーの方は引き続き、下記をお勧めします。ただし、今後アップデートで装着点数が４点以上に増えたり、ＨＭＤを安く購入できたり、単機起動する場合が多い方は、別です。
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mocopi、ハリトラワイヤレス（HaritoraX ワイヤレスが正式名称ですが、以下ハリトラワイヤレス）、ユニモーション（Uni-motion)、VIVEトラッカー、Vive Ultimate tr...
初期設定やキャリブレがあんなに少ないのに、自分の体の位置にトラッカーが最初に来るので、簡単に手軽にとりあえず、足だけ動かしたいという人で膝の動きとかにこだわらないのだったら普通に満足できると思います。ただ、Quest3等他のHMDからきり替えて10万かけるのでしたら、ViveTrackerなどの方が動きの再現度やなめらかさ、キャリブレーション共に楽です。
Pico4UltraもしくはQuest3のフルトラ、どちらかで悩んでいる人はこちらを参考にしてください
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以上です。この記事は随時修正していきます。