世界最大のVRSNS:「VRChat」へようこそ
VRChatは世界最大のVR SNSと呼ばれ、2022年の時点で、世界同時接続数4万人とも言われています。
この度、日本サーバーも設立され、日本人ユーザーが活発にインしています。では、なぜ日本人の多くが
VRChatを利用しているのでしょうか?その目的について、独自で探りました。
VRChatの利用目的は、「地域を超えた交流」と「現実逃避」
VR SNSがそもそもどう言った理由で使われているかよくわからないように、VRChatの利用目的もよくわからないと言う方も多いと思いますので、実際利用されているユーザーを中心にアンケートを取りました。
選択肢は、私が選んだ4つ 現実逃避、地域を超えた交流、PC・ソフト・プログラムのスキルの向上、結婚を前提とした付き合いです。これは私が実際に聞いたことがある目的で多かったものから選びました。
回答はなんと128件頂きました。アンケートの回答は、日数を伸ばしても、通常30件ぐらいが多いのです。皆様ご協力ありがとうございます。
質問1:なんのためにVRChatをやっていますか?
みんな何のためにぶいちゃやっているの?(ネタなし)
— ヒロ/VRCフルトラ猫研究所所長 FullBody Tracking Cat (@hiro124_VRC) July 21, 2022
ぶいちゃとはVRChatの略称の1つです。
まず、地域を超えた交流と現実逃避のユーザーが多い点にご注目ください。
VRchatでフルトラッキングが求められる理由の一つでもあるのですが、「現実逃避し、圧倒的な没入感」を得るために、VRchatをやっている人が多いと言うことです。仮想空間内に没入でき、普段出会うことが絶対にできない人とコミュニケーションをする・・・・これこそがVRchatの最大の魅力ではないでしょうか?
また、PC・ソフト・プログラムのスキルの向上というのも重要な視点です。VRChatに来る人は、最先端技術に詳しい人もかなり集まります。そのため、技術交流会や理系の方の集会と言ったものも盛んに行われています。
私も、AIでフルトラを始めた人間なので、これの一人だと思います。
結婚を前提とした付き合いというのも重要な視点で、総数として少ないという点もかなり重要です。近年のVR関連のメディアの露出内容だと、どうしても「出会い」「お砂糖」「セックス」などが目立ちがちですが、最初から始めた理由として、これらを挙げるというのは、全体としては少ないのが特徴です。
上記のことをやっているうちに、自然と移行していく人もいる、けど総数は少ないと言った視点を持つことが重要だと思います。
あと、新型コロナウイルスの感染の影響により、交流自体減ってしまったという点にも注目ください。交流を求める「対象」を地域限定、コロナの有無関係なく、広がると言った要素もVR SNSの魅力かと思います。
VRChatは、10代〜30代比率がかなり多いリアルタイムコミュニケーションツール
VRChatはどの年代が多いか、アンケートを取らせていただきました。こちらの回答は200件以上もいただき、個人が実施しているアンケートとしてはかなり多い結果となりました。200件以上の回答を頂いたのは、ひとえに拡散していただいた方と回答してくださった皆様のおかげです。この場をお借りしてお礼申し上げます。
さて、選択肢は、私が選んだ4つ 10代、20代、30代、40代以降です。これは私が実際に聞いたことがある目的で多かったものから選びました。私は主に中国人をはじめとした外国人と付き合ってきましたが、中国の方に限らず、20代が非常に多いイメージでした。回答の結果は、こちらになります。
質問2:皆さんおいくつですか?
【質問】皆さんのリアル年齢を教えてください。(ネタなし版 アンケートなので、個人と回答結果が直結しませんし、こちらは何にも分かりません。あと声優業界あるあるの17歳は禁止です。)
— ヒロ/VRCフルトラ猫研究所所長 FullBody Tracking Cat (@hiro124_VRC) July 23, 2022
こちらの回答の結果、予想通り20代が最も多いことがわかりました。ついで30代、次に10代という結果です。
この結果が示すのは、VR Chatは、ヤフーのようなご老体と文字や画像ばかりの枯れたSNSではなく
10代、20代が主流のリアルタイムコミュニケーションツールということです。
ご存じのように、日本の人口は高齢者が異常に多い歪な社会となっており、10代〜30代の意見や考えが全く通らなくなっている社会構造となっています。このため、TVや新聞といったメディアは主に40代以降の意見を記載、報道することになっており、非常に共感を得にくい状況となっています。
10代〜30代にとって重要なコミュニケーションツールは、既にSNSに移行が完了していますが、FaceBookなどは高齢者向けなどと言われて久しく、既にSNSでも区分けが完了しつつあります。これら枯れた回覧板SNSコミュニケーションツール、アフィリエイター御用達SNSらと比べても、VRChatは10代〜30代の若年層の支持や共感を得やすいVR SNSと言えそうです。
ここで40代以上の方も6%いることに注目してください。40代以上の方となると、自分のやりたいこと、好き嫌いはかなりはっきりしており、継続して続けるには楽しいとかメリットがないと中々続けることができない年代となっています。
年代の比率とフルトラッキングや無言勢の比率などは、かなり相関性があると私は考えています。というのも、フルトラッキングや無言勢は、住宅環境や家庭環境の事情で、できない(喋れない)という方が結構いらっしゃるからです。
別の記事でも、フルトラッキングができない事情について、書かせていただいていますが、金銭的な理由が半分だったため、半数を占める主因ではありましたが、住宅環境的な事情と家庭環境的な事情が入り混じっている人というのが全体の4分の1以上を占めていて、少なくありませんでした。
そういった問題を打破すべく、当サイトがフルトラ特化型にかかわらず、年代を伺った理由は、他でもなく「カメラを使ったフルトラッキング」にチャレンジする層がどれくらいいるかということです。
学生の方で、10代〜20代前半の場合、コスト的な理由でカメラフルトラを採用する方が多い反面、バイトなどでお金を貯めてトラッカーを買った方が早いという考えが、主流にあると考えています。
ただ、20代後半以降になると、「時間をお金で買う」ことを考えて、トラッカーを買うまでのアクションが早い人が多いと考えていますので、ますます前座としてのカメラフルトラにチャレンジする人は減り、どちらかというと「最新の技術に触れたい」という超明確な考えでやっている人の割合が高くなる傾向にあると考えています。
当サイトでは、こういった超マニアックな方々のニーズに対応するため、よりマニアックで、実体験でしか得られない、何書いているんじゃと思えるようなカメラフルトラの記事を書いていきたいと考えています。
よくある誤解 その1:VRChatでは、女の子アバターを使っている男性が多いことから、全員おかまやゲイなんじゃないの?
VRChatユーザーの9割は男性というデータもあることから、多くの人が誤解しがちなのは、ツイッターなど、見えるところだけ見て、「男が女の子になりきるためのもの」とか「おかまが多い」といった誤解です。
これに対して、当研究所で、アンケートを取らせていただきました。
質問3:女の子になり切るためにVRChatやっていますか?
みんな女の子になるためにぶいちゃやってるの?(ネタなし版)
— ヒロ/VRCフルトラ猫研究所所長 FullBody Tracking Cat (@hiro124_VRC) July 21, 2022
この結果から、回答は少ないですが、見事に真っ二つに分かれており、必ずしも全員が女の子になるために、女の子アバターを使っているわけでもないことと、女の子になりきるためにVRChatをやっているわけでもないと言うことがわかります。
また、逆を言うと、女の子になりきるために盛大な努力をしている人も半数いると言うことでもあります。
VRChatユーザーは、Unityと言うゲームクリエイターが使うソフトとBlenderと呼ばれる3D描写ソフトを使って、アバターの改変、ワールドの改変を楽しんでいる人が多いです。つまり、かわいい「オリジナルの改変」をするためには一定の技術が必要になってくるのです。
おかまだー、ゲイだーとかいっているみなさん、BlenderとUnity使ったことがありますか?
ちなみに私は難しすぎて、使っていません。この世界はとても深いのです。
答えとまとめ
- 結論から言うと全然違う。既婚者も多い。
- VRchatで女の子になる=Unity、Blender、ボイス、フルトラなどを尋常になく頑張っていると見た方がいい。
- 女の子になるための尋常じゃない努力をしている人も半数ほどいれば、全く力を入れず、別のところに注いでいる人もいる。ちなみに自分は後者
- 男性アバターよりも出来の良い、安く購入できる女性アバターが圧倒的に多い現実がある。
- 購入したアバターをベースに、改変したり、着せ替えたり、集会に参加することもあるため、アバター次第で、楽しみ方の幅や交流の幅にも影響が出ることがある
よくある誤解 その2:VRChatは、投資やセックス目的か?
VRchatだけに限らず、多くの人が誤解しがちなのですが、近年出版しているVR本では、「お砂糖」や「VRセックス」や「仮想通貨」「NFT」と絡めたビジネス・恋愛関係の話を主にしている本もちらほらあります。
まー確かに、仮想現実なので、「金」「性欲」「出会い」といった現実と似た話は絶対出ると思います。
しかし、一度「VRセックス」とかエッチ目的とか「出会い系」といったイメージが先についてしまうと
例えば、実質大多数の10代後半の大学生でコロナで友人ができないと言った悩みを抱えてVRchatに入ったとしても、親や周りから「あいつはVRセックスしているんだ」「あいつは同性愛者なんだ」「おかま」「出会い系」などと言われたら、悩みがさらに増えるどころか、トラウマになって首を吊ってしまうと思うんですよ。僕は。
そっちの方が超深刻じゃないんですかね。
いや、どう考えてもそっちの方がダメでしょ。
VRchatの利点全然いかせていないし。
VRchatの最大の魅力は「多様性」だと僕は思っているので、10代が抜けるのは、本人のPCスキル向上の点だけ考えても逆効果なんですよね。
まぁ、僕も17歳ということになっていますが。
ちなみに知らない人はほぼいないのですが、VRchatは「せっくす」といったHな行為や商用利用を一切禁じていますので、この点ご注意を。他のVRでやれって意味です。ちなみに、商用利用は問い合わせ次第で対応可能な時もあるそうです。
Twitterの間で交わされる女装してーとかそういった会話は、友人同士だからできる他愛のないお遊びの会話だと思って下さい。
高校生同士がエッチーって肩たたきあって恋バナしているような感じだと勝手に思って下さい。
男性女性問わず楽しめるのがVRchatなので、そこに性別や年齢の固定概念を導入するだけ邪念なのです。
答えとまとめ
- NFT目的でやっている人は、現状ほぼゼロ。
- アバターやワールドは、お金儲けというより、作者の努力と信念と根性と気合が99%を占める。
- エッチは禁止。なので、ゼロ。
- ビジネスでやっている人はいるが、商用利用は原則禁止
- 10代もかなり多いので、年齢の幅に捉われない交流に支障が出ることが多い。
- ツイッターで交わされる話は男子高校生がお互い話す程度のものが多い
一般的な誤解例1 :VRChatは、自動車業界を滅ぼしますか?
質問者様の意図として、「VRSNSが増える→移動自体が減る→自動車業界が滅びる」的な回答かと思いますが、こちらは10年後でもかなり厳しいかと思います。
主な理由として、VR機器の普及ペースが尋常になく遅いという点です。現在、VRが爆発的に普及しているのは、Oculus Quest2が安価なことなどが主因ですが、私がVRchat内で海外の人と交流していると、PCの方が非常に多いことがわかります。
結構誤解しがちなのですが、VRchatは、PCでも利用可能です。なので、PCユーザーの方が多いのが現実なのです。
自動車の総数が激減するような環境が10年後までにできるということはないと思います。
さらに止めを指すようで大変申し訳ありませんが、VRchat内ではオフ会をものすごくやっているところもあり、自動車、バイクのオフ会の交流会なども結構あります。逆に移動を増やしており、滅ぼすどころか活性化しています。
ちなみに、自動車産業を日本に限定すると、滅ぶ要因はいろいろ浮かぶかと思います。
環境対応、社長の放漫経営、パワハラし放題、内部告発され放題、同族企業の乖離した対応、燃費型式不正、政府当局への対応不備、リコール対応の不備などの方が大きいため、そこにVRchatが入るのは、かなり過大評価すぎると思います。
不正とかの辺りは自動車会社名+不正とか社長名で検索された方がよろしいかと思います。
VRchatを関連づけるよりもその会社の日頃の行いとかを見ていた方が、まだためになるかと思います。
ここまで、散々なことを言ってしまいましたが、「日本でVRchatをやっている若者の自動車離れ」という視点で見ると
可能性としては高くなってきます。
理由として、VRChatは高額なPC、フルトラ機材が必要なこと、日本の若者の収入が上がらないこと、日本の自動車メーカーが若者をターゲットに車を作らない(そもそも日本向けに作らない)ことが挙げられるからです。
若者に限らず、収入が上がらなければ、どんな人も使う先は限られてしまいます。
そのため、優先順位を振ると、車が自動的に買わないという選択肢はあります。
200万円あればVRは十分楽しめますが、車がおじさん向けだったら、果たして買うでしょうか?
車もVRも手に取ってみないと良さはわかりません。
3万円のVR機器と100万円の自動車では、どちらが参入障壁が低く若者に魅力的でしょうか?
車で3万円だと何が買えますか?せいぜい新品のトアミラーくらいじゃないですかね?
車に乗ったことがなく、VRを知っている人が、3万円でドアミラー買うのと
VRで可愛い女の子アバターで女の子になるだとどちらが価値があるでしょうか?
聞くまでもなく、答えは明白なのではないでしょうか?
しかも、PCだけだったらVRchatは無料な訳です。
PCの性能向上により参入障壁も低くなっています。
そういった理由で、VRに興味を持つ若者は増える一方なので
(すでに人口が少ない)若者の日本市場に限った話なら、自動車を滅ぼす勢いは十分あるかと思います。