フルトラはフルボディトラッキングの略称で、体全身に装置をつけること等によって、体全体をトラッキングすることを言います。その中で、VIVEトラッカーは、光学式のフルトラで、ベースステーションから発する光線をトラッカーで受け取ることによって、トラッカーの座標を読み取る方式(ライトハウス方式)のフルトラデバイスです。反射や受光部の遮り等の環境がなければ、非常に正確に座標を読み取ることができるため、人気です。
そもそもフルトラって何?とわからない人はこちらの記事をまずご覧ください
フルトラをVRChatで遊ぶための18種類のツールを全く知らない人向けに一挙紹介!【前編】【2024年12月21日現在】
フルトラは体全身を使って操作する技術の略称で、正式にはフルボディトラッキング(以下フルトラ 英語:FullBodyTra...
VIVEトラッカーでのフルトラに必要なものは何?
VIVEトラッカーでフルトラになるには最低でも
①ヘッドマウントディスプレイとコントローラ
②ベースステーション最低1個(2個以上推奨)
③両足と腰につける用のViveトラッカー3.0×3個(と付属するドングル)
が必要です。かつてベースステーションは、入手が難しかったですが、今では、JoshinWebStore等で購入できます。
ベースステーションは1.0と2.0があり、主流はベースステーション2.0です。②と③は必須ですが、①はトラッキング方式の違いでメリットデメリットがそれぞれあります。
ヘッドマウントディスプレイ(HMD)は何がいいのか?
注意:ライトハウス方式以外は、公式非対応です
ライトハウス方式対応のヘッドマウントディスプレイについて
valveIndex、VIVE Pro 2、HTC VIVE、 VIVE Pro、 VIVE Pro Eye等が対象です。ライトハウス方式のHMDは、ベースステーション1と2の規格に対応しているものがそれぞれあります。規格にあったものにしましょう
良い点
公式に対応しているので、安定感がある
ソフトのアップデートなどでも問題なく対応できる
動きの再現性が安定して、しっかりしている。
悪い点
有線のタイプが多く、線が首に絡まったりする
HMD自体の性能が古いものが多く、高い
インサイドアウト方式対応のヘッドマウントディスプレイについて
対してカメラでトラッキングするタイプをインサイドアウト方式といい、Questシリーズ、PICO4Ultra等が対象で主流です。ほかにもHTC VIVE Cosmos、VIVE Focus、 VIVE Focus Plus、 VIVE Focus 3、 VIVE XRElite等があります。これらを対応させるには、手間と時間がかかります。
良い点
様々なHMDに応用ができるので、HMDを気軽に変えることができる
安いHMDを流用できるので、安くできる
無線でフルトラできる
悪い点
非公式のため、ヘッドマウントディスプレイのメーカーに問い合わせても、サポートが受けれない
初回の設定が面倒
OpenVR-SpaceCalibratorやVrtualdesktop等の別途ソフトを使うなどして座標の調整が必要
頭にトラッカーを付けたりして自動キャリブレーションしないと、ずれたりすることがある
おすすめの導入方法
設定方法
では、それぞれどのように設定すればよいのでしょうか?詳細は、下記の記事にヘッドマウント別に設定方法を記載しています。
【フルトラ VRChat】VIVEトラッカーとベースステーションってどう設定するの?どういったトラブルが発生しているの?ドングルの設置方法等を紹介!【4/4編】
前回までの記事一覧【1/4編】 VIVEトラッカーの仕組みやベースステーションの台数の違いなどについてhttps://v...
ベースステーション1.0と2.0のどっちを選べばいいの?違いは何?
違い①:対応HMDが違うので注意
BS2に対応
・Valve Index、VIVE Proシリーズ、VIVE Cosmos Elite– VIVE コントローラー (2018)
・VIVE Cosmos外部トラッキング・フェイスプレート
BS2に非対応
・VIVE Controller (1.0)
・VIVE Tracker (1.0)
・VIVE Cosmosコントローラー
違い②:設置できる台数がBS1は2台でBS2は4台と違う
違い③:動きも全然違う
ベースステーション1.0×2とベースステーション2.0×2と4個だと動きがどう違うのか?実際に試してみた【2/4】
前回の記事はこちら。ベースステーションって何?1.0と2.0どう違うの?について解説しました。こちらの記事を読んだこと前...
ベースステーション1.0と2.0の共通点
共通点①:ベースステーションの役割自体は同じライトハウス方式
VIVEトラッカー
公式サイトhttps://www.vive.com/jp/product/より引用
ベースステーションの役割 ベースステーションは、光を発しているだけの役割。ベースステーションを設置し、トラッカー等にある受光部で受光することで初めて位置を検出する まとめ:位置を検出する仕組み ベースステーションから出た状態で、レーザーがトラッカーについている受信チップに受信します。その後、トラッカーからPC側につけたドングルにデータを送信され、ベースステーションから赤外線を受信した時間までを計算することで、位置や距離を検出します。 (上記Youtubeページより引用) VIVEトラッカー 公式サイトhttps://www.vive.com/jp/product/より引用 ベースステーション1.0×2とベースステーション2.0×2と4個だと動きがどう違うのか?実際に試してみた【2/4】 前回の記事はこちら。ベースステーションって何?1.0と2.0どう違うの?について解説しました。こちらの記事を読んだこと前... 【フルトラ VRChat】VIVEトラッカー、ベースステーション、Indexコントローラーの購入方法、購入先などを中古、新品の場合で一挙紹介【3/4】!!【20240714版】 【フルトラ VRChat】VIVEトラッカーとベースステーションってどう設定するの?どういったトラブルが発生しているの?ドングルの設置方法等を紹介!【4/4編】 共通点②:フルトラできる仕組みも同じ
①縦軸と横軸方向のレーザーが一定間隔で出ており、めっちゃチカチカ赤外線が出る。
②トラッカーについている受信チップ(ウォッチマンモジュール)がレーザーを受信
③この際、グリンカーで時間をゼロにリセット。受信したトラッカーからPC側につけたドングルにデータを送信。
④③でベースステーションと赤外線を受信した時間までを計算し、ベースステーションまでの位置距離を検出。最終的に、アバターに動きを反映する仕組みです。共通点③:設置時の注意点も同じ
共通点④:Bluetooth接続について
共通点④:設置NGな環境も同じ
共通点⑤:多くの人がミスしがちなポイントも同じ
①viveトラッカーのドングルは、1台につき1つつけるのを忘れる
②ベースステーションの設置を忘れて、先にトラッカーの設定を初めてつまづく
③ベースステーションはbluetoothにつなげないといけない等と思い込んで時間をロスする
トラブルが発生しています。原理を理解しておくと、ベースステーションがないと意味がないことがわかります。共通点⑥:BSより高い位置は読み込めない
ベースステーションってどういう構造?何種類あるの?
トラッカーについて
受光部の位置
【次】ベースステーション1.0と2.0の動きの違いについて解説!【2/4】
【購入前】購入先を知りたい【3/4】
【購入後】フルトラになるための設定やトラブルを知りたい【4/4】