SlimeVRのフルトラでVRChatのmocopiを自腹トライしてみた。【2025年4月27日】

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mocopi がアップデートして、SlimeVRを使えるようになり、従来のものと比較したので、レビューしました。 結論として、前のOSC版より大幅に動きが改善しているし、 VRchat上のフルトラとして使う場合は、前のものより全然使い勝手がよいです。追従性も非常に良くなっているため、持っている方はSlimeVRへの変更をお勧めしています。 詳細は以下に記載しています。

mocopiについて

発売してから2年たち、OSC版、SlimeVR版、mocopipro版、外部レシーバー対応と非常に多くのモードが増えました。詳細はこちら。各モードのリンクを記載しています。この記事はOSC版のみの比較となります。他のモードとの比較や現状のお勧めのモードを知りたい方は下記をご確認ください。

mocopiの特長、各モードについて、メリット、デメリット【2025年4月19日版】

本記事では、OSC版を読んだこと前提で記載しています。

SlimeVRについて

 SlimeVR自体はフリーソフトです。今回、mocopi独自のソフトによる補正を無効にして、SlimeVR接続しています。SlimeVRに接続した場合、mocopiのハードウェアのIMUの性能に依存するため、SlimeVRで動きの再現性が高いデバイスを求めている場合やSlimeVRについて全く知らない場合は、こちらの記事をご覧ください。SlimeVR対応のセンサー単体の性能としては、mocopiは性能が低い部類に入ります。

SlimeVRでのフルトラについて

以下の記事は、SlimeVRの各センサの比較ではなく、mocopi OSC版との比較として、記載しています。

改善後の動きについて

テトラちゃんテトラちゃん
そういえば、mocopi 2024年1月に大型アップデートしたじゃん? どうなの??
前と比べてめっちゃよくなったよ
ミントミント
テトラちゃんテトラちゃん
どんなふうに?
下の動画を見るとわかるよ
ミントミント

以前の動きについて

テトラちゃんテトラちゃん
前ってどんな感じだったっけ?
キャリブレーションがうまくいっていないけど、挫折してしまった動画を見るとわかるよ
ミントミント

テトラちゃんテトラちゃん
前回と比べて、全然進化しているね?
mocopi 前より大幅に動きが改善しているし、 VRchat上のフルトラとしては、前より全然使い勝手いい。 足の動きの追従性とかも全然良くなっていて、かなり改善しています。 気軽にフルトラ始めたいのなら、mocopiでもいいとは思います。2024年1月時点では即納だし。
ミントミント

ハリトラワイヤレス、ユニモーション、VIVEトラッカー3.0とどう違うの?

テトラちゃんテトラちゃん
でも、他のIMU方式と比べるとどうなの?

VRchat上で撮った比較動画がこちらです。結局、他と比べちゃうと動きはもっさりだし、微妙。今回は、mocopiのみQuestPro+VirtualDesktop+Quest Proコンでやっているので、手の先付近の動きは、全く参考になりません。 他はIndexHMD+Indexコントローラでやっています。それを抜きにしてもmocopiの動きは微妙です。さらにいっちゃうと、ズレてくるのも変わらないです。
ミントミント

テトラちゃんテトラちゃん
確かに腰回りがかくかくしていて、滑らかじゃないね。発売一年たって、大幅改善しても他に値段も性能も及ばないなんて・・・・
ムーブの種類ムーブの説明IMU方式/Joy-conなど
*デバイスや環境による差が激しいです
VIVEトラッカー(光学式)TDPT/MocapForAll/ARマーカー等
おはついTwitter等でおはようのあいさつと一緒に添付する写真。静止画。可能おすすめ可能
VR睡眠毛布やブランケットを被ってフルトラ状態で寝ること可能×認識しない×認識しない
座る机やいすや床に座る。VRchatは話しているときの方が多い可能可能(座った際に腰トラッカーが隠れやすく、腰トビが発生しやすい)条件付きで可(膝同士をつけると認識しない)
ラジオ体操ラジオ体操をみんなでやるイベント等あります可能おすすめ可能
簡単な踊り
盆踊りのようなゆったりとした踊り可能だけど遅いおすすめ条件付きで可(特定角度のみできる)
激しい踊りシャッフルダンスのような激しい踊り可能だけどおすすめしないおすすめ
ひろさんムーブひろがフルトラテスト用で使うくねくねした特殊動き可能だけど遅いおすすめ特定角度、条件のみ
まぁ、外でも使えたり、別デバイスにない特性を持っているので、そこはご愛敬ってところなのではないかと。あと胸トラッカーベルトが、頭用だと思うんですけど、めちゃくちゃきつく、人を選びますね。あれは。太っている人だと無理です。ただ、以前と比べると圧倒的にVRchat用に最適化されています。前回まではスマホ画面を見てキャリブレーションしないといけなかったんですが、今回はSlimeVRなので、ゴーグルかぶったままで調整できます
ミントミント

テトラちゃんテトラちゃん
おぉ、すごい改善されてる。
逆を言ってしまうと、そもそもSlimeVRはVRchat等に向いているフルトラ用のソフトなので、OSCや下半身モードの対応よりもこっちを優先してほしかったのがVRchatでmocopiのフルトラしている人の本音ではないでしょうか?ただ、一年たってもなお継続的にアップデートするソニーの姿勢はすごいと思います。
ミントミント

テトラちゃんテトラちゃん
キャリブレーション時に、スマホ画面見る必要ないってことは、キャリブレーション回数によってどうしても減ってしまう没入感を楽しめてとってもいいね。設定とか詳しいことは、公式と公式ディスコードを参考にしてみてね!

2024年8月現在のフルトラデバイス一覧

名称(リンク先は公式)VIVEトラッカー3.0+ベースステーションVive Ultimate Tracker(アルトラ)Haritoraxワイヤレスuni-motionmocopi
購入形態市販(アマゾン等で購入可能)市販(アマゾン等で購入可能)自社サイトのみ自社サイトのみ自社サイトのみ
価格(税込)¥19,150/個¥31,029/個¥39,999 送料別¥39,80049,500 円(別途スマートフォン必要)
フルトラ時価格(税込)¥108,600/3個+BS2×2個 6点フルトラ時

最低価格:¥83,025/3個+BS2×1個 6点フルトラ時


¥92,829/セット購入時の価格 6点フルトラ時
¥154,887(税込)/セット+単品購入時の価格 8点フルトラ時
(セット品:VIVEワイヤレスドングルが必要)
¥39,999 送料別+Bluetooth受信アダプタ/9点フルトラ

¥61,859 肘拡張ユニット+GX2ドングル+GX6ドングル/11点フルトラ

肘トラッキング拡張セット ¥13,900
6個接続できる専用通信ドングル GX6 ¥4,980
2個接続できる専用通信ドングル GX2 ¥2,980
¥39,800 /9点フルトラ

上記+肘拡張ユニット/11点フルトラ
+別途単三電池1個
¥49,500/9点フルトラ
+別途スマートフォン必要
寸法(mm)70.9 x 79.0 x 44.1
77 x 58.6 x 27.3 mmW44mm×H41mm×D17mm
センサー(ToFあり)は W44mm×H41mm×D24mm
60 mm x 40 mm x 16 mm円形。直径32mm×厚さ11.6mm
動作時間7.5時間最大7時間約20時間24時間以上最大約10時間
充電不明Qualcomm Quick Charge 3.0 平均2.2時間
5V/1A電源供給を使用 平均3.2時間
不明乾電池交換約1.5時間
電池バッテリー内蔵
バッテリー内蔵バッテリー内蔵1.5 V 単3乾電池(AA,LR06)Li-ion
充電方式USBC接続
ポゴピン x 6
USBC接続
ポゴピン x 6
USBC接続(6又のUSBC充電用端子があるので便利)ない充電ケースに指してUSB充電
センサ等ライトハウス方式
FOV 240°
BS1.0及びBS2.0対応
6DoFのインサイドアウト・トラッキング
広視野トラッキングカメラ × 2
加速度・角速度・地磁気
センサー(9軸IMU)
足首部のみ:上記+TOFセンサー
9dof IMU/AHRS
(加速度・角加速度・地磁気)
ICM-20948
6DoF(加速度センサー 3DoF + 角速度センサー 3DoF)
接続ライトハウス方式
ベースステーション
環境下のみ作動 かつ
・専用通信ドングルをPC側に設置要/個(通常利用)
・USBC接続可/個(マイナー)

5 GHz Wi-Fi
専用の2.4 GHz
Bluetooth
or
専用通信ドングルGX6/GX2(別売り)による2.4GHz独自通信
2.4 GHz
(IEEE 802.11,Wi-fi)
Bluetooth LE Ver.5.2
2.4GHz帯(2.4000GHz-2.4835GHz)
最大通信距離は10m
トラッキング数(VRChat上)1~8点(VRChat上のFBTは11点までのため、8点)1~5点まで胸 / 腰 / 両膝 / 両足首の6点(通常)
肘拡張ユニット追加購入で8点
※Updateで全身に拡張可能
胸 / 腰 / 両膝 / 両足首の6点
拡張ユニット2点追加購入で8点
胸 / 腰 / 両膝 / 両足首の6点
SlimeVR利用で8点可
fps不明不明100fps位はでる(公式HPの宣伝文とツイッターなどで公式様よりいただいた情報)

*GXドングル利用前提での話ではないのか?Bluetoothで出るのかは疑問(当サイト調べ)
60fps、70fps、144fpsVRChat上では不明だが、60fpsも出ていない模様(当サイト検証)
30fps、60fps(PCアプリで動画出力時)
30fps(スマホアプリで動画出力時)
対応VRSteamVRSteamVRSteamVRSteamVRSteamVR
重量(1個あたり)75g94g17g15g8g
Quest単機起動不可不可
(XREliteの場合は不明)
可能(スマホ必要/PC不要)可能(スマホ必要/PC不要)不明
購入時注意
(通常HMDとコントローラー分で3点トラッキング。VRCでは11点まで可能。合計6点からフルトラ)
別途BaseStation1.0or2.0の購入と設置が必要
最低1個~最高4個(BS2.0の場合)
最低1個~2個(BS1.0の場合) 
BS2の2個以上を当サイトでは推奨。

BS2.0×1個:25575円
BS2.0×2個:51,150円
BS2.0×3個:76,725円
BS2.0×4個:102,300円

×:現在202408時点でベータ版運用。バージョンが変化するたびに動きの再現性やトラブルの違いあり



1/4インチ-20 UNC スクリュー取り付けマウント
120 cm USB-C to USB-C ケーブル

説明書(ユーザーガイドQRコード / 安全ガイド / 保証カード)
Bluetooth接続時
Bluetoothアダプターに要件あり
最大接続可能台数6つ以上対応機器
が必要
WinPCは、7つのBluetoothしか接続できない仕様のため肘拡張ユニット時にはGX2ドングル以上は必要


・SlimeVR版はない。有志の非公式ならあるが非推奨。SlimeVRは制御ソフトで、各市販デバイスは、IMUセンサーとして動作する
単三電池要
上半身モード等HMDなしで上半身可
・SlimeVR対応ソフトはあるが、SlimeVRでの公式は非保障、非サポートのため、非推奨
身長140cm ~ 190cmの方が対象
防水(IPX5/IPX8)、防塵(IP6X)
PCアプリはNVIDIA® GeForce RTX™ 3060以降を推奨
VRChatでのキャリブレーション回数1回(Tポーズ)
1回(Tポーズ)1回(Tポーズ)1回(Tポーズ)1回(Tポーズ)
専用ソフトのキャリブレーション回数(当サイト調べ)なし(ライトハウス方式のHMDの場合)1回(QuestProでトライした場合、XREliteの場合は不明)2回(直立1回+膝曲げ1回)2回(直立1回+膝曲げ1回)2回(オリジナル)
上記の引用元(引用以外は当サイト調べと記載))https://www.vive. com/jp/accessory /tracker3/
価格:アマゾン、BSはジョーシン 202408時点
https://www.vive.com/jp/accessory/vive-ultimate-tracker/
価格:アマゾン
https://ja.shiftall.net/products/haritorax-w と公式ツイッターよりhttps://uni-motion.com/
と公式ツイッター
非公式ディスコードより
公式サイト
キャリブレ回数(当サイト調べ)~2回/5H~2回/5H5回/30分(VRChat上の1回+ソフト4回)5~7回/30分(VRChat上の1回+ソフト4~6回)(SlimeVR版) 5回/30分(VRChat上の1回+ソフト4~6回)
(通常版)多すぎて覚えていませんが15分で4回は確実
キャリブレ時間(当サイト調べ)15秒15秒+(OpenVRでの修正必要な場合:1分)40秒40秒40秒
おすすめできるか?(当サイト調べ)強くおすすめ設定が非常に難しいが、動きの再現度が高い点はおすすめ。現在ベータのため要注意コスト優先であまり動かない乾電池交換したくないなら、専用ドングルのセット前提でお勧めコスト優先であまり動かない、乾電池駆動という点に問題ならお勧め身長制限ある点含めVRChat用途のみでは、あまりお勧めできない。モーションキャプチャーや外出多い等別用途も含めて検討対象に入る

mocopi(slimeVR版)の設定方法はこちら


公式ディスコード
https://twitter.com/raynosbySony/status/1734556113176060137

公式ディベロッパーサイト

https://www.sony.net/Products/mocopi-dev/jp/

テトラちゃんテトラちゃん
ちなみにさらにバージョンアップ版をまた出す模様です。まじかよ・・・・

https://twitter.com/raynosbySony/status/1748545799062241295

【続き】mocopiの各モードについて

発売してから2年たち、OSC版、SlimeVR版、mocopipro版、外部レシーバー対応と非常に多くのモードが増えました。詳細はこちら。各モードのリンクを記載しています。この記事はOSC版のみの比較となります。

mocopiの特長、各モードについて、メリット、デメリット【2025年4月19日版】

OSC版のmocopiの評価はこちら

テトラちゃんテトラちゃん
今回はソフトウェアのアップデートのみのため、ハードウェア、公式問い合わせ、導入時の注意点等については前回の記事をご確認ください。

mocopiでVRchat上のフルトラをしてみた【自腹レビュー】(モコピ比較レビュー)【2025年3月版】